つれづれなるままに弁護士(ネクスト法律事務所)

それは、普段なかなか聞けない、弁護士の本音の独り言

福島避難児童に対するいじめ

2017-02-13 16:53:19 | 日記

福島の原発事故のために故郷の福島県から横浜に避難してきた中学1年生が、同級生から多額の金銭を巻き上げられる、という事件があった。

その額、実に100万円以上。

ところが、横浜市教育委員会は当初、

「金銭要求をいじめと認定するのは困難」

とヨノナカの常識からズレまくった見解を発表して世論の袋叩きにあった。

 

あたりまえだ。

どこの世界に、同級生に100万円以上の金を喜んで渡す中学生がいるか!

てか、大人だったら恐喝罪で刑事処分だろ?

教育委員会としては、いじめられた子どもの心にも、いじめた子どもの心にも「配慮」したかったのかもしれぬ。

だから世論の袋叩きにあって前言を撤回しても、相変わらず

「いじめの『一部』として認識し、再発防止を検討したい」

と今ひとつ歯切れが悪い。

 

であるからして。

全方向的にいろいろ心をお砕きにならなければならぬムツカシイお立場の方々に代わって、この際、私がはっきり言っとこう。

 

理不尽ないじめにあってた男の子へ。

大丈夫。今、君の周りはどうしようもない品性下劣なクソガキと、ことなかれ主義の救い難いオトナだらけかもしれないけど、世界は広い。

言葉ではなく、こころで、君を理解してくれる人はきっといる。

君が一生気づかなくても、必ずいる。

心配するな。広い世界は君の味方でいっぱいだ。