伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む元市議会議員。1960年生まれ。最近は遠野和紙に関わる話題が多し。気ままに更新中。

議員だより1月19日号は成人式のお祝いを

2020年01月14日 | 市議会
 考えてみれば、庚子の今年、還暦を迎えた私は、3巡目の成人式を迎えたことになる。ジョークに使えるが、祝辞を考えている時は、その余裕もなかった。来年も祝辞の機会があるとすれば、ぎりぎり、まだジョークに使えそうだが、無理筋かな・・。

 まあ、来年のことは来年考えることにして、今年の成人への祝と期待を述べた議員だよりは以下の内容だ。

 祝辞の全文は、1月12日付ブログに掲載しているが、あらためて議員だよりの大要を掲載したい。




成人おめでとうございます
自分の意見を持って新しい社会の創造に参加を



 1月12日、市内13会場でいっせいに成人式が開かれました。今社会は、国際的には米国とイランが紛争状態におちいるなどきな臭さが漂い、国内的には情報収集の名目で海上自衛隊をソマリア沖に派遣し、また、桜を見る会での税金の私物化疑惑などで政治不信が強まり、消費税増税の経済への懸念が強まるなど、今年、対象となった市内3491人にとって、先行きに厳しさを感じる状況です。その中、会派の各議員はそれぞれ、成人式に出席し、新成人を激励しました。遠野地区会場では、出席した来賓を代表して伊藤浩之議員が祝辞を送りました。大要を紹介します。


祝  辞


 成人式を迎えたみなさん。おめでとうございます。

見通しにくい社会

 選挙権はすでに付与され、きっとみなさんは行使されていると思いますが、みなさんが踏み出す社会は、競争が激化する中で経済格差が拡大し、また、日本が外国に出て武力による実力行使をするための仕組みが作られるなど、戦後の日本の枠組みが大きく変えられ、先行きが見通しにくい厳しい社会になっているものと思います。

 実際、マクロミルという会社が毎年実施している新成人へのアンケートでは、日本の未来が明るいという答えは前年より6ポイント低下し31%になっています。明るくないと思う理由には、少子高齢化や年金問題、政治家の不祥事、外交問題、災害などが上げられ、現実の社会のが先行きを暗く感じさせているようです。

 みなさんは、どのように感じているでしょうか。

 きょう会場にいらっしゃるみなさん一人ひとり、おそらく、未来に対して、まったく同じ思い、同じ考えを持っているというケースは少ないと思います。考えや思いが違ったとしても、あなたにとっても、そしてあなたの隣の人にとっても、最大公約数でより良いと感じることが出来る社会を作り出していくことが大人の責任だということを、今日、あらためて胸に刻んでいただき、今後とも主権者としての責任を果たしていっていただきたいと思います。

自分の主張を持って

 その時に、きっとみなさんを励ますだろうと思う、私自身を励ましてくれた歌を紹介したいと思います。

 昨年の大晦日、恒例の紅白歌合戦で聞いた欅坂46の「不協和音」です。

 この歌では、
不協和音で
既成概念を壊せ!
同じ意見だけではおかしいだろう
意志を貫け!
ここで主張を曲げたら生きてる価値ない


このように、自分の意思を貫くことを強烈に呼びかけ、

「サイレントマジョリティー」という歌では、

君は君らしく生きていく自由があるんだ
初めから そうあきらめてしまったら
僕らは何のために生まれたのか?
この世界は群れていても始まらない
Yesでいいのか?
サイレントマジョリティー
一部抜粋)、
このように歌います。

 「サイレントマジョリティー」、すなわち物言わぬ多数派になるな、自分の、自分らしい考えをしっかり主張して道を切り拓いて行こう、こう呼びかけているのです。

 私は、一人ひとりが自由に意見を持ち、その意見をぶつけあう中で新しい価値や社会のあり方を創造していく、そのような社会のあり方が非常に大切になっていると思います。この二つの歌は、そういう社会を担う人のあり方を励ましてくれる歌だと感じています。みなさんの励ましにもなれば幸いです。

 結びに、今年はねずみ年ですが、正確に干支で言うと「庚子(かのえね)」、この意味は変化や新しい生命の芽生えで、みなさんにとてもふさわしい年になったと思います。

 みなさんが、理想を新たに胸に芽生えさせ、この令和の時代初めての成人として、新しい日本社会、地域社会を創造し担っていく道を歩まれることに心からの期待と希望を申し上げながら、お祝いとさせていただきます。

2020年1月12日
いわき市議会議員
伊藤浩之


最新の画像もっと見る

コメントを投稿