3月3日行った一般質問。2回目は、地域の公共交通にかかわる部分です。
なお、質問は、市議会中継でご覧いただけます。下にリンクをはりますので、興味のある方はご覧ください。
2 地域の公共交通について
(1)これまでの取り組みについて
伊 藤
次に地域の公共交通についてです。

市民の交通手段の中心が自家用自動車なり、路線バスから市民が遠のき、その結果、バス路線の廃止などが続きました。
一方では、お年よりや子ども達、いわゆる交通弱者が生じてきたことから、地域での公共的交通の確保が問題となってきました。
こうした問題に拍車をかけたのが2002(平成14)年の道路運送法の改正で、そのころからすでに社会問題としては大きなものになっていましたから、その時から考えても実に13年間も、この問題に本市は取り組んできていることになり、本市は地域交通ビジョンを策定し、地域交通の確保の方向性を探ってきました。
本市は、この取り組みの中で、これまで常磐地区、田人地区、三和地区、四倉地区、また久ノ浜地区で、地域の実情に即した公共交通づくりに向け、実証実験をおこなってきましたが、これまでこの実証実験を踏まえて現実に地域公共交通が確保された事例はありませんでした。この原因はどのようなところにあると考えているのか、うかがいます。
都市建設部長
これまで各地域において、地域交通に係る課題を解決するため、地域のみな様と一緒になって、社会実験に取り組んできたところでありますが、「地域交通は地域で守り育む」という意識の醸成が図れなかったことも要因としてあり、当初見込んだ利用者数に達しなかったこと、また、地域が主体となった運営組織が構築できなかったこと、さらには、地域負担を含め、採算性の確保が困難であったことなどが、本格運行に至らなかった原因と考えております。
(2)久之浜で行われる実証実験でめざすことについて
伊 藤
こうしたこれまでの取り組みを踏まえて、久之浜で行われる実証実験が何を目指すのかが問われてくるように思います。
久之浜・大久地区を対象とした実証運行では、朝夕の児童生徒を対象とした決まった時刻に決まったルートを運行する乗り合いタクシーと、主に高齢者の利用を想定した事前予約制の乗り合いタクシーを組み合わせて実施をすることとしています。
この実証運行は、どのようなスケジュールで実施する考えですか。
都市建設部長
久ノ浜・大久地区においては、昨年度より地域が主体となった地域交通ワークショップにおいて、検討を重ね、乗り合いタクシーの実証運行計画を取りまとめてきたものであり、さらに、先般、推進母体となる久之浜・大久地区公共交通運営協議会の設立や交通事業者による運行業務にかかる国への許可申請を行ったところであります。
今後につきましては、停留所の設置や利用者の登録、リーフレットの作成、ホームページへの掲載等、利用環境の整備や地域への周知・広報に取り組むとともに、企業広告の募集や世帯負担金の協力依頼により財源の確保を図るなど、準備をすすめ、今年5月から7月までの3カ月間の実証運行を行うこととしております。
伊 藤
この実証運行終了後に、同地域での公共交通について、市としてはどのように対応して行く考えでしょうか。
都市建設部長
実証運行終了後につきましては、利用実績の分析をはじめ、運行ルートやダイヤに対する利用満足度等に関して、利用者ヒアリング調査を実施し、さらには、交通事業者からの意見等の集約を行うなど、久之浜・大久地区公共交通運営協議会と一体となって、事業効果を検証し、課題解決を図りながら、本格運行に向けて取り組んでまいりたいと考えております。
伊 藤
昨年の6月定例会では地域の公共交通は地域で守り育む意識の醸成、地域が主体となり地域全体で支える運営組織を築く、運行費用の収支のバランスを踏まえた料金設定や地域負担等による財源の確保が、解決していくべき課題として挙げられておりましたが、今回、実証運行では、どのような成果を期待しているのでしょうか。
都市建設部長
将来にわたって持続可能な地域交通を構築するためには、繰り返しになりますが、地域交通に対する意識の醸成や地域が主体となった運営組織づくり、運行費用の収支バランスを考慮した料金設定、地域負担等による財源の確保などの課題を解決することが重要であり、今回の実証運行においては、本格運行を視野に入れ、これらの課題の解決に取り組みながら、地域が一体となって、地域交通を作り上げていく契機となることを期待しているところであります。
今後につきましては、今回の久之浜・大久地区の取り組みの成果を、他の地域における地域交通づくりに活かしてまいりたいと考えております。
伊 藤
その本格運行に向けて、市としての支援制度を構築して、意欲をもってこの問題に取り組む地域を支援していく。こういう考え方が必要だと思います。今後、市の支援のあり方について、今考えていることがあればお知らせいただきたいと思います。
都市建設部長
地域交通を支えていくその財源を最低限どこまで確保するかということが絡まってきますので、今回、久之浜の実証運行については、一定の財源を確保しながらやっているところでありますが、今後、地域に広げていく時に、市の関わり方、バス事業者に対する補助制度は持っておりますが、地域交通に対する制度設計はまだなされていない状況でありますので、今後、実証運行を検証する中で、市の財源負担のあり方についても検討してまいりたいと考えております。
伊 藤
その財源についての支援というのは、やはり大切な課題になってくると思いますので、その点しっかりしたものを作っていただきたいというふうなことを要望して、次の質問に移っていきたいと思います。
