★星空日記コリメート風goo★

星や旅などの話題を「ひらい」が札幌から発信。2010年開設。2022年7月にteacupからgooへ引越しました。

観測室の改修20

2013-09-19 07:00:00 | 観測室の改修
 2013年9月17日の記事【観測室の改修19】からの続きです。

 望遠鏡の基礎ピラーを設置するスペース確保のため、室内の壁の一部を撤去する工事を9月16日(月)から開始しました。殆どの作業はH工務店の大工さんにお願いしています。

 31220058
 まず、1階床から1階の天井までの壁の一部を撤去し断熱材も一時的に取り去ります。
 後姿は2004年の実家新築時に構造用柱の墨付けをしてくれたベテラン大工のRさんです。床に穴を開けています。

 31220078
 次に2階の壁を撤去しました。見えている断面は2階から観測室への階段です。

 31220077
 3階から1階床下までピラー用の開口部が貫通しました。写っているのは三脚仕様のビクセン製アトラクス赤道儀です。

 重錘(おもり)をぶら下げ、各階の木枠位置を測定してみると、一番上の開口部が25mmほど東にずれていました。
 この程度のずれなら、これから作る予定の最上部ピラーの寸法を工夫すれば修正可能なはずです。

 31220072R
 1階の壁を撤去した様子です。床には固定用の鉄製プレートを仮置きしています。

 1階の床を開けてみると、あらビックリ。真下にあるはずのコンクリート台座が少し南側(画面右側)にずれて打設されていました。ウーン、参ったなあ~。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

観測室の改修19

2013-09-17 07:00:00 | 観測室の改修
 2013年5月30日の記事【観測室の改修18】からの続きです。

 ここ数ヶ月中断していた観測室の改修が大きく前進。
 アストロショップAuさんを通じ外注していた鉄柱(ピラー)が9月13日(金)の22時に納入されました。

 31220021
 東区実家の車庫に搬入された5本のピラーです。
 地面近くの基礎コンクリートからこのピラーを立ち上げ順次ボルトで連結し、長さ5.5mの1本のピラーにします。

 構造用鋼管を利用したピラーで外径216.3mm、厚さ5.8mm、長さ1100mmです。
 その両端に16×240×360mmの鉄板を溶接してもらい、1本の重さは約54kgになりました。
 5本を組み上げるとピラー全体の総重量は約270kgを超えます。重い!

 外注費用を少しでも安くするためサビ止め塗装は自分ですることにしました。9月15日(日)に予定されていた、さっぽろ星まつりの2日目が悪天候で中止になったのを幸いに、15日の朝から実家車庫で塗装作業を始めました。

 31220036
 まず、油分や汚れを取るために工業用アルコール染みこませた布で清掃脱脂。

 31220041
 次に、溶接や穴開けの影響で平面性が悪くなっている箇所を手ヤスリで少し修正。

 31220044
 最後にサビ止め塗装をし、車庫で乾燥させているところです。
 塗料は、カンペ速乾油性さび止めグレー色の1リットル缶を1,480円で購入し、2度塗りしました。


 次回の記事は、ピラーを設置するスペースを確保するため、室内の壁の一部を撤去する工事の様子を書く予定です。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

観測室の改修18

2013-05-30 07:00:00 | 観測室の改修
 2012年11月3日の記事【観測室の改修17】からの続きです。

 鉄工所の都合で暫く中断していた望遠鏡支柱の設置工事ですが、そろそろ本格始動しなくてはと思い、小樽市のH工務店を訪問し、打ち合わせをしてきました。

 鉄製の支柱を壁の中に収めるためには大工仕事が必要です。観測室の下に住む母が私の大工仕事の粗雑さを心配し 「壁の仕上げはプロにお願いしなさい」 と言ってきたため、工務店に工事の見積もりを依頼しました。

 N0439
 2004年に実家を新築する際、望遠鏡を支えるピラーは、10cm角の木材を4本合体させたものを予定していました。画面中央上が木製ピラー。
 2階から屋上へ抜ける階段室からやや上向きに2004年5月に撮影。

