伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む市議会議員。市政や市議会、日常の活動などを紹介していきます。

ゴンゴン大魔王

2019年02月18日 | 日記
 以前、海堂尊さんが書いた医療ミステリー、チームバチスタシリーズの何だったか・・調べるとナイチンゲールの沈黙のようだが、患者の少年が体験する「ゴンゴン大魔王」を私も初体験した。念のためではあるが、脳梗塞の疑いを消すためのMRA検査だ。

 可動式の診療代にあおむけに横たわり、耳にヘッドホンを当て頭を固定され、人一人分の細いドームの中に、いざなわれると、「ドンダン、ドンダン」と継続的にリズム音が続いている。母親の胎内で胎児が聞く心臓音に似ているのかもしれない。ヘッドホンからは何かのクラシック曲が流れている。

 検査が始まると、「がガガガがッ」と大きなノイズが数度断続的に聞こえ、次には比較的長時間この音が続く。よく聞くと、先ほどの「ドンダン」のに加え「ダン、ダン」とベース音の上に、「がガガガガ・・」のメロディーが乗っている感じだ。

 目をつぶりこの音に浸っていると突然ガガ音が止み、先ほどのドンダン音となる。また始まる「ガガガ」の短い音。そしてこれに「ザザザザザッ」が加わる。「ガガガガガッ」「(小さく)ザザザザザッ」、繰り返す「ガガガガガッ」「ザザザザザッ」。終わるとバンバンと音とともに体をゆする大きな振動が来た。これには少々びっくりした。

 音の合間には、ドンダン、ドンダンと音が響き、ヘッドホンのクラシックが耳をくすぐる。

 そんなことを体験したり思ったりしている間に検査は終わった。10分程だろうか。

 音が何を意味するのかは分からない。でも細長いドームの中で体験したのは、打楽器による音楽。

 夕暮れのジャングル、遠くから日々太鼓の単調なリズム。時折、これに応えて激しいリズムが刻まれる。やがて打楽器による壮大なシンフォニーがジャングルを包む。そんなイメージが頭に浮かんだ。ジャングルのイメージからキングコングも思い出す。

 チームバチスタの少年患者が体験した「ゴンゴン大魔王」は、壮大なジャングルのシンフォニーでもあった。

 体験記は、まぁいいとして、検査結果に異常はないと思うが、本当に異常がないことを願っている。


※当初、MRI検査と書いたが「MRA検査」の間違いだった。MRIとMRAは使う検査機器MRIは同じだが映し出すものが違うという。MRIは協力な磁場に反応する水素のデータで3次元的な画像を得ることによって、腫瘍や脳溢血など比較的大きな病変を見るために使うという。一方、MRAはもっぱら頭部に用いられ、血管を映し出すことによって、瘤や動脈と静脈が直接つながってしまう動静脈奇形などを早期に発見することが可能になり、予防が可能になるという。どれも同じと思っていたが、間違うことで勉強する機会を得た。(2月19日)


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