故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

いろいろあんだよ

2016-12-23 05:08:50 | よもやま話

「よかにせどん」とは違ったタイプのよか男ぶりです。
「こりゃ男前だ」とタイトルをつけました。
言ってみれば、どの子も個性があってやんちゃで魅力的です。


今日のタイトルは、「いろいろあんだよ」です。
難しいプロジェクトを2年続けてこなしました。
本社への説明、費やした金額、工期、出来映え、後輩の指導、
そして使い勝手もすべて平均点以上でした。
自分の役目は終わった。そろそろ、辞め時かなと考えていました。

要望額は、出せないような口ぶりで上司から話がありました。
要望額は、「仕事」に対する私の心意気でした。
いただけなくたって関係ないのです。
約束事は果たす。結果を見て判断してほしい。と私は常に問いかけてきました。
やめる前に、「経営の立て直し」の提言書を調査結果と共に提出しました。
私の感謝の気持ちでした。
回答額を聞くまでもなく、即、辞表を提出しました。
形だけの引き留めの言葉がありました。
大人げなく歓送会の宴も断りました。
晴れて、また浪人でした。

この地域でよく使われる言葉の一つに、「いろいろあんだよ」があります。
実に軽妙で、言外の真実と切なさを表現する言葉です。
私の好きな言葉となりました。
言ってもせん無い。生きている限りつきまとうやるせなさです。
利口故に見える。利口故に動けない。

私は、変人で馬鹿な部類です。
見えたら、是正したい。
なんとかしたい。
勝てる勝負を続けたいとなります。

あきらめない。
苦労するけど、皆のため自分のため。
判ってくれる人はきっといるはずだ。
心は千路に乱れ、世間の風が凍みます。
それでも、言った限りやる。

「いろいろあんだよ」とは言うものの、
皆さん少しでもよくなればと頑張っておられます。
私は、そんな人が好きです。
若い人は、あれこれ考えない。
感覚で判断する。感覚こそ総合判断の頂点です。
どんどん知恵がつき、知恵に引っ張られ、自分の損得に走るようになってしまいます。
そういう私もそうです。生き抜くための知恵です。

コップに半分しか水は残っていない。ことを嘆かない。
まだ、こんなにあるじゃないかと、それを大事に飲んでつなぎます。
半分の水に、注ぎ足してくれる人がいるかもしれない。
コップの底に穴が開き、湧き水が溢れるかもしれません。

「いろいろあんだよ」と愚痴を言うことをやめ、嘆くことをしない。
そのままを受け入れる。

お月さん 別れた人を 照らしてね

2016年12月23日
コメント
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