『軍団長、お待たせしました。方角時板製作班の全員がそろいました。お願いします』
『軍団長、班長を務めるトピタスです』
パリヌルスが告げた。続いて、
『軍団長、方角時板製作班の10人です。左から名を告げよ』
10人の面々が名を名乗った。
イリオネスは左から一人づつの手を握った。それを終えて、トピタスの前に来た。
『トピタス、これが方角時板の方位を指し示す鉄の棒だ。13本ある。いい仕事をしてくれ。以上だ』
と言ってトピタスの手を強く握りしめた。10人はひと際大きい声で喊声を上げて、軍団長に答えた。
仕事班が胎動し始めた。軍団長イリオネスは、総司令として三つの仕事班を掌握した。
『どうだ、パリヌルス。外で話すか、屋根の下の真っ暗よりも、頼りなくても星の光があったほうがいいだろう。ことによって、月も姿を見せるかもしれん』
二人は、林の中の小部屋といった空間の太い木を切って作った腰掛に腰を下ろした。
『お前が聞きたいと思っているのは何だ?遠慮せずに聞いてくれ』
『ありがとうございます。お聞きしたい件は、方角時板の方位を示す鉄の棒の由来を教えていただけたらと思っています』
『ほっほう、あの鉄の棒の事か。お前も不思議な鉄の棒だと思っているのだろう。俺もそのように思っている、なんと不思議な鉄の棒だろうと思っている。あの鉄の棒が南北を指し示す理屈は誰も知っていない。そこには南北を指し示すという事実だけがあるのだ。あの鉄の棒はアイマイなところがないのだ。正確に南北を指し示す。ぶれて指し示すことは決してない。と言って東西を指し示す鉄の棒はどこにもない。それの何故については誰も知っていないのだ。しかし、いずれ時が経って、その何故が解き明かされるということはわかる。それまでは、その何故について知られることはない。俺は、そのように確信している。俺が言おうとしていることが判るか、パリヌルス』
『何となくわかるような気がします。あの鉄の棒の性質が唯一無二のものであることが、軍団長の言われる言葉でわかります。その何故が判らないとは、、、、』
『軍団長、班長を務めるトピタスです』
パリヌルスが告げた。続いて、
『軍団長、方角時板製作班の10人です。左から名を告げよ』
10人の面々が名を名乗った。
イリオネスは左から一人づつの手を握った。それを終えて、トピタスの前に来た。
『トピタス、これが方角時板の方位を指し示す鉄の棒だ。13本ある。いい仕事をしてくれ。以上だ』
と言ってトピタスの手を強く握りしめた。10人はひと際大きい声で喊声を上げて、軍団長に答えた。
仕事班が胎動し始めた。軍団長イリオネスは、総司令として三つの仕事班を掌握した。
『どうだ、パリヌルス。外で話すか、屋根の下の真っ暗よりも、頼りなくても星の光があったほうがいいだろう。ことによって、月も姿を見せるかもしれん』
二人は、林の中の小部屋といった空間の太い木を切って作った腰掛に腰を下ろした。
『お前が聞きたいと思っているのは何だ?遠慮せずに聞いてくれ』
『ありがとうございます。お聞きしたい件は、方角時板の方位を示す鉄の棒の由来を教えていただけたらと思っています』
『ほっほう、あの鉄の棒の事か。お前も不思議な鉄の棒だと思っているのだろう。俺もそのように思っている、なんと不思議な鉄の棒だろうと思っている。あの鉄の棒が南北を指し示す理屈は誰も知っていない。そこには南北を指し示すという事実だけがあるのだ。あの鉄の棒はアイマイなところがないのだ。正確に南北を指し示す。ぶれて指し示すことは決してない。と言って東西を指し示す鉄の棒はどこにもない。それの何故については誰も知っていないのだ。しかし、いずれ時が経って、その何故が解き明かされるということはわかる。それまでは、その何故について知られることはない。俺は、そのように確信している。俺が言おうとしていることが判るか、パリヌルス』
『何となくわかるような気がします。あの鉄の棒の性質が唯一無二のものであることが、軍団長の言われる言葉でわかります。その何故が判らないとは、、、、』
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