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この方も7枚目にして、やっと納得の絵が描けました。
口元の可愛さ、目の涼やかさを表現したかった。
一生懸命描いて良かったと思う一枚です。
6時頃になって、やっと明るくなります。
まだ障子が貼られていない雪見障子の窓から、外を見ます。
寒くなり、草が黄色くなってきました。
山が近い。
夏に、熱中症になりかけながら山の下草を刈りました。
多くのしの竹が生えていて、視界を遮っていました。
良かった。
木々の根元まで見えます。
やっと、圧迫感がないのはよいなと思えるようになりました。
来年は、もう少し奥まで刈ることにしましょう。
木々の根元まで陽が届くようにしてやりたい。
昼前に、高い木々の間の木漏れ日が障子に届きます。
障子紙の上で枝が揺れます。
水辺で反射した光が揺れるのと似ています。
冬になってやっと、夏に草刈りをして良かったと思える。
田舎の時間は、巾が広い。
都会では、すぐに結論を求めていました。
ここは違いました。
柿の木の高い枝の実が色づき始めたころ、鳥たちが騒がしくなりました。
お腹いっぱい食べても余るほどです。
野生の動物たちも畑の作物を荒そうとは考えないでしょう。豊かです。
こんなことを知らなかった。
田舎に旅しても気づかなかった。
さわりを見るだけだった。真髄は住んでみなければ解らない。
何度も足を運ばなければ解らないこともあるのです。
懐かしき 七輪点かぬ 妻の声
2016年12月11日