なお、質問は、市議会中継でご覧いただけます。下にリンクをはりますので、興味のある方はご覧ください。
一般質問
2 地域の公共交通について
(1)これまでの取り組みについて
伊 藤
次に地域の公共交通についてです。

市民の交通手段の中心が自家用自動車なり、路線バスから市民が遠のき、その結果、バス路線の廃止などが続きました。
一方では、お年よりや子ども達、いわゆる交通弱者が生じてきたことから、地域での公共的交通の確保が問題となってきました。
こうした問題に拍車をかけたのが2002(平成14)年の道路運送法の改正で、そのころからすでに社会問題としては大きなものになっていましたから、その時から考えても実に13年間も、この問題に本市は取り組んできていることになり、本市は地域交通ビジョンを策定し、地域交通の確保の方向性を探ってきました。
本市は、この取り組みの中で、これまで常磐地区、田人地区、三和地区、四倉地区、また久ノ浜地区で、地域の実情に即した公共交通づくりに向け、実証実験をおこなってきましたが、これまでこの実証実験を踏まえて現実に地域公共交通が確保された事例はありませんでした。この原因はどのようなところにあると考えているのか、うかがいます。
都市建設部長
これまで各地域において、地域交通に係る課題を解決するため、地域のみな様と一緒になって、社会実験に取り組んできたところでありますが、「地域交通は地域で守り育む」という意識の醸成が図れなかったことも要因としてあり、当初見込んだ利用者数に達しなかったこと、また、地域が主体となった運営組織が構築できなかったこと、さらには、地域負担を含め、採算性の確保が困難であったことなどが、本格運行に至らなかった原因と考えております。
(2)久之浜で行われる実証実験でめざすことについて
伊 藤
こうしたこれまでの取り組みを踏まえて、久之浜で行われる実証実験が何を目指すのかが問われてくるように思います。
久之浜・大久地区を対象とした実証運行では、朝夕の児童生徒を対象とした決まった時刻に決まったルートを運行する乗り合いタクシーと、主に高齢者の利用を想定した事前予約制の乗り合いタクシーを組み合わせて実施をすることとしています。
この実証運行は、どのようなスケジュールで実施する考えですか。
都市建設部長
久ノ浜・大久地区においては、昨年度より地域が主体となった地域交通ワークショップにおいて、検討を重ね、乗り合いタクシーの実証運行計画を取りまとめてきたものであり、さらに、先般、推進母体となる久之浜・大久地区公共交通運営協議会の設立や交通事業者による運行業務にかかる国への許可申請を行ったところであります。
今後につきましては、停留所の設置や利用者の登録、リーフレットの作成、ホームページへの掲載等、利用環境の整備や地域への周知・広報に取り組むとともに、企業広告の募集や世帯負担金の協力依頼により財源の確保を図るなど、準備をすすめ、今年5月から7月までの3カ月間の実証運行を行うこととしております。
伊 藤
この実証運行終了後に、同地域での公共交通について、市としてはどのように対応して行く考えでしょうか。
都市建設部長
実証運行終了後につきましては、利用実績の分析をはじめ、運行ルートやダイヤに対する利用満足度等に関して、利用者ヒアリング調査を実施し、さらには、交通事業者からの意見等の集約を行うなど、久之浜・大久地区公共交通運営協議会と一体となって、事業効果を検証し、課題解決を図りながら、本格運行に向けて取り組んでまいりたいと考えております。
伊 藤
昨年の6月定例会では地域の公共交通は地域で守り育む意識の醸成、地域が主体となり地域全体で支える運営組織を築く、運行費用の収支のバランスを踏まえた料金設定や地域負担等による財源の確保が、解決していくべき課題として挙げられておりましたが、今回、実証運行では、どのような成果を期待しているのでしょうか。
都市建設部長
将来にわたって持続可能な地域交通を構築するためには、繰り返しになりますが、地域交通に対する意識の醸成や地域が主体となった運営組織づくり、運行費用の収支バランスを考慮した料金設定、地域負担等による財源の確保などの課題を解決することが重要であり、今回の実証運行においては、本格運行を視野に入れ、これらの課題の解決に取り組みながら、地域が一体となって、地域交通を作り上げていく契機となることを期待しているところであります。
今後につきましては、今回の久之浜・大久地区の取り組みの成果を、他の地域における地域交通づくりに活かしてまいりたいと考えております。
伊 藤
その本格運行に向けて、市としての支援制度を構築して、意欲をもってこの問題に取り組む地域を支援していく。こういう考え方が必要だと思います。今後、市の支援のあり方について、今考えていることがあればお知らせいただきたいと思います。
都市建設部長
地域交通を支えていくその財源を最低限どこまで確保するかということが絡まってきますので、今回、久之浜の実証運行については、一定の財源を確保しながらやっているところでありますが、今後、地域に広げていく時に、市の関わり方、バス事業者に対する補助制度は持っておりますが、地域交通に対する制度設計はまだなされていない状況でありますので、今後、実証運行を検証する中で、市の財源負担のあり方についても検討してまいりたいと考えております。
伊 藤
その財源についての支援というのは、やはり大切な課題になってくると思いますので、その点しっかりしたものを作っていただきたいというふうなことを要望して、次の質問に移っていきたいと思います。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます