4時起き。
世界遺産の縄文杉登山は、往復で9時間から10時間かかると言われています。
登り5時間、下り4時間ってところでしょうか。
ガイドブックやウェブサイトにも「遅くとも午前7時には登山を開始し、正午には下り始めなければならない」などと書いてあります。
登山口まで結構遠いので、みなさんこの日は早起きとなります。
同室のAさんもこの日はツアーに入って縄文杉を目指すとのこと。
4:45に迎えの車が来るそうです。
私は4:46に宮之浦港入口バス停を出発するバスに乗って、荒川登山口へ向かうので、は一足先にユースを出てまだ真っ暗な中バス停へ。
フロントに登山届を置いてくるのも忘れてはいけません。
遭難したらちゃんと探してもらわなきゃ~。
バスで約1時間半かかって荒川登山口に到着。
すでにレンタカーやツアーの車で到着している人がたくさんいます。
そして女子トイレの前にはすでに長蛇の列。
ハイシーズンには女子トイレは30分待ちぐらいになると聞いていましたが、本当にすごいです。
しかもみんな、トイレ待ちの列に並びながら朝ごはん食べてます。
案の定「男子トイレも使ってもいいかしら?」と交渉しているおばさんもいました。
その時トイレに行きたいわけでもなかったのですが、登山を始めるとトイレの場所が限られており、次のトイレ地点まで2時間以上かかります。
やはり出発前に行っておいた方がいいかな~と思って並びました。
う~ん、しっかり20分以上並んだでしょうか。
この時間がとってももったいない。
そうこうしてるうちにもどんどんバスが到着し、どんどん女子トイレの列は長くなります。
さて、ようやくトイレも済ませ、早速登山にとりかかろうと思ったのが6時半頃。
ツアーの人たちはガイドさんと一緒に準備体操をしています。
私も軽く屈伸したり、アキレス腱を伸ばしたり。
ところで私はひとりなので時間配分がいまいち分かりません。
帰りのバスは16時半と17時の2本のみ。
これを逃すと帰れなくなってしまいます。
タクシーを呼ぶと1万円ぐらいかかってしまうし…。
いざとなったら他のツアーの車にお金を払って乗せてもらうしかないのでしょうか。
とあるツアーグループのガイドさんが、「私たちは17時半に下山予定です」と説明しているのが聞こえました。
と言うことは、少なくとも私はこのグループより早めのペースで登らないといけないのですね。
縄文杉登山は体力的にきついとは聞いていますが、自分がどれぐらいのペースで登れるのか、果たして登りきれるのかもよく分かりません。
とりあえずちょっと急ぎ気味にスタート!
最初はトロッコ道が8kmほど続きます。
今でもトロッコは現役で走っているそうですので、トロッコが来たら登山者は慌てて横に避けないとないそうです。
でもこの日はトロッコの運転はありませんでした。
橋があったり、トンネルがあったり、自然の匂いと風景を楽しみながらテクテク歩いて行きまーす。
すぐ頭の横でガサガサッと音がしたので「何事?!」と見てみると、ヤクシカでした。
かわいい~
こんな近くで見られるのですね。
目指すは縄文杉&ウィルソン株方面。
小杉谷橋を渡ると小杉谷という大きな集落跡です。
昔はこのあたりの国有林経営が盛んだった頃は多くの人が住んでいたようです。
子供達もトロッコを使って通学していたのですね。
縄文杉に行く途中もたくさんの素晴らしい木に出会います。
1代目の倒木の上に2代目、3代目とどんどん木が育っていくのですね。
生命の力強さを感じます。
仁王杉(阿形)。
吽形は奥の方に倒れているのでよく見えません…。
トロッコの折り返し地点でしょうか。
もう少し進むとトロッコ道が終わります。
ここまでの所要時間は2時間。
そしてここからいよいよ本格的な登山が。
トロッコ道とは打って変わって、まさに登山道となり、結構きついんです。
表示では「この先は4時間程度かかります。遅くとも正午にはここを出発して下さい」などと人を不安に陥れる看板がありました。
今までも結構しんどかったのに、ここからまだ倍の時間がかかる道のりなのか~。
聞くところによると距離は半分ぐらいなのに時間は倍かかるそうです。
湧水を飲んで気合いを入れなおします。
こちら、かの有名なウィルソン株。(あ、なんか思ったほどの感動がない。)
中から見上げるとハート型に見えるはずなのですが、光の加減でこの時間帯はよく見えないようです。
こうかな?う~ん、やっぱ違う。
株の中には祠が。
がっかりだったのは、ウィルソン株前が休憩地点になっているのですが、大勢の人がそこでプカプカ煙草を吸っていること!
