地球にあしあと

地球の色々なところに足跡をつけてきました。

フィリピンあれやこれや

2011年03月06日 | Weblog
一瞬の一時帰国の後、マニラに舞い戻った。

なぜかドコモの携帯がうまく機能しておらず、こっちから送ったメールは届いてるようだが、返信メールが受け取れない。
メッセージセンターへの問い合わせ機能もうまく働かず。

前回マニラに来たときは大丈夫だったのに、なぜ?


さて、今回は最初の2週間、予算から足が出た分自腹を切って選んだホテル。

Studioタイプのサービスアパートメントだけど、広い!






ドアの施錠はしっかりしていてよろしい。




小さいキッチンついてます。




テレビは旧式か…。
でもNHK映る。




シャワー室とバスタブが別々なのは誤算だった。






久しぶりにChow Kingにて中華のテイクアウト。
ドリンクもついて175ペソ(約350円)は安い!
いや、実はもうちょっと品数少ないセットで89ペソというのもある。




が、日本から戻ってきた直後に食べるとおいしくなかった。
日本でごちそう食べたからなあ。。。



フィリピンで最も困るのは食事。
まわりはファストフード店ばかりでどうしようもない。

今日は休みだったのでショッピングモールへ行き、タイ料理屋でパッタイを注文した。
ドリンク、チップも含めると350ペソなのでちょっとお高い。
味はおいしかったけど、パッタイってこんなにウスターソースみたいな味付けだったっけ?
あと、チリを足しても足しても辛くない。

ドコモ携帯でおしゃれなショッピングセンターやパッタイの写真を撮ったのに、いざドコモデータリンクで取り込もうとしたらうまく行かない。
自宅に置いてきたパソコンでは問題なくできたが、こちらに持ってきた新しいパソコンは指紋認証機能などややこしいセキュリティがいっぱいついてるせいか、データリンクをインストールしてもドライバーがうまく行かなかった。
残念だ…。


ちなみに今宿泊中のホテルはインターネットが有料なので、今日1日しかつないでいない。
2週間後に別のホテルに移ったら、インターネット無料かな?
なにかと不便なことが多い海外生活。


さて、フィリピンあれやこれや。

【イメルダ夫人】
靴を何千足と持っていた、悪評高いイメルダ・マルコス夫人だが、今も国会議員としてご活躍中らしい。
市民からの評判はというと、支持者にはお金を配っているので、すこぶる評判はいいみたいだ。
非常にわかりやすい。

絶妙のタイミングで、BBCがイメルダ夫人を取材していた。

番組は最初にスラムなどを取材。
家がなくてお墓に住む人々がいる。
ちょっと立派な、祠のような作りになっているお墓などは、すっかり家と化しており、中にテレビや扇風機などの家財道具まで備え付けてある。
他にも、つみあがったお墓の上に小屋を建てて住む人たちの姿など。

お金のない人のお墓は何段にも積み上げられた集合住宅のような形式になっている。
日本でも省スペースの納骨堂などあるが、フィリピンは土葬なので場所を取る。
お墓の場所代みたいなものは5年ごとに支払うそうだが、支払いが滞ると容赦なくお墓を開けられ、遺骨が引きずり出される。
正者だけでなく、死者までもが家賃を滞納したら叩き出されるとは…。

しかもお墓から素手で遺骨を取り出して袋に入れているのは子供である。
BBCのリポーターに「どういう気持ち?」と聞かれ、「別になんとも思わない。8歳の時からやってるから」との答え。

そういった貧しい人たちの映像を見せた後で、いざイメルダ・マルコス夫人の豪邸訪問。
数々の美術品が飾られている、広々とした居間。
リポーターが「あなた方は最初からお金持ちだったのか、それとも国のお金でこれらのものを買ったのか?」と質問すると、イメルダさんは「夫は最初からお金持ちだった」との返事。

そういえば機内誌にちらっとイメルダ夫人の記事が出ていて、「私はマテリアル・ガールなんかじゃないわ。私の父は『自分を愛し返さないものを愛するな』と教えてくれたの」とのズッコケコメントが載っていた。
あんだけ靴を愛していて何千足も持っていたのに?

