2日目のつづき。
ひたすらRoncesvallesを目指す。
まだか~~~
山道が開け、あの先に見える町がRoncesvallesではなかろうか?
13:20 着いた~
巡礼事務所を求め、町の中心部へと進んでいく。
この先に巡礼事務所や博物館兼お土産物屋さん、教会などがある。
巡礼事務所はこちら。
クレデンシャルにスタンプをもらい、アルベルゲ宿泊費を支払いチケットをもらう。
アルベルゲは6ユーロ。
しかしアルベルゲは16:00まで開かないというので、ずいぶんと時間をつぶさないといけない。
町の教会。
これ、Iglesia Colegialかな?もう忘れた。
近くのバルのテラスで飲み物を注文し、時間をつぶすことにした。
後からどんどん巡礼者たちが到着し、みなバルに落ち着く。
ここからいきなり「フランス語→スペイン語」へ頭をスイッチしなければいけない。
が、これが難しい。
にも関わらず、到着したフランス人巡礼者らが容赦なくフランス語で話しかけてくるので、全く頭がスペイン語モードに入らないのである。
しばらくするとスィナが到着し、テーブルをシェアする。
巡礼事務所は16:00まで閉まっているのでまだスタンプもアルベルゲのチケットももらってないそうだ。
スィナに「ディナーどうする?」と聞かれる。
どうやら18:00から教会で巡礼者のためのミサがあり、その直後の19:00から巡礼者用ディナーが食べられるらしい。
ディナーはあらかじめチケットを買っておかないといけないので、バルにて購入。9ユーロ。
この後ずっと、スィナのディナーに対する執念を見ることとなる。
ひたすら根が生えたようにバルのテラスでねばっていると、だいぶ遅れてミキョンも到着。
彼女も巡礼者ディナーの申し込みをしたそうだ。
16:00になり、ようやくアルベルゲオープン。
ここはオランダの巡礼友の会により運営されているらしい。
120名ほど収容できるアルベルゲの大きな部屋にずらりと並んだ2段ベッド。
これが埋まるとこうなる。
ベッドの下の段は年配者優先。
当然のように私は上の段を割り当てられたけど、ベッドに梯子がついてないので上り下りが大変
偶然にも私のすぐ隣に日本人の女の子がやってきた。
オスピタレロから「若い人は上の段」と言われた彼女は、「私は若くない!」と抗議していたが、「いくつ?」と聞かれ「33歳」と答えると「33はまだ若い」とあっさり却下されていた。
それなら私の方がもっと下の段に寝る権利があるぞー
それにしても、アジア人は若く見えてこういうとき損だ。
どう見ても私の下のベッドにいる西洋人、私より年下やん…。
で、下のベッドの西洋人、のちにブルガリア人と分かるのだが、しょっぱなからクレームをつけてきた。
「あなたが動くと私のベッド全体が激しく揺れるんだけど」と。
「ベッドに上り下りする時に揺れるの?」と聞くと、「そうじゃなくて、少しでも動くと揺れるの」と。
はあ…
このベッドの造りだとそれもしょうがないよね。
ひとまず「あ、ごめんね。なるべく揺らさないように気をつけるから」と言うと、「ううん、いいの。ただ、自分では気づかないから教えてあげてるだけ」と。
が、その直後、彼女が下のベッドで少しでも身動きすると当然のように私のベッドも大きく揺れた。
そらそうだ。そういうベッドだもん。
軽く殺意を抱いてクレーム返ししようかと思ったけど、まあよい。
まだ今日は1日目。
彼女もこの先数えきれないぐらい2段ベッドを経験し、上の段でもものすごく揺れるということを理解するであろう。
と、殺意を胸の奥にしまう。(←本当に巡礼者か、私?)
