伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む元市議会議員。1960年生まれ。最近は遠野和紙に関わる話題が多し。気ままに更新中。

行政のアプローチも必要では―川前町でまちづくり懇

2013年12月22日 | まちづくり
 昨日川前で、積雪を体験して迎えた本日。郡山市で会議に出席しましたが、そこに向かう磐越自動車道沿いの阿武隈の美しい雪の装いでした。



 さてこの景色をもたらしたのは一昨日の雪。遠野町では山の高いところ以外は雨模様でしたが、まちづくり懇談会が開かれた川前町は雪模様でした。気象の違いを感じながら出席し、お話を聞いてきました。

 「元気いっぱい川前の里づくり~今、ベストを尽くそう~」をテーマにした懇談では、5人の方から質問や提案がありました。聞いて思うのは中山間地では、どこでも似たような課題を抱えているということでした。

 最初の発言が、小中学校の統廃合。2018(平成30)年になると小中学校の児童・生徒の人数が34人(と発言したと思うのですが)となるため、地元では小中学校の統合について議論されており、その円滑化とスクールバス運行などについて、対応を求める内容でした。

 二つ目が高齢化対策。川前地区に福祉専門職員を配置するとともに、空き教室を利用した介護サービスの提供などを求めました。

三つ目がいわきの里鬼ヶ城を中心にした地域振興で、鬼ヶ城のグラウンドの除染、グリーンツーリズムなどとしての活用への支援などを求めました。

四つ目が除染と災害時の対策で、除染の今後の見通しや森林除染のあり方の検討、また防災無線の設置やインターネット環境の向上などを求めました。

そして五つ目が少子化対策。婚活の実施や移住に対応し宅地の整備や移住補助金の新設、企業誘致と道の駅の整備などを求める内容でした。

 提案を聞いて改めて思うのは、中山間地の要望は共通するということ。少子化や小中学校の少人数化とそれへの対応、地域振興などはどこでも問題になり、そのための取り組みもすすめられています。

同時に川前は、事故をおこした東電福島第一原子力発電所から30km圏内に入る地域も含まれ、線量が比較的高い地域もあることから除染が強い関心ごとになっていることが感じられました。あいさつも含めた発言の中で、原発事故で若年層が減少したという地域の状況がたびたび聞かれましたが、原発事故が地域に深刻な影響を及ぼしていることがよく分かりました。

ある意味どの課題も、少ない人口と人口減少などがもたらす課題とも言え、介護サービスの値域での提供やネット環境の向上など行政面から厚く手を入れなければなかなか解決が難しいと思えるものがありました。市が寄せた答弁は慎重なものが多く、積極的なアプローチを求めることが大切と思いました。

 最後に川前町での雪模様です。




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