城郭ビイスタ論 上文字クキリック
衝撃!安土城の縄張と総見寺伝羽柴秀吉の縄張の謎を解く!
◆明智と徳川の処遇と悲哀
明智光秀は織田家譜代大名ではなく宣教師
の記録にも明智は信長の宮廷安土では外様
と表現している。天正10年の『信長公記』
にも三河の徳川家康の饗応役については
「五月十五日、家康公、ばんばを御立
ちなされ、安土に至りて御参着。御宿大宝
坊然るべきの由、上意にて、御振舞の事、
惟任日向守に仰せつけられ、京都・堺
にて珍物を調へ、生便敷結構にて、十五日
より十七日まで、三日の御事なり。」と
あり家康の迎賓館や光秀饗応は現在の安土
の直接の山麓城内ではなく旧安土町内の
大宝坊を宿舎に取るという記録が残り徳川
家康の接待や明智光秀が安土城内の特別
豪華な御殿や殿舎でない事が読み取れる。
この記述から徳川と明智の当時織田政権に
おける彼等外様の身分を如実に語るものと
推定される。大宝坊での饗宴は贅を尽くし
た豪華なものであったと記録されているの
だが直接安土城内でない事が気になる所だ。
◆はじめに
前回投稿で平凡で一般的主婦宮本さんが
見事に甲斐武田氏の新府城の丸馬枡形に
掛線をいれる稀にみる城郭考察を実施し
いる様子は余呉城郭研究会と米原城歩会
に潜在する研鑚性や高い学術と言う側面
を浮き彫りにする高尚な内容と言えよう
か?またこの会に参集される方はたとえ
少数と言えども学術研鑚学門への道を志
す学際派である事を願いたいと私は思う。
◆民間学の城郭研究
城郭研究の歴史は長い間民間学として
継続してきた経緯があり学府たる学術
の場で語られる事が少なかった。しか
し城郭研究の実態とは近世城郭の持つ
古城への探訪や紀行や観光行楽の陰に
隠れて、つつましやかに民間として城
が研究調査されてきた歴史が存在する。
◆建造物の定礎
世の歴史的建造物の設計計画には定礎
と呼ばれる測量基準点が必ず存在する。
◆歴史的建造物安土城の定礎の模索
安土城の創建当初の測量起点定礎を
模索する事は建造物が造られ計画を
つまり安土城なら織田信長なる歴史
上の人物の思考や彼の思惟した天正
の安土の世界を体感する事でもある。
◆混沌とした様相の安土山の印象
旅行者や歴史紀行の人が先ず安土を
訪れて思う第一印象は山林に囲まれ
た、緑ゆたかな自然地形と思う事だ
ろう所々に石垣など見えて家臣屋敷
も散在したと感慨にふける人も多い。
今回のテーマ主題は自然地形で無く
如何に天正の昔に自然地形を人工的
に加工処理しているかにあり従って
安土城の石垣線は自然地形に従った
のみとする従来の発想とは異なるも
になる。是を以前に認識理解願いた
い。安土城=自然地形に石垣を張り
けたものと万年固定概念を繰り返し
ても新たな研究の出発点や歴史検証
は永遠に進捗しないと言えよう。
◆天下布武の為の府城 安土城
日本国の中原とも言える安土の地に
城示す為に信長の威光とその武威を
全国に喧伝する必要があり安土山を
一目見た諸国の人々が信長のもとに
天下が平定されるシンボリックな
心象を与える為には豪華絢爛な天主
や豪壮な石垣だけでは諸侯の圧倒は
できない。安土山を一目見て緒人が
驚愕する力強い石垣配置や諸氏屋敷
も含めたトータラズした総合的土木
技術がしたと思われる。素晴らしい
と言う日本語は意味は見晴も含まれ
ていると言える。庭園には必ず要の
展望の位地が存在し建造物には必ず
定礎測量起点が存在する。
◆伝羽柴秀吉邸の礎石と石垣配置
上記秀吉邸の発掘測量図を見て何故
主殿つまり御殿が東西南北を決めて
礎石を配していないのか疑問に思い
現地で頭を抱えて何十年も悩む私の
滑稽な姿が浮かぶ、また研究家なら
ば、安土城火災消失後にも存在した
織田一族の為の居館「安土御殿」と
はここでないのだろうかと思う人も
いる事だろう?
◆ビスタ放射状展望の縄張との関係
この伝羽柴秀吉邸の方位や石垣配列
は何を基準にしているのだろうか?
一度大胆な仮説を立て見る事にする。
◆信長にとり
B 安土城天主=シンボリック象徴。
C、D、安土城高石垣=武威の顕示。
E 惣見寺=信長宗教政策の拠点。
F 藤吉郎=西国平定の部将|=伝羽柴邸=後の安土御殿の可能性
A 測量起点 定礎 ビスタ工法の集結点=放射状縄張 城のへそ
A、B、C、D、Eのトータルバランスは安土城の非常に重要な事
◆惣見寺での信長天正10年の催しの重要性
『信長公記』天正10年の記述には
「幸若大夫・梅若大夫の事
五月十九日、安土御山惣見寺において
、幸若八郎九郎大夫に舞をまはせ、次の
日は、四座の内は珍しからず、丹波猿楽、
梅若大夫に能をさせ、家康公召し列れ
られ侯衆、今度、道中辛労を忘れ申す様に、
見物させ申さるべき旨、上意にて、
御桟敷の内、近衛殿・信長公・家康公
・穴山梅雪・長安・長雲・友閑・夕庵。
御芝居は御小姓衆・御馬廻・御年寄衆、
家康公の御家臣衆ばかりなり。
初の舞は大職冠、二番田歌、
舞よく出来侯て、御機嫌斜ならず。」
とあり非常に惣見寺は重要と思われる。
◆安土城のビスタ集結放射状縄張の模索と仮定
壮大な視覚効果。武威の顕示。パノラマ効果がある事。
◆安土城のビスタ効果ビスタ工法 掛線挿入 長谷川博美
◆更に微細にビスタ線が存在する。掛線挿入 長谷川博美
◆伝秀吉邸も含むビスタ線の存在。掛線挿入 長谷川博美
◆付記1
ちなみに天正期羽柴秀吉「豊臣秀吉」築城の大坂城
もこの放射状縄張りを使った工法と著者は考える。
◆付記2
文禄慶長の役の太閤秀吉の肥前名護屋城も同じく
放射線状縄張りビスタ工法を採用したものと思う。
★★★★★重要なおしらせ!
山本山城 北城 本城見学会
(滋賀県長浜市湖北町山本)
日時 2020/2/1
◆講師 長谷川博美 歴史城郭研究家
(元滋賀県中世城郭分布調査員)
(現北近江歴史研究会会長)
主催 NPO法人自然と歴史ロマンの会
事務局受付連絡先
写真の帽子と眼鏡
の男性さまです。
◆藤田守 090ー1489ー5323
◆理事長 丸山竜平先生「当日参加」
(元滋賀県中世城郭分布調査事務局)
(もと名古屋女子大学大学院教授)
参加費 500円(資料付)
参加対象 会員以外参加OK
保険 会員以外も会員完備
集合場所 JR北陸線河毛駅『西口』午前10時
弁当 雨具 水筒 各自事前用意の事
年間会員費、1000円、会員勧誘されま
せん。どうぞ御自由に気楽にどなた様
でも御参加下さい。事務局受付連絡先
◆藤田守 090ー1489ー5323
※ブログ見ましたと一言事務局様へ
電話の際には、お伝え下さいませ!
良いね!に感動します。
解っている人のスゴさ!
その頭脳の柔軟さです。