伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む市議会議員。市政や市議会、日常の活動などを紹介していきます。

季節は流れる。避難者の心は…

2012年05月29日 | インポート
 朝、犬の散歩に出ると、咲き誇っていたコゴメウツギの花はさかりを過ぎ、蕾を膨らましていたエゴノキが花をつけ始めていました。季節は確実に歩をすすめている。

 散歩から帰り新聞に目を落とすと、一時帰宅をして行方不明になっていた浪江町の男性の、その後が伝えられていた。自宅に近い倉庫で首をつった状態で発見されたという。家族に最近、「このまま生きていても仕方がない」「商売をいつ再開できるか不安だ」などと漏らしており、自殺と見られるという。

 原発事故からの復興が長引く中、浪江町長は「町民の将来に対する不安は爆発寸前」と話している。原発事故の収束や暮らしの展望を示し得ない政府や東電の対応が、住民のいらだちをふくらませているということだろうか。

 季節は移ろうが、被災者の心に先の暮らしと展望は見えていない。政治の責任は大きい。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