つれづれなるままに弁護士(ネクスト法律事務所)

それは、普段なかなか聞けない、弁護士の本音の独り言

怪盗グルーのミニオン危機一髪

2014-03-18 18:39:54 | 映画

監督:ピアー・コフィン、クリス・ルノー

出演(声):笑福亭鶴瓶、中島美嘉、中井貴一

 

1ヶ月くらい間が空いちゃいました。

毎日、こまめに見に来てくれている方、すいません。

先ほど、K女史から

「入院でもしたかと思ったわよ! ちゃんと更新しなさいよ!」

とお叱りのお電話まで頂きました。

いや、めんどくさくて。

ブログの更新って、一度間が空くとなかなか再開できないっすよ。

別にブログ更新しなくたって死ぬわけじゃないしね。このブログの文章が何か世界を変えるわけでもないだろーし。

まぁ、K女史みたいに、「ブログの更新=ヒライワの安否確認」として利用されている方は別ですが。

ってゆーか、K(と強気に呼び捨て)。そこまで心配してるんならデートに誘ってくるとか色々方法があろうもん(となぜか博多弁)。

一応、春らしくテンプレートも変えておきましたがいかがでせふ(弱腰)。

 

さて、今更ながらのレビューシリーズ第6弾。

2013年9月14日(土)

 

子どもと観ました。

前作を私は観ていないのですが、この一作でちゃんと完結していて、作品のクオリティも高くて、いい出来だと思います。ミニオンは可愛いし。

 

とか思ってたら、ミニオンってもとはバナナなんですな。

私、バナナ大嫌いです。

両刀遣い(男と女じゃなくて、酒も甘いのも、という意味ね)なのに、チョコレートパフェとか大好きなのに、バナナだけはよけて食べます。バナナチップスとかあり得ないし。祭りで「チョコバナナ」の屋台が出ていると、そこを避けて通るくらい嫌い。

まだ、「バナナ」が高級果物の代名詞だった私の幼い頃、母親から、

「バナナっていうのはね、少し腐りかけてるほうが美味しいんだよ。」

と騙されて、茶色く変色した腐りかけのバナナを食べさせられて以来のバナナ嫌い。

いくらもったいないからって子どもに腐ったバナナ食べさせるなっちゅーんじゃ、ボケェ。物事には限度ってものがあるのよ、ママ。

 

というわけでミニオン、嫌いになりました。だって元はバナナなんだもん。バナナが眼鏡して、服来て、うじゃうじゃいるんですぜ。耐えられん!

 

あ、点数ね。

80点-バナナ減点30点=50点。


永遠の0

2014-02-27 11:11:10 | 映画

2014年1月17日(金)

監督:山崎貴

出演:岡田准一、三浦春馬、井上真央

 

2013年5月にお亡くなりになった夏八木勲さんの遺作でもある。

夏八木さんは実に幅の広い役者さんで、記憶に残るいい映画にもたくさん出ていらっしゃるのだが(近いところでは、昨年の「そして父になる」とか。)、最後の作品が「永遠の0」になったことについては、名優の巡りあわせというか、やっぱりいい役者さんは最後の最期までいい作品に恵まれるんだなぁ、としみじみ思う。

 

非常にいい出来でした。

 

私はアイドル系が主役を張っている映画、というのが嫌いである。唸らされるようないい作品に出遭ったことがないから。おそらく、

「アイドルが出ているんだから、そこそこのもの作っとけば客は喜ぶんでしょ」

的な作り手の甘えが見え隠れするからだろうと思う。

なので「永遠の0」も主演が岡田准一さんだということで正直、あまり期待しておりませんでした。主題歌はサザンだし。

あぁ、ここまで揃えりゃ、客も来るだろーよ、と。

ところがどっこい。この作品の岡田さんはいい。作品の出来自体もいい。作り手が妥協しなかったのがスクリーンからも伝わってきて。原作者の百田尚樹さんも完成した映画を観て絶賛したそうな。

 

私が洟垂れ中学生だったころ、

「読んでから観るか、観てから読むか」

というキャッチコピーが流行った。

ショービジネス界の稀代の天才〈※異論も多々あるだろうが、ここでは「天才」と言っておきます。〉、角川春樹氏が角川文庫作品を次々に映画化して「出版と映画のコラボ」というビジネスモデルを確立したときに角川書店が打ったキャンペーン・コピーである。

今回、私は「観てから読んだ」わけだけど、私のような活字世代の親父にとっては、「読んでから観る」より「観てから読む」方がよろしい。

原作を先に読んでしまうと活字世代の性として自分の頭の中に自分なりのイメージを確立してしまうわけで、その後にどんなに出来のいい映画を観ても、「自分が作り上げたイメージ」と「実際の映画」のズレにストレスを感じてしまうんですな、これが。

「実際の映画」が「自分の作り上げたイメージ」を凌駕していればそれはそれでいいのだけれど、なかなかそんなことはないし。

 

百田さんの原作も絶品でした。

百田さんは過激な発言で知られる方で、色んなところで叩かれたりもしていらっしゃるけど、何かを伝えようとするときに当り障りのない言葉では伝えきれないことってたくさんある。私は過激な言葉が持つ力、というものを信じている人間なので、百田さんのような方がもっと発言されればいいのに、と思ったりしている。

ちなみに、「過激な発言」と「失言」は違う。前者は知的な戦略・戦術。後者は愚者の証明。

 

あ、証明といえば、冒頭で述べた夏八木さんは「野生の証明」とか「戦国自衛隊」とか「復活の日」とか、多くの角川映画にも出演していらっしゃった(ニキビ面中学生時代に全部観た。)。

 

懐かしさと、原作の出来によさも含めて、90点。


プレーンズ

2014-02-20 16:59:56 | 映画

今更ながらのレビューシリーズ第5弾。

2013年12月23日(月)

監督:クレイ・ホール

出演:瑛太、石田太郎、天田益男

大ヒットした「カーズ」(私はDVDも持ってます。ちなみに第1作はラストシーンで大泣きしました。)の姉妹編っぽいですが、実は、「カーズ」シリーズを製作したピクサー・アニメーション・スタジオは本作品には関与していません。

「カーズ」の主人公であるマックイーンはピクサーの創設者であるスティーヴ・ジョブスを彷彿とさせるキャラクター設定だったけど、それだけに存在感もあって活き活きとしてました。

 

で、「プレーンズ」。

まるでダメ。同じ「擬人化乗り物アニメ」も作り手が違うとここまで駄作になるか、という感じ。レースを通じて培われる友情とか、ひたむきな努力とか、誇るべき敗北は卑しい勝利に勝るといった基本的なコンセプトは同じなのに。

結局、企業そのものに「毒」とか「闇」とか「牙」がないディズニーが単独で作るとこういう作品ができる、という見本のような映画。

映画に限らず、文学でも、音楽でも、人を感動させる創造物には少なからぬ「闇」の力が必要だと思う。善人が、善意だけを信じて、善き言葉だけで紡いだ作品って、(私は)ダメだ。

30点。


ゼロ・グラビティ

2014-02-08 00:09:28 | 映画

今更ながらのレビューシリーズ第4弾。

2013年12月20日(金)

監督:アルフォンソ・キュアロン

出演:サンドラ・ブロック、ジョージ・クルーニー

 

これは凄いです。100点。

今年(というか2013年、ね)観た映画の中では文句なくベスト1。

始まって5分で既に肩凝ってました。スクリーンに圧倒されて手に力入りすぎて。

「宇宙からの生還もの」としては、トム・ハンクス主演の「アポロ13」が秀作ですが、「ゼロ・グラビティ」は「アポロ13」を遥かに超えた出来だと思うな。

出演者はジョージ・クルーニーとサンドラ・ブロックの2人だけ。俳優に払う出演料を抑えた分を特撮に回したのかな?

「アポロ13」では無重力空間シーンの撮影に金がかかり過ぎるからか、やたら地上シーン(NASAの管制室とか、宇宙飛行士たちの家族とか)が多くて、それはそれでよくできたドラマに仕上がってたけど、やっぱり、「宇宙モノ」というからには圧倒的な宇宙空間にシーンとか観たいじゃん?

「ゼロ・グラビティ」はこの点、バッチリ。

そのくせ、サンドラ・ブロック演じる宇宙飛行士(兼科学者)の人間ドラマというか心の弱さとかもちゃんと描き出されてるし。

ラスト。地球に生還して水中に突っ込んだサンドラ・ブロックの目の前を一匹の蛙が泳いでいるシーンにも唸らされました。この一匹の蛙で、サンドラ・ブロックが突っ込んだ水中は「海」じゃないってことが分かるし。

私の個人的な嗜好ですが、こういう小技をチラッと見せつけられると、作り手のセンスの良さというか、お茶目心にクラッと来ます。

顧問先のN社長(毎晩、TSUTAYAでDVDを借りてきて1年365日映画を観ているツワモノ)が、

「ジョージ・クルーニーはいい役者だけど、奴の出ている映画でいいものはない。」

と断言しておられましたが、N社長。騙されたと思って「ゼロ・グラビティ」、借りてみてください。顧問弁護士の助言は聞くもんですぜ。

 


クレヨンしんちゃん バカうまっ! B級グルメサバイバル!!

2014-02-04 14:18:51 | 映画

今更ながらのレビュー・シリーズ第3弾。

2013年4月27日(土)

監督:橋本昌和

出演(声):矢島晶子、ならはしみき、藤原啓治

 

ネット上のレビューを拝見するとあまり高い評価はないみたいですが、私は面白かったです。

というか、「しんちゃん」というキャラクター自体が好きなので多少のアラは許してしまう甘い私。

原作者の臼井儀人さんが事故でお亡くなりになったのは2009年だったと記憶しています(間違えてたらすいません)。

ONE PIECEの作者尾田栄一郎さんが単行本のカバーに「漫画家というのは自分が死んだ後も、自分が生み出したキャラクターが生き続ける幸せな職業だ」みたいなことを書かれていました。

実際、臼井さんはお亡くなりになったけど、「しんちゃん」はその後も溌剌と生き続けて、私や私の子どもを笑わせ続けている。

 

羨ましい仕事だなぁ。

私の書いた訴状も答弁書も準備書面も契約書も、私の生死とは無関係に世界の記憶の片隅にも残らないのとは大違い。

あ、この作品のエンディング・テーマになっていたSEKAI NO OWARIの「RPG」が非常に気に入って、以来、私、SEKAI NO OWARIの大ファンです。

SEKAI NO OWARIを聴いてたら、ふと、昔いたHysteric Blueというバンドを思い出しました。繊細で、壊れそうで、尖っていて、セツなくて、青臭くて、私のようなオジサンの心のノスタルジックな部分を刺激するからかな。曲調とかは全然違うけど。

ちなみにHysteric Blueはメンバーの一人が連続強姦で逮捕されて(※たしか控訴審で懲役12年が確定したと思う)、解散した。

SEKAI NO OWARIには末永く活動してもらいたい。

あ、いつのまにかクレヨンしんちゃんの話じゃなくなってる!

「バカうまっ! B級グルメサバイバル!!」ね。

75点