アルベルゲの地下にシャワーやトイレ、自販機や洗濯機、パソコンがある。
早速シャワーを浴びに地下へ。
120名も収容できるのに、女子シャワー2個しかない…。
すでにふさがっていたけど、私は幸いにも2番手。
昨日Orissonで習得した技を生かし、5分程度でシャワーと洗濯をする。
シャワーを終えてドアを開けるとそこには長蛇の列ができていた…。
後で聞いた話では、みんな18:00のミサに間に合いたいので順番待ちは殺気立っていたそうだ
18:00に教会へ。
カトリックのミサは初体験だったかも。
神父さんの言葉に呼応するように出席者が何か言う。(たとえば「サンタ・マリア」とか)
スペイン語なので全く分からないが、どうやら「神」または「キリスト」のことは「セニョール」と呼ぶらしい。
あとは讃美歌を歌ったり、自分の席の左右前後の人と握手をしたり、コインを寄付したり。
最後に神父さんが各国語で祝福の言葉を言ってくれた。
もちろん日本語でも。
なぜだか分からないけど、ここでのミサにはいたく感動し、思わず涙。
終わって外に出てから思わずアンと抱き合った。
さあ、無事に祝福も受けたし、ご飯ご飯!(←最重要)
ディナーは複数の巡礼者同士で丸テーブルを囲むようになっていた。
同席していたのはフランスから来たダブル・モニーク(2人とも同じモニークという名前の年配女性)、タスマニアから来たメアリーとクリスのカップル、そしてスィナと私。
当然自己紹介&巡礼の動機。
メアリは最近まで会社を経営していたけど、現在休止中。
去年ご主人を亡くしたので、供養の意味も込めて巡礼中。
以前タスマニアの大学で日本人学生の受け入れなどもしていたため、少し日本語が分かる。
夫の死後、家族ぐるみの付き合いで親友だったクリスと親密な関係になるも、子供のことを考えてゆっくりと関係を進展させてきたそうだ。
クリスはタスマニアの海岸を守る政府関係の仕事。
離婚した妻との間に子供2人。
今回は仕事の関係上Pamplonaまでしか歩かない。
スィナはブティックを3軒経営している。
長男の奥さんがスペイン人で、カミーノ上にある教会で結婚式を挙げたので、通るのを楽しみにしている。
長男夫婦と孫(1歳)はブリュッセル在住。
モニーク2人はフランス語しか話さないので、あまり情報得られず。
たしか最後のSantiagoまでは行かないと言ってたと思う。
遠くのテーブルにミキョンがいる。
どうやら韓国人巡礼者を見つけたようで、数人で話をしている。
ちなみにミキョンはミサに出席しなかったようだ。
せっかく韓国語でも祝福の言葉があったのに、残念。
食事内容は、ミックスサラダ、トマトソースのマカロニ、魚とポテトフライ。
スペインでのメニューにはとことんポテトフライが登場する。
ちなみにミックスサラダには必ずツナが乗っている。
そしてスペイン人以外の誰もが一様に驚いていたのは、デザートのヨーグルトやアイスがスーパーで売られている容器のままポンと出されること。
この日のデザートはヨーグルト。
普通にカップのヨーグルトがそのまま出された。
ちなみにプレーンヨーグルトの場合は、スティックシュガーがついてくる。
フレーバーヨーグルトの場合は、お店の人が適当に出すのでフレーバーは選べない。
そしてアイスも当然ながらカップのまま出るのだが、棒アイスが袋ごと出される場面も目撃した。
軽いカルチャーショックである。
22:00、巨大なアルベルゲ、消灯。
いびき対策に耳栓をスタンバイし、明日に備えて静かな眠りにつこうかと思ったその時、なにやらわめきながらアルベルゲの扉を激しく叩く音が。
ひえ~っ酔っ払いか
大迷惑である。
それが収まったと思ったら、数時間後、真っ暗な室内からオオカミの遠吠えのような声が。
な、何事
どうやら巡礼者のひとりの巨大な寝言らしい…。
しかし寝言にしてはどこか悪いんじゃないかと思うぐらい大きな声で、「ウォ~ン、ウォ~ン」と叫び続けている。こっわ~
120名収容のアルベルゲ、全員が目を覚まし暗闇の中でザワザワする。
誰かが「シーッ!」と言ったり、指をパチパチならして寝言を言ってる本人を起こそうとするが、効果なし。
後々巡礼者間で語り草となり、「ウルフマン」と名付けられたこの男、しばらく遠吠えしていたが、やがて収まる。
結局それが誰だったのかは分からず仕舞いだけど…。
この日の歩行距離:約17km
ひたすらRoncesvallesを目指す。
まだか~~~
山道が開け、あの先に見える町がRoncesvallesではなかろうか?
13:20 着いた~
巡礼事務所を求め、町の中心部へと進んでいく。
この先に巡礼事務所や博物館兼お土産物屋さん、教会などがある。
巡礼事務所はこちら。
クレデンシャルにスタンプをもらい、アルベルゲ宿泊費を支払いチケットをもらう。
アルベルゲは6ユーロ。
しかしアルベルゲは16:00まで開かないというので、ずいぶんと時間をつぶさないといけない。
町の教会。
これ、Iglesia Colegialかな?もう忘れた。
近くのバルのテラスで飲み物を注文し、時間をつぶすことにした。
後からどんどん巡礼者たちが到着し、みなバルに落ち着く。
ここからいきなり「フランス語→スペイン語」へ頭をスイッチしなければいけない。
が、これが難しい。
にも関わらず、到着したフランス人巡礼者らが容赦なくフランス語で話しかけてくるので、全く頭がスペイン語モードに入らないのである。
しばらくするとスィナが到着し、テーブルをシェアする。
巡礼事務所は16:00まで閉まっているのでまだスタンプもアルベルゲのチケットももらってないそうだ。
スィナに「ディナーどうする?」と聞かれる。
どうやら18:00から教会で巡礼者のためのミサがあり、その直後の19:00から巡礼者用ディナーが食べられるらしい。
ディナーはあらかじめチケットを買っておかないといけないので、バルにて購入。9ユーロ。
この後ずっと、スィナのディナーに対する執念を見ることとなる。
ひたすら根が生えたようにバルのテラスでねばっていると、だいぶ遅れてミキョンも到着。
彼女も巡礼者ディナーの申し込みをしたそうだ。
16:00になり、ようやくアルベルゲオープン。
ここはオランダの巡礼友の会により運営されているらしい。
120名ほど収容できるアルベルゲの大きな部屋にずらりと並んだ2段ベッド。
これが埋まるとこうなる。
ベッドの下の段は年配者優先。
当然のように私は上の段を割り当てられたけど、ベッドに梯子がついてないので上り下りが大変
偶然にも私のすぐ隣に日本人の女の子がやってきた。
オスピタレロから「若い人は上の段」と言われた彼女は、「私は若くない!」と抗議していたが、「いくつ?」と聞かれ「33歳」と答えると「33はまだ若い」とあっさり却下されていた。
それなら私の方がもっと下の段に寝る権利があるぞー
それにしても、アジア人は若く見えてこういうとき損だ。
どう見ても私の下のベッドにいる西洋人、私より年下やん…。
で、下のベッドの西洋人、のちにブルガリア人と分かるのだが、しょっぱなからクレームをつけてきた。
「あなたが動くと私のベッド全体が激しく揺れるんだけど」と。
「ベッドに上り下りする時に揺れるの?」と聞くと、「そうじゃなくて、少しでも動くと揺れるの」と。
はあ…
このベッドの造りだとそれもしょうがないよね。
ひとまず「あ、ごめんね。なるべく揺らさないように気をつけるから」と言うと、「ううん、いいの。ただ、自分では気づかないから教えてあげてるだけ」と。
が、その直後、彼女が下のベッドで少しでも身動きすると当然のように私のベッドも大きく揺れた。
そらそうだ。そういうベッドだもん。
軽く殺意を抱いてクレーム返ししようかと思ったけど、まあよい。
まだ今日は1日目。
彼女もこの先数えきれないぐらい2段ベッドを経験し、上の段でもものすごく揺れるということを理解するであろう。
と、殺意を胸の奥にしまう。(←本当に巡礼者か、私?)
アルベルゲの地下にシャワーやトイレ、自販機や洗濯機、パソコンがある。
早速シャワーを浴びに地下へ。
120名も収容できるのに、女子シャワー2個しかない…。
すでにふさがっていたけど、私は幸いにも2番手。
昨日Orissonで習得した技を生かし、5分程度でシャワーと洗濯をする。
シャワーを終えてドアを開けるとそこには長蛇の列ができていた…。
後で聞いた話では、みんな18:00のミサに間に合いたいので順番待ちは殺気立っていたそうだ
18:00に教会へ。
カトリックのミサは初体験だったかも。
神父さんの言葉に呼応するように出席者が何か言う。(たとえば「サンタ・マリア」とか)
スペイン語なので全く分からないが、どうやら「神」または「キリスト」のことは「セニョール」と呼ぶらしい。
あとは讃美歌を歌ったり、自分の席の左右前後の人と握手をしたり、コインを寄付したり。
最後に神父さんが各国語で祝福の言葉を言ってくれた。
もちろん日本語でも。
なぜだか分からないけど、ここでのミサにはいたく感動し、思わず涙。
終わって外に出てから思わずアンと抱き合った。
さあ、無事に祝福も受けたし、ご飯ご飯!(←最重要)
ディナーは複数の巡礼者同士で丸テーブルを囲むようになっていた。
同席していたのはフランスから来たダブル・モニーク(2人とも同じモニークという名前の年配女性)、タスマニアから来たメアリーとクリスのカップル、そしてスィナと私。
当然自己紹介&巡礼の動機。
メアリは最近まで会社を経営していたけど、現在休止中。
去年ご主人を亡くしたので、供養の意味も込めて巡礼中。
以前タスマニアの大学で日本人学生の受け入れなどもしていたため、少し日本語が分かる。
夫の死後、家族ぐるみの付き合いで親友だったクリスと親密な関係になるも、子供のことを考えてゆっくりと関係を進展させてきたそうだ。
クリスはタスマニアの海岸を守る政府関係の仕事。
離婚した妻との間に子供2人。
今回は仕事の関係上Pamplonaまでしか歩かない。
スィナはブティックを3軒経営している。
長男の奥さんがスペイン人で、カミーノ上にある教会で結婚式を挙げたので、通るのを楽しみにしている。
長男夫婦と孫(1歳)はブリュッセル在住。
モニーク2人はフランス語しか話さないので、あまり情報得られず。
たしか最後のSantiagoまでは行かないと言ってたと思う。
遠くのテーブルにミキョンがいる。
どうやら韓国人巡礼者を見つけたようで、数人で話をしている。
ちなみにミキョンはミサに出席しなかったようだ。
せっかく韓国語でも祝福の言葉があったのに、残念。
食事内容は、ミックスサラダ、トマトソースのマカロニ、魚とポテトフライ。
スペインでのメニューにはとことんポテトフライが登場する。
ちなみにミックスサラダには必ずツナが乗っている。
そしてスペイン人以外の誰もが一様に驚いていたのは、デザートのヨーグルトやアイスがスーパーで売られている容器のままポンと出されること。
この日のデザートはヨーグルト。
普通にカップのヨーグルトがそのまま出された。
ちなみにプレーンヨーグルトの場合は、スティックシュガーがついてくる。
フレーバーヨーグルトの場合は、お店の人が適当に出すのでフレーバーは選べない。
そしてアイスも当然ながらカップのまま出るのだが、棒アイスが袋ごと出される場面も目撃した。
軽いカルチャーショックである。
22:00、巨大なアルベルゲ、消灯。
いびき対策に耳栓をスタンバイし、明日に備えて静かな眠りにつこうかと思ったその時、なにやらわめきながらアルベルゲの扉を激しく叩く音が。
ひえ~っ酔っ払いか
大迷惑である。
それが収まったと思ったら、数時間後、真っ暗な室内からオオカミの遠吠えのような声が。
な、何事
どうやら巡礼者のひとりの巨大な寝言らしい…。
しかし寝言にしてはどこか悪いんじゃないかと思うぐらい大きな声で、「ウォ~ン、ウォ~ン」と叫び続けている。こっわ~
120名収容のアルベルゲ、全員が目を覚まし暗闇の中でザワザワする。
誰かが「シーッ!」と言ったり、指をパチパチならして寝言を言ってる本人を起こそうとするが、効果なし。
後々巡礼者間で語り草となり、「ウルフマン」と名付けられたこの男、しばらく遠吠えしていたが、やがて収まる。
結局それが誰だったのかは分からず仕舞いだけど…。
この日の歩行距離:約17km