 N0597
 観測室から下向きに撮影。10cm角の木材2本を8cmの間隔で水平に配置し、木製の望遠鏡ピラーを支える予定でした。

 望遠鏡は微振動を嫌うため、本来なら地下深くの基礎から立ち上げた太い鉄骨ピラーなどで望遠鏡を支える必要があります。工事予算に全く余裕がなかったため、上の画像のような簡易的な木製ピラーにせざるを得ませんでした。

 これまでは、望遠鏡と架台を合わせた総重量は50kg程度を想定していました。今年中に重量がある宇治天体精機の30D赤道儀を搬入し、望遠鏡本体も大口径化することを予定しているので、少し本格的な鉄製ピラーへ改造することを決意しました。

 そんなこともあろうかと、実家新築時にコンクリート基礎だけは作っておいたのです。
 N0357T
 小さめな30cm角のコンクリート基礎ですが、地下10mまでシートパイル打設済みです。
 早ければ6月下旬ごろからピラー設置工事に取りかかる予定です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

観測室の改修17

2012-11-03 07:00:00 | 観測室の改修
 2012年10月17日のブログ記事【観測室の改修16】からの続きです。

 11月2日(金)、望遠鏡ピラーの概要設計がほぼ完了し、ピラーを固定する箇所の寸法間違いがないかどうか確認作業をしました。

 本来、望遠鏡のピラーは建物からの微振動を避けるため、地中に埋め込んだコンクリート基礎などから太い鉄骨などで立ち上げる必要があります。
 しかし、この方法は施工費用が嵩むため、予算の制約から安価な簡易ピラーにせざるを得ませんでした。

 3119189
 住居部分から屋上に上がる階段室に作った望遠鏡ピラーを設置するスペースです。画面左側に屋上へ上っていく階段が見えます。

 10cm角の木材2本の上にピラーを固定します。この方法では建物の微振動をひろってしまいますが、止むを得ません。
 後からピラーが設置できるようにと8年前の新築時に大工さんに横窓を付けてもらっていました。横窓は高さ36cm、幅74cm、奥行き24cmです。


 3119190
 屋上観測室から真下に見たピラー設置スペース。ピラーの取付け位置に間違いがないかどうか、観測室床の開口部から黄色い重りを糸でぶら下げ、鉛直線を確かめています。(右上)
 なお、観測室床に開けられた開口部の大きさは45cm×26cmで、下に見えている取付けスペースは79cm×24cmです。

 概要設計の寸法で設置可能と確認できました。
 なお、ピラー取付け位置から屋上観測室の床までの高さは185cmです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

観測室の改修15

2012-09-13 07:00:00 | 観測室の改修
 天体の自動導入をするためNS企画さんのNS-5000システムを購入したのは2012年7月でした。

 赤道儀で自動導入ができるようになったと喜んでいたのも束の間、実際に天体を導入してみると導入誤差が最大0.5度ぐらいのばらつきがあって、どうしたものかと悩んでいました。

 31180715
 NS-5000システムのコントロールボックスです。

 私が所有している赤道儀はビクセンが1989年に発売された初代アトラクスという古い機材です。使われているモーターを高速回転させた場合、減速がうまくコントロールできないタイプのモーターが使われているらしく、オーバーランが発生しやすいことが導入精度を悪くしている原因とのことでした。

 9月に入り、NS-5000システムのROMの書き換えによるバージョンアップが行われました。
 今回の無償バージョンアップでは、目標天体の近くまでは高速導入し、その後低速導入するという2段階の動作に変更されました。

 9月12日の夜に早速テストしてみたところ、導入誤差は最大0.1度ほどまでに激減。100倍ぐらいの高倍率でもほぼ視野の中心に導入可能になり、次々と天体を導入して楽しむこと約2時間、楽しい時間を過ごすことができました。ああヨカッタ!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする