午前5時、外は薄暗く、見上げても空模様はわからない。昨日と違って「無風」だった。周辺のみかん畑から、かすかな涼しさが漂ってきた。心地よい朝だった。
<街灯だけが明るい。風車はピタリと止まってる>
「マイ喫茶店」ともなっている軒下の縁台に座り、コーヒー片手に薄暗い景色をボンヤリと眺めたり、もの思いにふけったりしていると、いつのまにやら明るくなってきた。
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朝刊をめくった。智辯和歌山・高嶋監督の勇退の記事が載っていた。地方版はもとよりスポーツ欄にも取り上げられていた。監督として歴代最多の甲子園68勝だけに、全国区の人だった。
新聞で取り上げているのは過去の栄光や今後のこと。苦労話はない。「野球部創設時、無名・弱小ゆえに練習試合を申し込んでも相手にされなかったこと」、「不祥事で数か月間の謹慎になった時、四国のお遍路をひたすら歩いたこと」、「近年も世界遺産の『高野山に通じる高野町石道(こうやちょういしみち)』を歩き続けていること」など、その苦難と葛藤と努力を知る人は少ない。
かつて戴いた色紙の『与えた恩は水に書け 受けた恩は岩に刻め」は、お遍路巡りで出会った言葉かも知れない・・・
甲子園から名将が一人去った。
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今日は 自治会主催の自主防災訓練の日。
「南海・東南海巨大地震」や「想像を絶する台風」など、いつ起こるかもわからない大災害を生き延びてもらわねばならない長男家族に、参加を託した!