故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

広島風お好み焼き

2017-05-30 07:02:06 | よもやま話

広島稲荷橋の風景です。

二枚目は、小説「さなさん」で描いた、架空の「感謝の碑」です。
島では、「水喧嘩」が絶えませんでした。


同窓会は楽しかった。
大人になった〇〇君にも、XXちゃんにも昔の面影を見た。
出席者13人が、一つの長テーブルを囲み、交互に自分の現在を語った。
驚くような悲劇も、サプライズのような嬉しいことも淡々と語られた。
成功した人も、そうでもなかった人も同窓会では平等だ。

今日のテーマは、「広島風お好み焼き」です。
広島人に言わせると、「広島風」は必要ない。
お好み焼きと言えば、「広島風」に決まっている。
広島では、「広島風」と看板に表記はありません。

会津から広島県出身の方が、わざわざお好み焼きを食べに来られました。
広島県人会に強制入会ですね。ここでも、広島出身者に会うことがあります。
ほとんどが、次男三男です。
福島で嫁さんと出会いそのまま住み付いた「婿」さんです。
広島県出身者の移住は、昔から多いと言われています。
古くは、北海道、ハワイやブラジル。
報道されていないが、北朝鮮にも多くの方が移住されていることでしょう。

お好み焼きは、広島県人にとってソールフードです。
広島に帰ったら、一度は食べます。
特別豪華なものではない。
おばちゃんが焼いてくれるのを見ながら、
「まだか」と思いつつ、つい話をする。
ほとんどが対面商売です。
熱々のお好み焼きを自分の前の鉄板に置いてもらい、
小さなへらで巧みに口に運ぶ。熱々だけど、やけどをしません。

呉で入ったお好み焼き屋さん。
人生初の焼き方を見ました。
焼きそばからお好み焼きに変身するお好み焼きでした。
理由は、味を行き渡せるための工夫でした。
手早く美味しく、実に理屈に合った焼き方でした。
いつか自分でもやってみたいと思います。

広島県人の「なになにしてあげんさい」という高飛車な言い回しが嫌いでした。
きっと、「差し上げてください」の言葉が省略されて「あげんさい」になったのでしょう。
他意はない。古語言葉を田舎風にアレンジしたものでしょう。

この東北で、「広島風お好み焼き」をメニューに載せるに当たり、
一年かけて、200枚以上を焼いて配った。
いただいた野菜のお礼の気持ちでした。
出汁を効かせたお好み焼きは、甘目のソースでくるんで食べます。
本当の美味しさは、出汁にあります。
恐る恐るメニューに載せました。

東北から見ると、広島と九州の区別はつきません。
広島から見ると、東京より北の関東と東北の境がわかりません。
憎き長州。広島も一緒だばい。

そんなところで、「広島風」お好み焼きを売っています。
巨人、楽天ファンが多い土地柄で、
引退した黒田のユニフォームを飾ることを控えていました。
いずれ、「広島風」の記載を取るつもりです。
お好み焼きは、「広島風」に決まっている。

お好み焼きに似た食べ物を世界で食べました。
どれも美味しかった。手を抜いているようでこだわりのある食べ物でした。
戦後、米軍占領(進駐ではない)時代に配給される小麦粉を利用した
簡単にお腹を満たす食べ物でした。
何も気取ることはありません。
お腹空かしのための食べ物です。

ちがうんだ 広島風を 取る日来る

2017年5月30日
コメント
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