フィリピンは先進国か、途上国か。
マニラのニノイ・アキノ国際空港から宿泊先のマカティ市に向かう車窓から見えるのは、そびえたつ摩天楼。
そして華やかなショッピングモールの数々。
私の勤務先があるマカティは、高層ビルがいっぱいのビジネス街。
シャングリラやシェラトンなどの高級ホテルもある。
私が泊ったホテルは、モダンなデザインとアートを売り物にしている某ホテル。
部屋は非常に奇麗。
ここは本当に途上国か?
しかし、空港から出てすぐのエリアはなんとなくタイのチェンマイを思い出させる感じ。
ただ、乗り物はソンテウではなく、フィリピン名物のジープニーが走り回っている。
ジープニーとは、米軍から払い下げられたジープを改造して乗合バスにしたてたもの。
日本のトラック野郎よろしく、派手に飾り立てられ、大音響の音楽が鳴っていたりする。
乗り方はソンテウと同じで、ジープニーの行き先が自分の行きたい方向と合っていれば乗る。
一定区間は一定料金。
高速道路わきにはスラムらしきものが見える。
マカティのビジネス街も、ビルだけ見てると先進国のようにも見えるが、よく見てみるとやっぱり途上国だ。
歩道はガタガタで、道に座り込んで物を売る行商人がいる。
ガソリンが悪いので排気ガスがひどく、空気は汚れている。
うちのビルの裏手を流れる川はどぶ川だ。
途上国の中の「なんちゃってアメリカ」。
街中いたるところにマクドナルド、KFC、スターバックスコーヒーなどがあふれる。
フィリピン歴の長いN先生は、「乱暴な言い方ですが、ここはハワイだと思って下さい」とおっしゃった。
確かに、ここは東南アジアだと思ってはいけない。
他の東南アジア諸国とは根本的に何かが違う。
コンビニはセブンイレブンとミニストップが多い。
中で肉まんなども売っている。
週末に徒歩圏内のショッピングエリアに行ってみた。
アヤラセンターという場所にデパートなどが密集している。
まずはグロリエッタというモールを偵察。
海外のブランドショップも入ってるし、大型ドラッグストアやレストランも。
とりあえず一通りなんでも買えると見た。
グロリエッタに隣接するランドマークというデパートは、もうちょっとローカル色が強まる。
私にはこのくらいがいいかもしれない。
さらにSMシューマートという、フィリピン庶民御用達のデパート+スーパーはもっと良かった。
庶民派のお店の方が見ていて楽しい。
いずれも巨大な施設なので、なんでもそろう。
グロリエッタからマカティアベニューを挟んだ向かいにあるグリーンベルトは、その名の通り緑あふれる気持ちの良い空間。
グロリエッタよりさらに高級感を増して、オシャレ度をアップさせた感じ。
資生堂とかも入ってるし、マンゴーやザラ、バナナリパブリックなども。
グロリエッタは確か4つのモールが、グリーンベルトは5つのモールが合わさっていたと思う。
グリーンベルト4や5はオシャレブティック中心だが、グリーンベルト1はかなり庶民的な印象を受けた。
いずれにせよ、ドラッグストアや書店、ステーショナリショップその他なんでもある。
フィリピン人はラテン系気質で明るい。
それはそれで素晴らしいことだと思う。
が、ちょっと面倒くさいこともある。
ベトナムなど、サービスという概念から程遠い社会主義国と違い、変に資本主義が根付いている。
店員が笑顔であいさつしてくるのだ。
日本のお店で決まり文句の「いらっしゃいませ~」のように、フィリピンでも"Good afternoon. Welcome to ○○!"と気持ちのこもらない挨拶をしてくる場合もある。
例えば近所のミニストップ。
店内に足を踏み入れるや否や、店員のみならず守衛さんまでもが、"Good evening, ma'am! Welcome to MiniStop!"と声を張り上げる。
レジでお金を払い終わると、"Thank you, ma'am. Please come again!"と大声で決まり文句。
う~ん、なんちゃってアメリカのくせに、こういうとこ日本っぽいな。
さらに困るのはデパートなど。
どんなに一部のお金持ちエリアは発展していても、やはりここは途上国。
店員の数がやたらと多いのだ!
途上国の人件費は安い。
万引き防止も兼ねてか、無駄に多くの人員を配置している。
ベトナムなどであれば、あいさつすらなく、無愛想かつ無表情のままそっとそばに張りつかれる。
が、フィリピンはいちいちあいさつしてくるのだ。
店内を3歩あるけば店員に当たるというぐらい店員が多いので、それはもうコーナーを曲がる度に"Good afternoon, ma'am!"と声をかけられる始末。
非常に面倒くさい…。
スーパーですらそうだった。
野菜売り場や果物売り場で商品を見ていると、あふれかえる店員から"Good afternoon, ma'am! Welcome to ○○!"と声がかかる。
ふぅ…
行くところに行けば商品があふれ返り、アメリカに住んでいるかのような錯覚を覚えるが、やっぱり違う。
ホテルからルームサービスを頼んだ時のこと。
電話すると1階のレストランにつながる。
私「ルームサービスお願いしたいんですけど」
店員「○△※・・・」←わけのわからない返事が返ってくる
私「あのー、ルームサービス頼めるよね?」
店「担当の人に代わります」
私「ズッキーニとトマトのバジルパスタ注文したいんだけど、いい?」
担「ああ、野菜のパスタね。できるよ」
私(いや、できるできないじゃなくて、メニューに乗ってんじゃん。)
「野菜っていうか、ズッキーニとトマトね!」
担「ああ、ズッキーニとトマト入れられるよ」
私「っていうか、ルームサービスメニューに乗ってるやつのことね!ズッキーニとトマトね!バジルね!」
(おいおい、毎日ルームサービスの電話かかってくるだろうに、手元にメニュー置いてないんかい。。。)
担「はいはい、分かりました。ズッキーニとトマトのパスタね。ところでガーリックブレッドもいる?」
私「いる」
担「別料金だけど?」
私「いくら?」
担「ちょっと待って」(大声で誰かに聞いている)
(だから電話の横にメニュー置いとけよ…)
担「たった50ペソだよ」
私「じゃあそれでお願い」
ふぅ~、英語が公用語のフィリピンなのに、なんだか必要以上にエネルギーを使ったルームサービスコールだった。
また別の日。
予約していたホテルにキャンセルの電話を入れたところ、
私「予約のキャンセルしたいんですけど」
電話に出た子「理由は?」
私「あ、ちょっと出張の日程が変わりそうなんで、一旦キャンセルしてあらためて…(焦)」
電「○△□※…」
私「え?なんですか?」
電「○△□※…」←一応英語だけど、なまっててよくわからない
私「あの~、私の名前言ってもいいかな?この前直接そっちに行ってフロントで予約したし、その時にパスポートのコピーも渡してあるし」
電「フロント担当者に代わります」
おい、じゃああんたは一体なんだったんだ?
そしてそもそもキャンセル理由を聞く意味はあったのか?!
やっぱりフィリピンは途上国と認定しましょう。
マニラのニノイ・アキノ国際空港から宿泊先のマカティ市に向かう車窓から見えるのは、そびえたつ摩天楼。
そして華やかなショッピングモールの数々。
私の勤務先があるマカティは、高層ビルがいっぱいのビジネス街。
シャングリラやシェラトンなどの高級ホテルもある。
私が泊ったホテルは、モダンなデザインとアートを売り物にしている某ホテル。
部屋は非常に奇麗。
ここは本当に途上国か?
しかし、空港から出てすぐのエリアはなんとなくタイのチェンマイを思い出させる感じ。
ただ、乗り物はソンテウではなく、フィリピン名物のジープニーが走り回っている。
ジープニーとは、米軍から払い下げられたジープを改造して乗合バスにしたてたもの。
日本のトラック野郎よろしく、派手に飾り立てられ、大音響の音楽が鳴っていたりする。
乗り方はソンテウと同じで、ジープニーの行き先が自分の行きたい方向と合っていれば乗る。
一定区間は一定料金。
高速道路わきにはスラムらしきものが見える。
マカティのビジネス街も、ビルだけ見てると先進国のようにも見えるが、よく見てみるとやっぱり途上国だ。
歩道はガタガタで、道に座り込んで物を売る行商人がいる。
ガソリンが悪いので排気ガスがひどく、空気は汚れている。
うちのビルの裏手を流れる川はどぶ川だ。
途上国の中の「なんちゃってアメリカ」。
街中いたるところにマクドナルド、KFC、スターバックスコーヒーなどがあふれる。
フィリピン歴の長いN先生は、「乱暴な言い方ですが、ここはハワイだと思って下さい」とおっしゃった。
確かに、ここは東南アジアだと思ってはいけない。
他の東南アジア諸国とは根本的に何かが違う。
コンビニはセブンイレブンとミニストップが多い。
中で肉まんなども売っている。
週末に徒歩圏内のショッピングエリアに行ってみた。
アヤラセンターという場所にデパートなどが密集している。
まずはグロリエッタというモールを偵察。
海外のブランドショップも入ってるし、大型ドラッグストアやレストランも。
とりあえず一通りなんでも買えると見た。
