伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む市議会議員。市政や市議会、日常の活動などを紹介していきます。

コウゾ刈り取り開始。作業の合間に見た鳥・・あれはチュウヒ?

2021年12月01日 | 遠野町・地域
 今年初めての収穫作業は、入遠野にあるコウゾ畑から始まった。
 参加メンバーは、入遠野の学舎に集合後、乗り合わせてコウゾ畑の3カ所を巡った。剪定鋏を使い、コウゾの株から伸びた枝を根元で刈り取る。刈り取った枝は75㎝に切りそろえ、直径25㎝程度にまとめて縛りあげる。薪(まき)の束を作る要領だ。

 枝の束は学舎に運び、水を張った釜に立てて入れる。枝は3分の1程が水に浸かっており、残りは釜かはみ出している。その釜に、さかさまにした大きな木桶をかぶせて、水を沸かし、枝を蒸し上げる。この作業にだいたい1時間半から2時間程かかるので、その間は、待ち時間ということになる。

 蒸しあがったコウゾの枝を取り出し、枝から皮をむく。冒頭の写真が、その作業をしている情景だ。作業をしている間、枝からはほんのりを良い香りが漂ってくる。ボランティアの先輩たちは、これを甘い香りというのだが、たしかに心地よい香りが鼻腔をくすぐる。

 向いた皮は、並べてその場で若干乾かし、ひもでくくって物干しに下げる。稲のはせ掛けと同じ要領だ。



 こうして1週間ほど干し、天地を逆にしてくくり直し、さらに1週間程干して乾燥させ、次の作業「しょしとり(黒皮を削ぎ落し白皮を取り出す作業)」に備える。

 昨日は好天で、刈り取り作業を進めることができたが、今日は夜半からの強雨もあって畑作業はなし。前日に仕込んだコウゾの枝の皮をむいた。

 釜に仕込むコウゾの枝は、1釜分がだいたい直径80㎝程度の束になる。2日間で2釜分のコウゾの皮をむいた。

 11月30日の、作業の待機中、参加している最高齢の方が、「カラス?」とつぶやいた。
 視線の方向を見ると、200m程離れた杉林の上を、たしかにカラス程度の大きさに見える鳥が飛んでいた。
 ただ、カラスとは思えなかったので、カケスと考えた。しかし、羽ばたきと羽を広げた滑空を繰り返し、円を描くように飛んでいる。猛禽類の飛び方だ。大きさからすると小型の猛禽類。

 今まで見かけて名前が分かったのはハヤブサだが、数度見かけた。いずれも、高いところにとまって様子をうかがい、獲物を見つけたのか、矢のように飛んでいく姿だった。このことから考えると、この鳥はハヤブサではないだろうと考えた。

 そこで、慌てて車に戻り、積んだカメラを取り出し、空に円を描く鳥を追いながらシャッターを切った。後で調べようと思ったのだ。





 ところが、その写真、露出に失敗し、おまけにピンボケや手振れ。識別に必要な体色などが良く分からない。明るさやコントラストの調整等をして、多少なりとも模様が見えるようになり、さらに小型の猛禽類の渡りなどの生態や形態の特徴を調べた。タカ斑というらしいが、翅の縞模様が翅の先の方にしか見えない。ここから、たぶん、これは「チュウヒ」と判断した。

 これまで、ミサゴ、ノスリ、トビ、ハヤブサ、そしてたぶんオオタカ、チラ見でハチクマを見たことがあるが、チュウヒが正しいとすれば初めての目撃ということになる。ある意味、喜ばしい時間を過ごすことができて、満足感を覚えることができた。


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