伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む市議会議員。市政や市議会、日常の活動などを紹介していきます。

塩ノ平断層の保存など田人のみなさんの声をきかせていだきました

2015年09月30日 | まちづくり
 田人地区まちづくり懇談会が開かれ、地域のみなさんのお話を聴いてきました。

 まちづくり懇談会は、市長はじめ執行部が、市民のみなさんの要望等を直接聞き、それに対する見解を伝えるもので、その場では様々な要望が住民から出されます。


地域の要望を説明する住民

 田人地区の小学校は昨年4月から1校に統合されており、懇談会では廃校となった校舎の利用などについて市の考えが正されていました。

 教育部長は、行政としての利用について今年度中に検討しながら、その結論を受けながら来年度以降に民間の活用についても検討していく考えを示していました。

 また田人地区は、2011年の東日本大震災の1ヶ月後、同地区を縦断する断層が動き、マグニチュード7、最高震度6弱を記録する地震の発生源になった地です。最大2m程度のズレが現れた断層は、塩ノ平断層と呼ばれるようになり、その保存を求める地元の要望が強まっていました。

 懇談会でも、この点での市の考えが問われ、文化財としての指定の可否を今年度中に判断し、文化財として指定されれば、所有権の確定している土地から買収しながら、その保存方法は地元と協議しながら決めていきたいとの考えが示されました。

 残念なのが、四時川沿いの市道小室・横川線です。先の震災で路盤が崩落するなど大きな被害が発生しました。路線の延長のうち、田人町南大平の地区浄水場の取水口までの路線は確保されているものの、復旧が困難な部分については市道の登録を抹消する考えが示された点です。震災前にこの沿線を通行したことがありますが、中々風光明媚な路線でした。失われることは残念なことです。

 観光資源としても貴重で、車は無理でも遊歩道的な存続を求める声が強く出されていました。そうだよな、と思いました。

 また高速通信網の整備も地域の切実な課題であることが、あらためて印象づけられました。

 同地区には光通信は届いておらず、早期の整備を求める声がありました。確かに、地域の人口減少と高齢化がすすむ現状の克服のため移住者を呼び込み、地域をの振興をはかろうと考えれば、大切な課題と言えそうです。「川前、三和、田人には光通信は入っていません。中山間地にも光をあててほしい」の発言は、うまい表現であり、同時に地域の切実な願いを伝えたように思います。

 地域のみなさんのお話は、地域の課題を知る上で貴重な機会になりました。今後の市議会活動に活かしていきたいと思います。


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