「よかにせどん」とは違ったタイプのよか男ぶりです。
「こりゃ男前だ」とタイトルをつけました。
言ってみれば、どの子も個性があってやんちゃで魅力的です。
今日のタイトルは、「いろいろあんだよ」です。
難しいプロジェクトを2年続けてこなしました。
本社への説明、費やした金額、工期、出来映え、後輩の指導、
そして使い勝手もすべて平均点以上でした。
自分の役目は終わった。そろそろ、辞め時かなと考えていました。
要望額は、出せないような口ぶりで上司から話がありました。
要望額は、「仕事」に対する私の心意気でした。
いただけなくたって関係ないのです。
約束事は果たす。結果を見て判断してほしい。と私は常に問いかけてきました。
やめる前に、「経営の立て直し」の提言書を調査結果と共に提出しました。
私の感謝の気持ちでした。
回答額を聞くまでもなく、即、辞表を提出しました。
形だけの引き留めの言葉がありました。
大人げなく歓送会の宴も断りました。
晴れて、また浪人でした。
この地域でよく使われる言葉の一つに、「いろいろあんだよ」があります。
実に軽妙で、言外の真実と切なさを表現する言葉です。
私の好きな言葉となりました。
言ってもせん無い。生きている限りつきまとうやるせなさです。
利口故に見える。利口故に動けない。
私は、変人で馬鹿な部類です。
見えたら、是正したい。
なんとかしたい。
勝てる勝負を続けたいとなります。
あきらめない。
苦労するけど、皆のため自分のため。
判ってくれる人はきっといるはずだ。
心は千路に乱れ、世間の風が凍みます。
それでも、言った限りやる。
「いろいろあんだよ」とは言うものの、
皆さん少しでもよくなればと頑張っておられます。
私は、そんな人が好きです。
若い人は、あれこれ考えない。
感覚で判断する。感覚こそ総合判断の頂点です。
どんどん知恵がつき、知恵に引っ張られ、自分の損得に走るようになってしまいます。
そういう私もそうです。生き抜くための知恵です。
コップに半分しか水は残っていない。ことを嘆かない。
まだ、こんなにあるじゃないかと、それを大事に飲んでつなぎます。
半分の水に、注ぎ足してくれる人がいるかもしれない。
コップの底に穴が開き、湧き水が溢れるかもしれません。
「いろいろあんだよ」と愚痴を言うことをやめ、嘆くことをしない。
そのままを受け入れる。
お月さん 別れた人を 照らしてね
2016年12月23日