アエネアスは、パリヌルスとの会話で、身体の力みがとれていくのを感じていた。
『統領、オキテスも来ました。隊長たちも来ています。軽く朝食といきましょう。』
パリヌルスは、アエネアスを案内して林の中の別の場に移った。そこには、簡単ではあるが朝餉の仕度が出来ていた。久しぶりの緊張のない朝食会であった。一同の中には浜頭トリタスの顔も見えた。皆で交わす会話の中に、今日の仕事、段取りが当然ながら話題になった。軽い朝食会といっても、この時代のことである、小一時間余り、時間をたっぷりとって、食物を胃の中に収めた。伝令の兵がオキテスのもとに出発の準備の整ったことを伝えてきた。
『統領、出発の準備が整いました。浜衆に頼み、全員、騎乗で行く段取りになっています。でないと、今日の行程を完了させることが無理と考えられました。パリヌルス隊長からの指示でもあります。』
『判った、出発しよう。パリヌルス、あとは頼んだぞ。浜頭、行こう。』
『統領、道中気をつけてください。オキテス、気を抜くでないぞ。それから、今朝早く、エノスの砦へ使いの者を走らせてあります。以上です。』
一行は出発した。アエネアスの傍らには屈強のギアスが身辺の護衛に付いていた。
『統領、オキテスも来ました。隊長たちも来ています。軽く朝食といきましょう。』
パリヌルスは、アエネアスを案内して林の中の別の場に移った。そこには、簡単ではあるが朝餉の仕度が出来ていた。久しぶりの緊張のない朝食会であった。一同の中には浜頭トリタスの顔も見えた。皆で交わす会話の中に、今日の仕事、段取りが当然ながら話題になった。軽い朝食会といっても、この時代のことである、小一時間余り、時間をたっぷりとって、食物を胃の中に収めた。伝令の兵がオキテスのもとに出発の準備の整ったことを伝えてきた。
『統領、出発の準備が整いました。浜衆に頼み、全員、騎乗で行く段取りになっています。でないと、今日の行程を完了させることが無理と考えられました。パリヌルス隊長からの指示でもあります。』
『判った、出発しよう。パリヌルス、あとは頼んだぞ。浜頭、行こう。』
『統領、道中気をつけてください。オキテス、気を抜くでないぞ。それから、今朝早く、エノスの砦へ使いの者を走らせてあります。以上です。』
一行は出発した。アエネアスの傍らには屈強のギアスが身辺の護衛に付いていた。
