きょう13日は、市内の中学校でいっせいに卒業式が行われました。私は入遠野中学校の卒業式に出席しお祝いをさせていただきました。
同校の卒業生は13名。全校生でも37名しかいません。それだけに日常の学年を超えた交流が濃密なようで、卒業生、在校生とも涙ぐむ生徒も多く見られ、涙ながらのお別れの式になっていました。いつもながら生徒たちの卒業の時は感動的ですね。
卒業生一人一人を呼名・卒業証書の授与が行われた後、校長先生が式辞お行いました。着任の年に迎えた1年生が卒業を迎え、感慨もひとしおらしく、学業でも、生活でも、努力をした生徒達を「立派に卒業させることは限りない喜び」として「より高いところをめざす志を持って生きてほしい。どこに住もうと、どんな職に就こうと、ふるさとに貢献してほしい」と呼びかけました。
PTA会長さんは、さらに先を見越したお話。「良い連れ添いを見つけて入遠野に住んで」と呼びかけたのには、この土地に住む親ならではの思いと感服して聞いていました。
そして、先輩と過ごした学校生活、クラブ活動を振り返りながら、「先輩たちならどんな困難も乗り越えていけるとおもいます。先輩たちの残してきたものを引き継いでいきます」とのべた在校生に、卒業生が答辞を返しました。
「感激で胸がいっぱいです。3年になり、学校のリーダーとしての自覚が生まれたくましく成長出来ました。きょうを最後に37名が集まることはありません。1年生、2年生のみなさんが、私たちを支え、元気と勇気を与えてくれました。楽しい日々をありがとう。入中の出会いを忘れることはありません。夢と希望に向かって、自分の足で一歩、一歩、歩んでいきます」
式の終盤に美しいハーモニーで「旅立ちの日に」などを合唱していましたが、この歌は本当に感動的でした。学校を巣立った生徒のみなさんが、新しい生活でも大きく羽ばたいてほしいと思います。
祝辞
きょうの良き日に、卒業式を迎えたみなさんに心からのお祝いを申し上げます。
震災と原発事故から四年が過ぎました。震災の傷跡はきれいに修復をされ、被災地が復興に真剣に取り組んできたこの三年間に、みなさんが生き生きと学業に励んでこられたことは、葛の葉祭や体育祭などで垣間見た、みなさんの活躍で推し量ることができます。この間の努力が結んで、心身ともに成長した姿で、晴れて今日の卒業を迎えたことを大変喜ばしく感じています。
その、みなさんの成長を今日まで優しく励まし、時にきびしく指導してこられた校長先生をはじめ、教職員のみなさまの熱心な指導とご努力に、深く敬意を表したいと思います。
また、惜しみない愛情で子どもたちを見守り、学校生活を間接に、また直接に支えてこられたご両親・ご家族のお慶びもさぞかしと、お祝い申し上げます。
さて卒業生のみなさんは、これから新しい暮らしを始めることになります。
私は「銀の匙」という漫画をあるきっかけで読んで、とても好きになりました。
進学校への進学が当たり前。そんな中学校で、学業の壁にぶつかった主人公が、なんとなく入学した農業高校で、日々のカルチャーショックと新しく出会った友人達たちからの刺激と影響を受ける中で、自分に価値を見つけ出し、自分の生きる道を切り開いていく物語です。作品はまだ完結していませんが、新しい発見をしながら、精神的にも成長していく主人公の姿に共感を覚えています。ご存知の方もいらっしゃると思います。
みなさんがこれから過ごすことになる時間は、これまでと違う全く新しい環境で過ごすことになります。そこでは、「銀の匙」のように生活も一新され、また新しい人のつながりも、友人もできることでしょう。どうかみなさんには、その場所、その人との出会いを大切にして、一回りも、二回りも成長する時間を過ごしてほしいと思います。
厳しさを感じることもあると思います。そんな時には「置かれた場所で咲きなさい」という言葉を、頭に浮かべてもいいかもしれません。どんな道を選ぶにしろ、自分が置かれたその場所で精一杯がんばりなさいと励ます言葉です。
三年後、みなさんが十八歳になれば、もしかすると選挙権を持つことになるかもしれません。高校を卒業する年齢には、これからの日本という社会がどうあるべきかを、みなさん自身が一票に託して選択する、そんな時代がすぐそこに来ているのです。
それだけに、これからみなさんが過ごす時間は、とても大切な、貴重な時間になると思います。その時間に注がれる、みなさんの惜しみない努力が、何よりも美しい花を咲かせることを期待いたしまして、祝辞に代えたいと思います。
二〇一五年三月十三日
いわき市議会議員 伊藤浩之
