『アエネイスミッション』[Aeneas Mission ]

建国の使命を抱くアエネイスのフアストミッションは自軍団自民族引き連れて炎上壊滅するトロイからの脱出である。

第13章  木馬大作戦  20

2008-06-13 08:02:30 | アルツハイマー型認知症と闘おう
 トロイ軍の将兵たちは、近近の戦闘のことを振り返っていた。夜襲攻城戦のこと、海峡管理隊への襲撃、連合軍は敗れるべくして敗れたのだ。俺たちは、戦闘に勝った、護りきったと勝利を実感していた。
 戦野を見て廻っている彼等の目にしたものは、城壁の櫓の正面、程遠くないところに何かを見つけた。
 『あれは、何だろう?』 『何っ!どれどれ。』 『何だ!あれは、、、。』 『馬みたいわ。』 『馬としたら、大きい馬ね!』 彼等は、向かう先を変えた。
 『行こう!』 『うん、行ってみよう。』 彼等は、一団となって歩き始めた。
 『すごいっ!これ木で造った馬じゃないの。』 『それにしても立派な馬ね!』
 『なんだ、木馬じゃないか。それにしては、でっかい馬だ。』 
 彼等は、木で造られた巨大な馬が立っているのを見つけた。馬の大きな目がじい~っと城の櫓を見つめていた。その馬は新しい木で造られており、刈り取りを迎えた麦のようにつややかに、こがね色に輝いていた。
 (木馬の腹胴は、22~23人くらい乗れるマイクロバスくらいの大きさで、それに頭と足をつけたくらいであったらしい思われます。)


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