屋久島さん、なぜ森の中は禁煙にしないのですか?
ウィルソン株を過ぎると縄文杉まであともう少し。
ちなみに宮之浦岳は日本百名山のひとつで、九州最高峰。
2,000m近くあります。
さらに様々な木を拝みつつ進みまーす。
有名な夫婦杉。
つながってます。
縄文杉までのルートには水場がたくさんあります。
あちこちで沢の水が汲めるので、ここでは500mlのペットボトル程度の大きさの水筒で十分です。
自然の水は冷たくっておいしい
屋久島は雨が多くて有名な場所ですが、ちょうど梅雨明け後でもありお天気は快晴。
もう、暑くて暑くて…。
登山しながら恐ろしいほど水を飲んでいます。
今日1日でものすごいデトックス効果があると思います。
もちろん飴やチョコレートなどの行動食も時折つまみながらでないとエネルギー切れしてしまいます。
関係ないですが、軍手がリュックの奥深くに埋もれてしまい発見できなかったので、日焼け防止用の手袋とチベットで買った天珠をお守りにつけて登山してみました。(思いっきり登山なので、キラキラのマニキュアなんか塗ってる場合じゃないのですが…。)
屋久島の森は本当に素晴らしく、名前がつけられている有名な木だけでなく、それ以外の木、水、土、空気、動物、虫もみんな愛おしい存在です。
と言いつつ、いよいよ縄文杉へ至る階段が見えた時には思わず胸の高鳴りを抑えることができませんでした。
あ、あれか。
これですな、縄文杉。大きいです。
ついにやりました!
苦しい道のりを越え、無事に到着です!
よくがんばった、わたし。
※ブログのボリュームが大きすぎるとアップできないようなので、次回へ続きます。
世界遺産の縄文杉登山は、往復で9時間から10時間かかると言われています。
登り5時間、下り4時間ってところでしょうか。
ガイドブックやウェブサイトにも「遅くとも午前7時には登山を開始し、正午には下り始めなければならない」などと書いてあります。
登山口まで結構遠いので、みなさんこの日は早起きとなります。
同室のAさんもこの日はツアーに入って縄文杉を目指すとのこと。
4:45に迎えの車が来るそうです。
私は4:46に宮之浦港入口バス停を出発するバスに乗って、荒川登山口へ向かうので、は一足先にユースを出てまだ真っ暗な中バス停へ。
フロントに登山届を置いてくるのも忘れてはいけません。
遭難したらちゃんと探してもらわなきゃ~。
バスで約1時間半かかって荒川登山口に到着。
すでにレンタカーやツアーの車で到着している人がたくさんいます。
そして女子トイレの前にはすでに長蛇の列。
ハイシーズンには女子トイレは30分待ちぐらいになると聞いていましたが、本当にすごいです。
しかもみんな、トイレ待ちの列に並びながら朝ごはん食べてます。
案の定「男子トイレも使ってもいいかしら?」と交渉しているおばさんもいました。
その時トイレに行きたいわけでもなかったのですが、登山を始めるとトイレの場所が限られており、次のトイレ地点まで2時間以上かかります。
やはり出発前に行っておいた方がいいかな~と思って並びました。
う~ん、しっかり20分以上並んだでしょうか。
この時間がとってももったいない。
そうこうしてるうちにもどんどんバスが到着し、どんどん女子トイレの列は長くなります。
さて、ようやくトイレも済ませ、早速登山にとりかかろうと思ったのが6時半頃。
ツアーの人たちはガイドさんと一緒に準備体操をしています。
私も軽く屈伸したり、アキレス腱を伸ばしたり。
ところで私はひとりなので時間配分がいまいち分かりません。
帰りのバスは16時半と17時の2本のみ。
これを逃すと帰れなくなってしまいます。
タクシーを呼ぶと1万円ぐらいかかってしまうし…。
いざとなったら他のツアーの車にお金を払って乗せてもらうしかないのでしょうか。
とあるツアーグループのガイドさんが、「私たちは17時半に下山予定です」と説明しているのが聞こえました。
と言うことは、少なくとも私はこのグループより早めのペースで登らないといけないのですね。
縄文杉登山は体力的にきついとは聞いていますが、自分がどれぐらいのペースで登れるのか、果たして登りきれるのかもよく分かりません。
とりあえずちょっと急ぎ気味にスタート!
最初はトロッコ道が8kmほど続きます。
今でもトロッコは現役で走っているそうですので、トロッコが来たら登山者は慌てて横に避けないとないそうです。
でもこの日はトロッコの運転はありませんでした。
橋があったり、トンネルがあったり、自然の匂いと風景を楽しみながらテクテク歩いて行きまーす。
すぐ頭の横でガサガサッと音がしたので「何事?!」と見てみると、ヤクシカでした。
かわいい~
こんな近くで見られるのですね。
目指すは縄文杉&ウィルソン株方面。
小杉谷橋を渡ると小杉谷という大きな集落跡です。
昔はこのあたりの国有林経営が盛んだった頃は多くの人が住んでいたようです。
子供達もトロッコを使って通学していたのですね。
縄文杉に行く途中もたくさんの素晴らしい木に出会います。
1代目の倒木の上に2代目、3代目とどんどん木が育っていくのですね。
生命の力強さを感じます。
仁王杉(阿形)。
吽形は奥の方に倒れているのでよく見えません…。
トロッコの折り返し地点でしょうか。
もう少し進むとトロッコ道が終わります。
ここまでの所要時間は2時間。
そしてここからいよいよ本格的な登山が。
トロッコ道とは打って変わって、まさに登山道となり、結構きついんです。
表示では「この先は4時間程度かかります。遅くとも正午にはここを出発して下さい」などと人を不安に陥れる看板がありました。
今までも結構しんどかったのに、ここからまだ倍の時間がかかる道のりなのか~。
聞くところによると距離は半分ぐらいなのに時間は倍かかるそうです。
湧水を飲んで気合いを入れなおします。
こちら、かの有名なウィルソン株。(あ、なんか思ったほどの感動がない。)
中から見上げるとハート型に見えるはずなのですが、光の加減でこの時間帯はよく見えないようです。
こうかな?う~ん、やっぱ違う。
株の中には祠が。
がっかりだったのは、ウィルソン株前が休憩地点になっているのですが、大勢の人がそこでプカプカ煙草を吸っていること!
屋久島さん、なぜ森の中は禁煙にしないのですか?
ウィルソン株を過ぎると縄文杉まであともう少し。
ちなみに宮之浦岳は日本百名山のひとつで、九州最高峰。
2,000m近くあります。
さらに様々な木を拝みつつ進みまーす。
有名な夫婦杉。
つながってます。
縄文杉までのルートには水場がたくさんあります。
あちこちで沢の水が汲めるので、ここでは500mlのペットボトル程度の大きさの水筒で十分です。
自然の水は冷たくっておいしい
屋久島は雨が多くて有名な場所ですが、ちょうど梅雨明け後でもありお天気は快晴。
もう、暑くて暑くて…。
登山しながら恐ろしいほど水を飲んでいます。
今日1日でものすごいデトックス効果があると思います。
もちろん飴やチョコレートなどの行動食も時折つまみながらでないとエネルギー切れしてしまいます。
関係ないですが、軍手がリュックの奥深くに埋もれてしまい発見できなかったので、日焼け防止用の手袋とチベットで買った天珠をお守りにつけて登山してみました。(思いっきり登山なので、キラキラのマニキュアなんか塗ってる場合じゃないのですが…。)
屋久島の森は本当に素晴らしく、名前がつけられている有名な木だけでなく、それ以外の木、水、土、空気、動物、虫もみんな愛おしい存在です。
と言いつつ、いよいよ縄文杉へ至る階段が見えた時には思わず胸の高鳴りを抑えることができませんでした。
あ、あれか。
これですな、縄文杉。大きいです。
ついにやりました!
苦しい道のりを越え、無事に到着です!
よくがんばった、わたし。
※ブログのボリュームが大きすぎるとアップできないようなので、次回へ続きます。