同校の卒業生は13名。全校生でも37名しかいません。それだけに日常の学年を超えた交流が濃密なようで、卒業生、在校生とも涙ぐむ生徒も多く見られ、涙ながらのお別れの式になっていました。いつもながら生徒たちの卒業の時は感動的ですね。
卒業生一人一人を呼名・卒業証書の授与が行われた後、校長先生が式辞お行いました。着任の年に迎えた1年生が卒業を迎え、感慨もひとしおらしく、学業でも、生活でも、努力をした生徒達を「立派に卒業させることは限りない喜び」として「より高いところをめざす志を持って生きてほしい。どこに住もうと、どんな職に就こうと、ふるさとに貢献してほしい」と呼びかけました。
PTA会長さんは、さらに先を見越したお話。「良い連れ添いを見つけて入遠野に住んで」と呼びかけたのには、この土地に住む親ならではの思いと感服して聞いていました。
そして、先輩と過ごした学校生活、クラブ活動を振り返りながら、「先輩たちならどんな困難も乗り越えていけるとおもいます。先輩たちの残してきたものを引き継いでいきます」とのべた在校生に、卒業生が答辞を返しました。
「感激で胸がいっぱいです。3年になり、学校のリーダーとしての自覚が生まれたくましく成長出来ました。きょうを最後に37名が集まることはありません。1年生、2年生のみなさんが、私たちを支え、元気と勇気を与えてくれました。楽しい日々をありがとう。入中の出会いを忘れることはありません。夢と希望に向かって、自分の足で一歩、一歩、歩んでいきます」
式の終盤に美しいハーモニーで「旅立ちの日に」などを合唱していましたが、この歌は本当に感動的でした。学校を巣立った生徒のみなさんが、新しい生活でも大きく羽ばたいてほしいと思います。
祝辞
きょうの良き日に、卒業式を迎えたみなさんに心からのお祝いを申し上げます。
震災と原発事故から四年が過ぎました。震災の傷跡はきれいに修復をされ、被災地が復興に真剣に取り組んできたこの三年間に、みなさんが生き生きと学業に励んでこられたことは、葛の葉祭や体育祭などで垣間見た、みなさんの活躍で推し量ることができます。この間の努力が結んで、心身ともに成長した姿で、晴れて今日の卒業を迎えたことを大変喜ばしく感じています。
その、みなさんの成長を今日まで優しく励まし、時にきびしく指導してこられた校長先生をはじめ、教職員のみなさまの熱心な指導とご努力に、深く敬意を表したいと思います。
また、惜しみない愛情で子どもたちを見守り、学校生活を間接に、また直接に支えてこられたご両親・ご家族のお慶びもさぞかしと、お祝い申し上げます。
さて卒業生のみなさんは、これから新しい暮らしを始めることになります。
私は「銀の匙」という漫画をあるきっかけで読んで、とても好きになりました。
進学校への進学が当たり前。そんな中学校で、学業の壁にぶつかった主人公が、なんとなく入学した農業高校で、日々のカルチャーショックと新しく出会った友人達たちからの刺激と影響を受ける中で、自分に価値を見つけ出し、自分の生きる道を切り開いていく物語です。作品はまだ完結していませんが、新しい発見をしながら、精神的にも成長していく主人公の姿に共感を覚えています。ご存知の方もいらっしゃると思います。
みなさんがこれから過ごすことになる時間は、これまでと違う全く新しい環境で過ごすことになります。そこでは、「銀の匙」のように生活も一新され、また新しい人のつながりも、友人もできることでしょう。どうかみなさんには、その場所、その人との出会いを大切にして、一回りも、二回りも成長する時間を過ごしてほしいと思います。
厳しさを感じることもあると思います。そんな時には「置かれた場所で咲きなさい」という言葉を、頭に浮かべてもいいかもしれません。どんな道を選ぶにしろ、自分が置かれたその場所で精一杯がんばりなさいと励ます言葉です。
三年後、みなさんが十八歳になれば、もしかすると選挙権を持つことになるかもしれません。高校を卒業する年齢には、これからの日本という社会がどうあるべきかを、みなさん自身が一票に託して選択する、そんな時代がすぐそこに来ているのです。
それだけに、これからみなさんが過ごす時間は、とても大切な、貴重な時間になると思います。その時間に注がれる、みなさんの惜しみない努力が、何よりも美しい花を咲かせることを期待いたしまして、祝辞に代えたいと思います。
二〇一五年三月十三日
いわき市議会議員 伊藤浩之
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