グロリエッタに隣接するランドマークというデパートは、もうちょっとローカル色が強まる。
私にはこのくらいがいいかもしれない。
さらにSMシューマートという、フィリピン庶民御用達のデパート+スーパーはもっと良かった。
庶民派のお店の方が見ていて楽しい。
いずれも巨大な施設なので、なんでもそろう。
グロリエッタからマカティアベニューを挟んだ向かいにあるグリーンベルトは、その名の通り緑あふれる気持ちの良い空間。
グロリエッタよりさらに高級感を増して、オシャレ度をアップさせた感じ。
資生堂とかも入ってるし、マンゴーやザラ、バナナリパブリックなども。
グロリエッタは確か4つのモールが、グリーンベルトは5つのモールが合わさっていたと思う。
グリーンベルト4や5はオシャレブティック中心だが、グリーンベルト1はかなり庶民的な印象を受けた。
いずれにせよ、ドラッグストアや書店、ステーショナリショップその他なんでもある。
フィリピン人はラテン系気質で明るい。
それはそれで素晴らしいことだと思う。
が、ちょっと面倒くさいこともある。
ベトナムなど、サービスという概念から程遠い社会主義国と違い、変に資本主義が根付いている。
店員が笑顔であいさつしてくるのだ。
日本のお店で決まり文句の「いらっしゃいませ~」のように、フィリピンでも"Good afternoon. Welcome to ○○!"と気持ちのこもらない挨拶をしてくる場合もある。
例えば近所のミニストップ。
店内に足を踏み入れるや否や、店員のみならず守衛さんまでもが、"Good evening, ma'am! Welcome to MiniStop!"と声を張り上げる。
レジでお金を払い終わると、"Thank you, ma'am. Please come again!"と大声で決まり文句。
う~ん、なんちゃってアメリカのくせに、こういうとこ日本っぽいな。
さらに困るのはデパートなど。
どんなに一部のお金持ちエリアは発展していても、やはりここは途上国。
店員の数がやたらと多いのだ!
途上国の人件費は安い。
万引き防止も兼ねてか、無駄に多くの人員を配置している。
ベトナムなどであれば、あいさつすらなく、無愛想かつ無表情のままそっとそばに張りつかれる。
が、フィリピンはいちいちあいさつしてくるのだ。
店内を3歩あるけば店員に当たるというぐらい店員が多いので、それはもうコーナーを曲がる度に"Good afternoon, ma'am!"と声をかけられる始末。
非常に面倒くさい…。
スーパーですらそうだった。
野菜売り場や果物売り場で商品を見ていると、あふれかえる店員から"Good afternoon, ma'am! Welcome to ○○!"と声がかかる。
ふぅ…
行くところに行けば商品があふれ返り、アメリカに住んでいるかのような錯覚を覚えるが、やっぱり違う。
ホテルからルームサービスを頼んだ時のこと。
電話すると1階のレストランにつながる。
私「ルームサービスお願いしたいんですけど」
店員「○△※・・・」←わけのわからない返事が返ってくる
私「あのー、ルームサービス頼めるよね?」
店「担当の人に代わります」
私「ズッキーニとトマトのバジルパスタ注文したいんだけど、いい?」
担「ああ、野菜のパスタね。できるよ」
私(いや、できるできないじゃなくて、メニューに乗ってんじゃん。)
「野菜っていうか、ズッキーニとトマトね!」
担「ああ、ズッキーニとトマト入れられるよ」
私「っていうか、ルームサービスメニューに乗ってるやつのことね!ズッキーニとトマトね!バジルね!」
(おいおい、毎日ルームサービスの電話かかってくるだろうに、手元にメニュー置いてないんかい。。。)
担「はいはい、分かりました。ズッキーニとトマトのパスタね。ところでガーリックブレッドもいる?」
私「いる」
担「別料金だけど?」
私「いくら?」
担「ちょっと待って」(大声で誰かに聞いている)
(だから電話の横にメニュー置いとけよ…)
担「たった50ペソだよ」
私「じゃあそれでお願い」
ふぅ~、英語が公用語のフィリピンなのに、なんだか必要以上にエネルギーを使ったルームサービスコールだった。
また別の日。
予約していたホテルにキャンセルの電話を入れたところ、
私「予約のキャンセルしたいんですけど」
電話に出た子「理由は?」
私「あ、ちょっと出張の日程が変わりそうなんで、一旦キャンセルしてあらためて…(焦)」
電「○△□※…」
私「え?なんですか?」
電「○△□※…」←一応英語だけど、なまっててよくわからない
私「あの~、私の名前言ってもいいかな?この前直接そっちに行ってフロントで予約したし、その時にパスポートのコピーも渡してあるし」
電「フロント担当者に代わります」
おい、じゃああんたは一体なんだったんだ?
そしてそもそもキャンセル理由を聞く意味はあったのか?!
やっぱりフィリピンは途上国と認定しましょう。