地球にあしあと

地球の色々なところに足跡をつけてきました。

接待ショッピング

2005年12月12日 | Weblog
先日うちのアパートのスタッフ、CamさんとHaさんから接待ランチを受けたのですが、その後週末ショッピングも一緒にすることとなりました。

これってプライベートのお誘い?それとも接待の一環?と複雑な心境で土曜日の午後、待ち合わせ時間にロビーへ降りてみると、玄関にはしっかりアパートのバンが待機していました。
あ、やっぱり接待か。

まずはクリスマスプレゼントを買いたいと言う私のリクエストに応じ、Haさんお薦めのお店へ行くことに。そこはオランダ人の女性が経営していて、身体障害者の人たちが小物を作っているQuilts & Artというお店です。
他にもNGO経営のショップはハノイ市内に幾つかあり、ガイドブックに載っている有名なところもあるのですが、このQ&Aはかなり辺鄙な場所の普通の民家の中に仕事場があり、仕事場のそばに棚を設けて売っているという感じです。
ほとんど知られていないはずですが、西洋人客がちらほら来ていました。口コミでしょうか。
自分でバイクに乗ってきていたので、観光客ではなくハノイ在住なのでしょう。


土曜日はオーナーの女性はお休みということで残念ながら会えませんでしたが、英語ができるスタッフに中を案内してもらいました。
1階ではスタッフの男性が切り絵のように器用にクリスマスデザインに紙を切ってグリーティングカードなどを作成しています。4階の作業場では耳の聞こえないスタッフが黙々と布にアイロンを当てていました。
現在は季節柄、1階部分にクリスマスグッズを置いていて、2~4階に通年のグッズを販売するスペースになっています。
他のお土産やさんでも売っているようなシルクの小物もあれば、キルトのベッドスプレッドなど、丁寧に根気よく仕事がしてあるものもたくさんあります。

ここのオーナーの女性はすごいことに、耳の聞こえないスタッフとは目で会話して、作業指示を出すそうです。スタッフはオーナーの目を見て彼女が何を欲しているか悟るそうです。デザインに関する打合せまで目でやっちゃうというからすごい!

ひととおり建物の中を見せてもらってから1階に戻り、お土産物を物色しているところへ、日本の母からの電話。
どこにいるのかと聞かれたので「おみやげ物やさん」というと、「お土産なんか何もいらんで」とのこと。・・・。誰が母のお土産を選んでいると言いましたか?

さらに続きます。
「ところで、あのはんこ買ってきて」
・・・。それは立派にお土産のリクエストと言うのではないでしょうか?
関西人は生まれながらにしてボケ上手です。


Haさん、Camさんと3ショット。


季節柄、クリスマスグッズがいっぱい。


事務所スタッフにあげるクリスマスオーナメントなどの買い物を済ませ、母のリクエスト通りはんこを買いに旧市街へ。
またもや例のおじさんが自分の有名人度を自慢していました。
今日はベトナム人と一緒にいるので私にもベトナム語で話してきます。
はんこの図柄を説明するときだけ、「ハス」「ゾウ」「スイギュウ」などと日本語の単語を言ってきます。かなりたくさんの単語を知っています、おじさん。
「よくできました」などと彫ってあるはんこに関しては、おじさんがCamさんとHaさんに「日本では先生がこのはんこを使うんだよ」などと説明してました。そうそう、その通り。


わりと真剣に説明。


もちろん記念撮影。


Haさんは熱心に手帳にこのお店の住所などを記録しています。
きっと他のお客さんへの接待の時に利用するのでしょう。
なかなか仕事熱心な人です。

はんこを買い終わり、路上で買った焼き甘栗をほおばりながら他のお店を数軒見て回りました。
商品もクリスマス仕様になっているお店がちらほらあります。
ベトナムの女の子がよくやるように、3人で腕を組んで旧市街をぶらつくのも楽しいものです。
この日は何故か朝から暖かく、シャツ1枚でも大丈夫なぐらいでしたが、夕方になると少しひんやりしてきました。

最後はバンの運転手さんも一緒に、超ローカルなお店でChao Trai(チャオチャーイ)と呼ばれるお粥のようなものを頂きました。


これです。



お米の粉から作ったドロドロのお粥状のものの中に牛スジかモツのようなものとハーブが入っていて、それにお好みで唐辛子とコショウをかけ、フォーを食べるときのように揚げパンを入れて食べます。
美味!ベトナムはやはりC級グルメが最高です!
特にこのメニューは寒い冬に食べるのがいいですねえ。



運転手さん曰く、「妻がこの写真を見たら殺されるので送ってくれなくていい」そうです。


ベトナム料理バンザイ!


私がチキン、チキンと言っていたためか、今度HaさんとCamさんが、ハノイから少し東へ行ったところにある鶏肉料理で有名な村に連れて行ってくれるそうです。鳥インフルエンザがひと段落した頃に。
接待なので今度は気兼ねなくお願いしましょう。車付きで便利だし。

今日、事務所で結構長い時間停電があり、スタッフと3人でソファに座って休憩していました。
最近停電が多いです。いつもはすぐに自家発電で復旧するのですが、今日はなかなか電気が戻ってきませんでした。
暇なのでThuyさんが食べていたおやつを分けてもらいました。(食べ物はみんなで分け分けするのがこの事務所の暗黙の掟です。)
一見ライスペーパーかと思ったら、少し分厚く、食べてみるとココナッツミルクの味がします。
なにこれ!おいしい!
残念ながら南部にしか売っていないおやつだそうです。
来年またホーチミンに行ったときにこのココナッツミルクペーパー(勝手に命名)とボンボン(これまたハノイでは手に入らない果物です)を買って帰ろうと今から計画中。鬼が笑っています。

ベトナムにはまだまだ新しい発見があります。