あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

このごろは秋風寒し山頭火   あきオジ

2009-11-06 04:32:07 | 日記
青梅玉堂美術館

このごろは、秋の風が寒いというより冷たい。
体力も跳ね返す力がありません。
そろそろ長そでシャツなどに馴染むようにしなければいけません。

これまで夏でも冬でも半そでシャツでした。
そんな鈍感な体だったのです。
このごろは「堪えられない」と思うようになりました。

ちょっとふらつくような足取り
階段があるとどこかにエレベーターがないかなときょろきょろしたり

それを「そんなものだろう」と気にしなくなりました。
「寂しさ」も同じですね。
雑踏中にいても、家族と一緒でも忍びよってくるものなのですね。

・・・・・・・

でも、このような寒空の中
山頭火は歩き続け
放哉は庭掃除をし

西行はひたすら山道を求めていたのですね。

一遍さんは妻子、弟子と旅

ああ、家の中でパソコンでこそこそ
何かを書いて・・・・
まあ、いいか!
それではすまないだろう。

西行の和歌を読み
山頭火のことをあれこれ言っても
何の説明にもならない。

山頭火のように俳句に命をかける。
そんな表現方法とあふれる思い

どこを絞れば出てるのでしょうね。
でも、このごろ思うのです。
そんなもの最初からないのですから

何かを始めればいい。
それで十分です。
などと自分で聞かれないことの言い訳をしています。

鉄橋を秋風吹きこれが人生か  あきオジ

2009-11-06 04:06:59 | 日記
御嶽駅前の橋です。

秋の風が鉄橋の橋脚の間を吹きぬけます。
これが秋の色
これが秋の音
そして、感じる冷気なのだ

そんな懐かしさに身をおくと
引き算の日々だなと思います。

それでも反比例

算数としてどのような意味があるか分かりません。
でも一日一日が短くなり
年も一気に進んでいるような気がするのです。
その速度が毎年違ってくるのです。

それでいいようなそうでないような
ですから、この秋の風が「ああこれがが自分の人生の居る場所かもしれない」
そんなことを思うのです。

・・・・・・・・

昨日は仕事で東京へ出かけました。
日比谷公園は秋の気配いっぱいです。

あいかわらず、優秀そうな人
バッジを誇らしげにつけている人
そして、それなりに徹している人などが

微妙な緊張関係の中で昼休みを過ごしています。
堪えられないような淋しさと周囲を意識したくなくても
してしまう。

そんな雰囲気が秋の木々の中を流れています。
素朴な挨拶などありません。

でも、ここにも秋が訪れています。
菊の展示会がありました。

苗木を求める人がいました。
きっと、郊外に自分の家があり
毎年育てているのでしょうね。
その人の家にも秋が来ているのでしょうね。

秋が来て菊が咲き
また来年も続ける。
そのことを想像しただけで
嬉しくなりますね。

・・・・・・・・

帰りに東京駅まで歩きました。
そして、電車に乗ると
帰宅する人と、これから仕事
そんな感じの人が入り混じっていました。

でも、そんなことを語る人もおらず
識別しているような人もおらず
ひたすらイヤホーンなどを耳にさして

電車の中の世界とは別のところに入り込んでいます。
電車の中には、抜けがらだけしかいないような
そんな殺風景なものしかありません。

目の前の老人と私の目が合ってしまいました。
二人だけしか電車に乗っていないような気分になりました。
でも、会話も生まれず
じっと、「ぼんやり」の中に入り込みました。

・・・・・・・

ブラームス「間奏曲」第一番

この曲が好きと言うことでもないのですが
先日、早朝のテレビで紅葉や木瓜の画像を映しながら
ピアノ曲を流していました。
妙に気持ちの中に入ってきたので
思わず、帰りにTSUTAYAによって
手に入れてしまいました。

名曲は繰り返し聞いて肌が違和感をもたない。

そんな感じ。