伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む元市議会議員。1960年生まれ。最近は遠野和紙に関わる話題が多し。気ままに更新中。

秋、秋祭り

2012年10月21日 | まちづくり
 東日本大震災と原発事故から1年7ヶ月。2回目の夏が過ぎ、2回目の秋を迎えました。朝、飼い犬ノアとマメタの散歩に出かけると、「チッ、チッ」となじみの地鳴きが聞こえてきました。ジョウビタキです。

 私がさえずりを明確に聞き分ける事ができるのは、スズメ、カラス、ウグイス、キジバト、ホトトギス、ヒヨドリ、モズ、エナガ、モズ、キジ、コジュケイ、ガビチョウ、カッコー(今年は全然聞きませんでした)、シジュウカラとヤマガラ(実はどっちか区別がつかないことも…)――いずれにせよ、限られた種類。その中で、このジョウビタキは、聞けば絶対に分かる、数少ない鳥です。

 秋にやってきて、冬を越し、春になると北に帰る野鳥。しかも、あまり人を恐れず、近くで愛嬌を振りまく野鳥。季節が確実に巡っていることを感じることができました。

 秋晴れの今日は、遠野町の各地区の神社で秋祭りが行われました。上遠野にある八幡神社の例大祭では、神輿の渡御が行われました。しかし、担ぎ手の地元青年会では人数が不足し、深山田地区から5人の応援がありました。感謝の一言です。「昨年の震災、原発事故で、作物を検査しなければ安心して食べられないなど、営々と築いてきた遠野の歴史が壊され、新しい歴史を作っている時です。きょうのまつりを一つの契機に、みなさんといっしょに新しい歴史をきざんでいきたいと思います」と祝辞をのべました。

 夕方、バンキシャで沖縄の女性暴行事件の検証報道がありました。米軍太平洋司令官は、「綱紀粛正」を繰り返しますが、この掛け声だけでは何も変わらない。事件が繰り返されていることが、その証拠です。

 報道で、事件が繰り返される理由が分かった気がします。沖縄に派兵された米兵が研修で教えられることは、「沖縄の人とケンカをしてはいけない。レイプをしてはいけない」という内容だと、米兵(元かも)が証言をします。こんな当たり前の事を研修しても、どれだけの歯止めになっているのか。逆に、そんな当たり前のことを教えなければいけないような兵士が派兵されているということは、これからも同じなような問題が続くということを意味することになるのではないのか。

 逮捕された米兵を知るアメリカの友人は、「彼がそんなことをするとは思えない」という。現実とのギャップがあります。ギャプを作り出す背景に、日米地位協定があることはまちがいありません。犯罪を犯しても、検察が起訴するまでは。日本側が身柄を拘束できず、その間に本国に戻れば罪にも問われない。こうした治外法権が、犯罪抑止の歯止めを外しているということができるでしょう。

 何よりも、日本に、特に沖縄に米軍基地が集中して存在している現実が、こうした犯罪の温床になっていると言えるでしょう。米軍基地の撤去、そのための日米安保条約の廃棄は、この意味からも重要な課題です。

 ところが、民主党政府(もちろん自民党、公明党なども)がその問題に触れることはありません。普天間基地の移転先を「少なくとも県外」としていた公約を投げ捨て、自民党と同じ辺野古沖にしてしまったことに、姿勢が明確に現れています。

 夕方、笑点でこのようなやりとりがありました。
圓楽「痛たた」。
歌丸「どうしたの」。
圓楽「いいかげんなマニフェストで、国民に煮え湯を飲ませるのはやめてくれ」。
歌丸「うまい、3枚やっとくれ」。

 本当にうまいと思います。そしてこの通りでしょう。安保条約をなくして、新しい日本、福島県を作りましょう。



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