そういや先日の新聞で、マルコス元大統領を英雄墓地に入れるかどうかで議論が巻き起こっていると書いてあったな。
現大統領だか首相だかが誰かに決断を丸投げしていた。
その後どうなっただろうか?

また、番組はパラワン諸島でボートで生活する人々や、彼らを追い出してエコツーリズムを呼び込もうとするフィリピン政府の思惑などを映し出す。
フィリピンは世界中で最も貴重な自然が存在し、最も早く環境破壊が進んでいるとのこと。

さらには紛争地帯であるミンダナオ島のイスラム教徒たちの生活や難民たちの姿も取材されていた。
本当にフィリピンには、一言で言い表せないいろんな問題が詰まっている。


【貧富の差】
イメルダ夫人とスラムの人々も対照的だが、本当にフィリピンでは貧富の格差が大きいと思う。
先日訪問したSt. Luke's Medical Centerは巨大なホテルのような建物で、最新の医療機器がそろい、セレブな入院生活が楽しめる病室もある。
とても途上国には見えない設備だ。

ちなみにフィリピンの病院内はカフェなどが充実している。
みんな食べることが好きなので、病院内にもスタバやその他ファストフード店がたくさん入っている。
(でも内臓系の疾患で入院してると、そんなもの食べられないんじゃ…?)

もう一つの特徴は、病院内のエレベーターにエレベーターガールが存在すること。
不思議だ…。

で、あらためて驚くのは、どんなに高級な病院、高級なホテル、高級なレストランであっても、そこに来ている人たちはかなりの数フィリピン人だということ。
他の途上国であれば、そのような場所のお客さんはすべて外国人ということも珍しくない。
しかしフィリピンにはかなりの数の富裕層が存在するのである。

お金持ちエリアを一歩出たらその格差は大きい。
ため息が出る。


【ダバオ】
危険なので「渡航の延期をおすすめします」あるいは「渡航の是非を検討してください」となっているミンダナオ島だが、ダバオ市だけは安全だそうだ。
なんでも現在のダバオ市長がめちゃめちゃ悪人に対して厳しくて、自ら殺し屋を雇って悪人を消して行っているとか。
なので悪人たちはみんなダバオの外へ逃げ出しているとか。(真偽のほどは未確認)
市長が直接市民から苦情や相談を受け付けるテレビだかラジオだかの番組があり、市民から訴えられた悪人は公共の電波を通じて市長じきじきに名指しで注意され、「いついつまでに改善しないと、どうなるかわかってるだろうな?」との脅しを受けるそうだ。(ほんとか?)

ある時、「うちの息子は飲んだくれてばかりで仕事をせず、暴力をふるう」と相談した母親に対し、市長の返事は「で?息子を殺ってほしいのか?」だったとか。(笑)
まさかそれだけはご勘弁、と母親が哀願し、数日後に息子が市長のオフィスに呼び出され、直接注意を受けたらしい。
う~ん、すごい話だ。


【語学教育】
なまじ英語ができるだけに、フィリピン人は一般的に外国語習得に関心がないという。
外国語大学が存在しないらしく、また、日本語学科を設けている大学もないに等しいらしい。
そういうわけで、ほかの東南アジア諸国と違って、日本語学習者は極端に少なく、日本に関心を持つ人も限られる。

しかし、上述のミンダナオ州ダバオ市にあるミンダナオ国際大学だけは別格で、唯一日本語学科を持ち、日本語教育が盛んだという。
その背景には戦前に日本人移民が多かったというダバオの歴史的背景がある。

