伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む市議会議員。市政や市議会、日常の活動などを紹介していきます。

地域の課題学んだ常磐まちづくり懇談会

2015年10月16日 | まちづくり
 すっきりしない天気の1日。午前中、勿来地区敬老会が開かれる勿来市民会館に向かう途中、錦町でついに霧雨が舞いました。

 でもそれ以上強い雨となることもありませんでしたが、遠野に戻ると昼前ざっと雨が一降りし、今(23時過ぎ)も霧雨が待っています。明日はすっきりした天気になってくれると良いな・・。

 勿来町の敬老会では48組のご夫婦の金婚を祝いました。おめでとうございます。代表して謝辞を返した方は「地域社会のため、自分のために、自己研鑚に励んで、有意義に過ごしていきたい」とかくしゃくとしたもの。これからも元気でご活躍を祈っています。

 さて、今年金婚を迎えてお祝いされたみなさんが結婚をされたのは、東京オリンピックの翌年のことだといいます。祝辞でふれた方がいました。

 聞いて頭に浮かんだのはテレビのこと。家にテレビが入ったのは、オリンピックの年のことだったので、連想したのです。もちろん白黒テレビで、真空管で動いていました。側面は木製でスピーカーの部分は布貼り、4本の足がついていた記憶があります。こんな感じ。ペイントを使って描いてみました。丸い部分はチャンネルとボリュームのつまみです。



 このテレビで何を見ていたのか。

 おぼろげに浮かんでくるのは、「スーパージェッター」「オオカミ少年ケン」。過去と未来をさまよう・・あぁ、そうそう「タイムトンネル」というドラマの螺旋状にペイントされたトンネルの映像も頭に浮かんできます。

 この頃放送されていたのは「ジャングル大帝」や「宇宙少年ソラン」「オバケのQ太郎」「魔法使いサリー」などもあったようで、おそらくそんな番組を見ていたのでしょう。いや少なくとも、この4つの番組は間違いなく見ていました。

 4歳から5歳の頃のことです。記憶に残っているのはアニメばかり。そんなこともあったんだなぁ~という感じです。いやそんな“時”もあったんだなぁ~・・かも。

 午後には「いわきゆったり館」で常磐地区まちづくり懇談会が開かれ、出席しました。



 5人の方がまちづくりに関して提案しました。

 湯本駅近くにある市営天王崎団地は2018(平生30)年に用途廃止の予定ですが、その利用に関して2つの側面から提案がありました。

 一つは、団地廃止後に商業施設と観光客も利用できる交流施設として整備することを求めるもの。

 もう一つが、現在、同団地で商売をしている方の中には引き続き同じ場所で商売をしたいということから、跡地の売却等を求めるものでした。

 前者にはまちづくりの上から「有効な案の一つ」として事業主体や整備手法などを検討していきたいと執行部が答え、後者には売却等は難しいという趣旨の応えだったと思います。まちの中心部ににぎわいを作る突破口とできるのか、今後の検討が楽しみです。

 しかし、常磐地区といっても課題は様々ということを実感しました。温泉を中心とした観光のまちづくりとともに、まちの中心部からにぎわいが移りつつある南部にあたる磐崎地区の課題、さらに西部にあたる湯ノ岳の山裾にあたる藤原地区の課題などなど。同地区で求められていることの一旦を垣間見ることができた懇談会でした。

PS.

 あっ、アップ後に思い出したので書き加えておきたいと思います。

 懇談会は最後に、市長が全体を通してコメントすることが常です。この日も清水市長がコメントしました。

 冒頭、大要、こんなことを発言しました。

 「もっと良い答えはないのか、と言ったんですけど、これが実情だと思ってください」。

 これはちょっと・・どうかな。違和感が残りました。

 市長は執行部の代表です。執行部に属する各部長の発言は、市長の代理として行っているわけで、実は市長の言葉そのものと考えてよいわけです。

 その市長の言葉に市長自らがクレームをつける、ということになっている発言です。地元の常磐だったので気が緩んだのかな・・。

 執行部を市民の視点からチェックする立場の議員だったら良いでしょう。議員であれば、市民の願いを市政に届けるのが基本的な役目で、その願いに対して執行部はこんなことしか言っていないという告発的な立場となるので、先のような発言は“あり”です。

 でも市長は違う。市民の願いを受け止めながら、予算の問題も含めて執行部内の調整をして、その願いに答えを出すのが役割です。この時もそれなりの調整をして参加しているはずです。自ずと表現方法は変わってくるはず。

 先のコメントを例にとれば「これが(市の)実情です」が精一杯なのかな・・いやこれでも誤解を受けそうですから、「市としてはこれが現時点でできる精一杯ですが、みなさんの提案を活かせるように今後も検討していきたい」ということなのではないかな。

 先だっての田人町の懇談会の際のコメントでも、フリートーキングも含めた全体の発言状況を指して、市議会よりも鋭かった的・・いや熱心だったかな、いずれにせよそのような発言があったように記憶しています。いっしょに聞いていた議員のみなさんはどう感じていたのか。

 自分が思ってもいなかった意味が、言葉の組み合わせの中から浮かび上がってくることがあります。市長の発言を聞きながら、発言には気を付けなければ、と思います。
 


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