![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/3e/f7db4d6ad6a2f32d3a0bef5401a4c5bb.jpg)
このオーテは、風を防ぐために築きました。
瀬戸内海の離島での風景です。
オーテの外は、風が冷たい。
オーテの中は、ぽかぽかとしています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/85/8ffdf8eaa7ab60efb541bd980fc5931f.jpg)
東京にある古民家です。
古民家を守るように、木が植えられ、枝は見事に剪定されています。
一枚の屏風のようになっています。高さは10m近くあります。
こちらも防風林です。南側の畑をまた庭を守っています。
今日のテーマは、「得して、得する」です。
金持ちは、ある財産を守り、
金持ちでないものは、より金持ちになりたい。
製造コストを下げることで、利益幅を広げたい。
そのためには、何でもやらなければならない。
中国に進出し、人件費のコストを下げることをもう一度検討する。
永年世話になった下請け企業は、もう育てない。
子供達には苦労をさせたくない。
自分の子供だけが幸せになってほしい。
競争に勝って欲しい。
島のオーテも、古民家の雁木も必要ない。
新しい土地で稼ぐことが優先になった。
そうして、村を地域を出ていく。
やっと手に入れた家は、隣家と軒を接して、庭さえない。
時間が経ち、周りを見渡しこんなはずではなかったと思う。
心の原風景は、オーテであり雁木となる。
「得して、得する」ことなんてなかったと気づく。
石を積み、枝を伸ばし、営々と家を村を守ったものに安堵を覚える。
南向きに家を配置した先祖に感謝する。
そうして、自分が育った田舎に価値を見出す。
でも、もう遅い。
先祖は、長い時間をかけて「得して、得する」オーテを作り雁木を伸ばした。
南向きの家を作った。
これが、大事なことだと、どうして教えてくれなかったの。
私は、勉強ばかりして良い給料を目指した結果、
こんな小さな家を残しただけ。
今思えば、田舎に居ても、
自分がしてきたことは出来たんではないかと思うことがあります。
周りの大人が、広い世界を自分で見て、子供にも見せて、
どうするか話し合う必要があったのでしょう。
子供は宝だけど、その親(先祖)も財産です。
親がハワイにいける、子どもをアフリカの家庭でホームステイさせる。
こんな地域おこしができたらなと思います。
星空の 向こうに同じ 人がいる
2016年12月28日