第31回は小金井市。
位置的には東京都のほぼ真ん中ら辺ですな。
行ってきたのは「はけの道」
武蔵野公園の北側、野川沿いに走っている道で、武蔵小金井駅からも徒歩で行けます。
大岡昇平の「武蔵野夫人」の舞台がまさにこの辺り。
「土地の人は、なぜそこが『ハケ』と呼ばれるかを知らない」
で始まる名作です。
「はけ」というのはものすごく簡単に言えば、崖みたいな地形の片岸の土地のこと。
いや、だったら別に「がけ」と言えばいいよーな気もするが、「がけ」というトゲトゲしい、危険な香りの音より、「はけ」という柔らかな、ふわっとした言い回しに昔の人がその土地に寄せていた畏敬や感謝の念が伝わってくるよね。
え?伝わって来てるの俺だけ?
小金井市の「はけの道」は国分寺崖線沿いにあります。
なので、道の片側はずーーーーーっと急坂。
こんな感じ↓
反対側ははけの崖面から滲み出た水が集まって流れる野川。
途中に中村研一画伯の作品を中心に公開している「はけの森美術館」もあります。
ちょっと寄っていきましょう。
え?え?
悔し紛れに美術館の向かいにある「はけの小路」を歩いてみました。
100mほどの短い散歩道ですが、かなりイイ感じです。
美術館は閉館中だったけど、併設されている「はけの森カフェ」は営業してました。
ここが超オススメ。
もともとは中村研一画伯と富子夫人が暮らしておられたご自宅です。
カフェの裏手には「はけの森」が広がってます。
カフェの内部は、もう、完全に
中村さん家(ち)
テーブルの上の一枝飾りの横のグローブはワタクシのもの。
カッコいいかな、と思って置いてみましたが、
ぜんぜんカッコよくないですね。
はけの森カフェ特製クリームサンドと、同じく特製ブレンドコーヒーを注文してみました。
ばりうま。
ちなみに、このカフェのある主屋と隣の茶室「花侵庵」は、今年3月に国の有形文化財に登録されてます。
さて。
次回は国分寺市。
ですが、今週末から週明け月曜まで金沢〜大阪と出張なのでもしかしたら次の更新は再来週になるかも、です。
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