とはいえダバオは特殊であり、一般的にフィリピンでは日本語を含む外国語教育はあまり盛んではない。
今や英語は公用語として教えられているが、7000以上の島を持つフィリピンでは方言も多数あり、地方の子供たちは自分たちのそれぞれの親の出身地の方言を覚え、学校ではタガログ語と英語を教えられ、それだけでも軽く4か国語ぐらいを習得しているのに、これ以上ほかの外国語が入る余地はないという指摘もある。


【食べ物】
さあ困ったぞ。
フィリピンの食事がおいしくない。
そして大変不健康である。

今日は夜ご飯に「テリヤキボーイ」という日本食のチェーン店に行ってみた。
本当はもうちょっと遠出してみたかったけど、この辺りはビジネス街なので日曜日は人通りが少なめで、閉店しているお店も多い。
身の安全のため、すぐ近くのレストランをチョイス。
テリヤキボーイでは以前ランチでカレーを食べて、まあまあおいしかった。(家庭のカレーの味)

これと言って食べたいものも思いつかないけど、とりあえずエビ天ぷら弁当をチョイス。
天ぷらもどうかと思いつつ、どうもお肉を食べる気にならなかったので。

エビ天ぷら弁当にはサラダともやしとエビ天と味噌汁とコーヒーゼリーがついてきた。
せっかくの野菜摂取のチャンスであるサラダには、これでもかというぐらいマヨネーズがたっぷりとかかっている。
もやしは炒めてあると思われるが、シェフが味付けを忘れたのでは?と疑うほど味がしない。
コーヒーゼリーには私の嫌いなホイップクリームがたっぷり。
食事と一緒に注文したアイスティーは激甘のネスティー。
占めて600~700円相当のディナーであるが、この不満足感はなんとも言えない。


コンビニで売っているジュースには果汁100%のものが見当たらず、砂糖がたっぷり入っている。
ヨーグルトもなぜかゼリー入りで甘い。
本当に健康管理に困る。

この2週間はキッチン付きのホテルだが、ここはビジネス街だからかスーパーが見当たらない。
したがって、食品の購入はコンビニ頼み。
スーパーに行けばきっと100%のジュースもあるだろうし、ヨーグルトもプレーンは無理でもせめてゼリーが入っていないものがあるに違いない。
だけどスーパーがない!
一応人がたくさん住んでるので、どこかにあるはず。
職場の人に聞く暇もなく前回の2週間が過ぎてしまったので、今度こそ…。

近くにコリアン食材を売ってる店があり、そこで野菜が売られているのは見た。
また、土曜日は公園でマーケットが開かれているので、そこでも様々な食材が売られている。

ふと気づいた。
食材買っても調味料買わないと料理ができない…。
先ほど夕食帰りにセブンイレブンに寄り、とりあえず塩だけは購入。
コンビニで売ってて大丈夫なのかわからない卵も買ったので、明日の朝はスクランブルエッグでも作ってみようかな。
ミニストップで買った小さいマーガリンもあるし。


油と砂糖から逃れ、健康管理するには自炊は必須と思われる。
自炊以外の方法はほぼ思いつかない。
オフィスの近くにヘルシーな韓国料理屋さんはあるが、毎日は行けない。
したがって自炊が唯一の健康な食生活を送る方法である。

が、しかし、仕事の都合上4か月以上もホテル暮らしとなる。
きつい…。
正直きつい…。

これでせめてベトナムみたいに地元の料理がおいしければ楽しみがあるが、食事がまずい国というのは致命的である。
テンションが上がらない。
フィリピン料理以外のイタリア料理やスペイン料理、中華料理などはおいしいけど、いずれもこってり系だ。

こってりが嫌だからと言って、私は食事をサンドイッチで済ますというようなことができず、お昼も夜も温かいものが食べたいタイプだ。
そしてできればパンよりもお米が食べたい。
温かいからと言ってマクドナルドやKFCは不可なのである。

というわけで、毎日まともな食べ物を求めてさまよっている。

私、フィリピンでどれぐらい頑張れるだろうか…。