第26回目は稲城市。
行ってきたのは稲城市矢野口にある通称「南山」。またの名を「ありがた山」
戦争中の1940年から1943年にかけて、都内駒込地区にあった無縁仏を日徳海という宗教団体がこの地に移設したのが始まりと言われてます。
この日徳海という団体、宗教法人登録はされているようですが、現在ではその実態もよくわからない。ググっても詳しい活動情報とかは出てきません。
現在、南山地区では土地区画整理事業の宅地開発が進められていて、無縁仏の石仏群の手前にある墓地の一部は移転してます。
かなりの急勾配を登って行くとまず墓地が↓
しかし目的地はまだ上。
さらに登って行くと・・・
ここ!
圧巻ですなぁ。
京都化野(あだしの)の念仏寺を彷彿とさせますな。行ったことないけど。
いちばん上まで行ってみます。
普通にハイキング状態です↓
それにしても、四文字の山の名前って、なんか心に響くよなー。
ムーミン谷を見下ろす「おさびし山」とか、
イタズラ狸を兎が懲らしめた「カチカチ山」とか、
年老いた母親を捨てた「うばすて山」とか、
遠足のお弁当に欠かせない「おむすび山」とか、
チョコとクッキーのハーモニーが絶妙な「きのこの山」とか。
と、くだらない話をしている間に頂上に着きましたぞよ。
頂上には仏舎利塔が。
上から石仏群を見下ろすとこんな感じ。
絶景だぁ!
この石仏群、一説には4000体以上あるそうで、このなんとも言えない雰囲気から都内でも有名な心霊スポットと言われたりしてますが、こんな静かで、見晴らしのいい素敵な墓地に幽霊なんか出るんだろーか?
死者が静かに眠っている場所を幽霊だとか祟りだとか面白おかしく取り上げてネタにする輩(やから)のサモシイ心根の方が遥かに恐ろしいわ。
頂上から反対側の山の斜面を見ると、着々と開発が進んでました↓
土地開発の重要性は否定しないけど、死者が眠る地はできれば静かにそっとしておいてあげてほしいなぁ。
再び下に降りてくると、なんと井戸が↓
おお、井戸水が飲めるらしい。
井戸水は年間通じて温度が一定なので、冬は温かく夏はひんやり冷たいんだよな。
これは一杯、頂かねばなるまい。
・・・って、
飲めるかーい!
どう見ても飲んだら即、成仏じゃわ。
土地開発で地面を掘り返してるから地下水の質が変わったのかしらん?
次回は青梅市!