人々を笑わせ、考えさせた研究に送られる「イグ・ノーベル賞」。
1991年に、ユーモア系科学雑誌の編集長マーク・エイブラハムという人が、サイエンス・ユーモア
雑誌「風変わりな研究の年報」を発刊する時に創設した賞で、ノーベル賞をもじった、ノーベル賞の
パロディ版として定着。
時には笑いと称賛を、時には皮肉を込めて、授与される賞で、ハーバード・コンピューター協会や
ハーバード・ラドクリフSF協会など、多くの世界のSF研究会が協賛しているようです。
日本人の受賞は、今年の受賞で、17年連続なのです。
今年の受賞は、栄養学賞で、東京大の中村裕美特任准教授と明治大の宮下芳明教授が13年かけて
研究した、箸やスプーンなどに電気を流すと、食べものの味が変わることを、突き止めたことに対する
ものです。
例えば、スプーンに電気を流す装置を付けると、「味が薄いスープが、濃く感じ、美味しく食べられる」
など、「ウーン、なるほど」と思わず、うなってしまいました。
高齢化などで味覚障害になったり、高血圧などで減塩食事をしている人などに、救いの神になるのでは、
と、本物のノーベル賞を受賞してもおかしくない、と思いました。
2004年に受賞した「カラオケ」は、世界中に広がっています。
受賞理由が、
「カラオケを発明し、人々を寛容になる新しい手段を提供した業績」でした。
歌によって、相手に苦痛を与えるためには、自らも相手の歌によって、苦痛を耐え忍ばなければならない。
カラオケは、お互いに寛容にならざるをえなくなる、素晴らしい?発明として、受賞したのです。
過去に受賞したもので、その後どうなっているか、気になるもの2つ。
1999年の、化学賞;夫のパンツに吹きかけると、浮気を発見できるスプレー
2002年の、平和賞;ヒトとイヌに平和と調和をもたらした業績として、開発された、犬語翻訳機「バウ
リンガル」
世界中が、笑いと実益で溢れれば、きっと、平和に近づく、と思います。
イグノーベル賞のマークさんに、ノーベル平和賞を上げたい。
9月15日「今日は何の日カレンダー」より お菓子の日(毎月)
▲徳川家康率いる東軍と石田三成率いる西軍との関ヶ原の戦い(1600)▲初の戦車「マーク1号」登場(1916)
▲ハワード・ヒューズ、世界一周新記録を達成(1938)▲日独共同声明(1943)▲「日米会話手帖」発刊 。
ポケット版で、32ページ。1冊80銭。3カ月間で360万部という驚異的な売れ行き(1945)
▲初の「としよりの日」実施。1966年の国民祝日法改正で敬老の日となり祝日に(1951)
▲国鉄中央線にシルバーシート(1973) ▲シドニーオリンピック開幕(2000)▲リーマンショック(2008)
▲樹木希林亡くなる(2018)