『お~お、いいじゃないか。ようやってくれた、有難う。感謝、感謝だ。諸君!聞いてくれ。伝えることはひとつだ。統領のデロスでの用件は今日中に終わる予定となっている。オキテスの船団は、明朝、陽の出の刻にデロスを出航することになっている。我々の船団は、その船影を追ってこの浜をはなれる。いいな。その予定で就寝、起床、そして、船出だ。よろしく頼む。待たせた、さあ~、めしにしよう。カイクス、酒樽のふたを割れ!酒杯が足りなきゃ杯を回して飲むのだ!』
彼はひと息に明日の檄を飛ばした。
『酒はたらふくとは言いがたい、心づくしがたらふくだ。明日の航海の無事を祈って乾杯!』
『イエッ!イエッ!イエイッ!』
一気に夕めしの場は沸きに沸いた。喉を通る、たった一杯の酒、一同をことのほか喜ばせた。
『カイクス、夜の警備の件手配を頼むぞ』
『判っています。それは、めしの準備をする前に全員に話して決めて居ます。隊長、少し身体を休めてください』
これを耳にしたパリヌルスはほのぼのとした。安どの表情をうかべてカイクスに微笑んだ。
彼はひと息に明日の檄を飛ばした。
『酒はたらふくとは言いがたい、心づくしがたらふくだ。明日の航海の無事を祈って乾杯!』
『イエッ!イエッ!イエイッ!』
一気に夕めしの場は沸きに沸いた。喉を通る、たった一杯の酒、一同をことのほか喜ばせた。
『カイクス、夜の警備の件手配を頼むぞ』
『判っています。それは、めしの準備をする前に全員に話して決めて居ます。隊長、少し身体を休めてください』
これを耳にしたパリヌルスはほのぼのとした。安どの表情をうかべてカイクスに微笑んだ。
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