伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む元市議会議員。1960年生まれ。最近は遠野和紙に関わる話題が多し。気ままに更新中。

キジが寄り添う

2023年06月14日 | 
 キジのつがいと書いたが、別にキジは特定のオスとメスが対をなすということでもないようだ。

 オスは他のオスと争い、自分のテリトリー(縄張り)を獲得する。メスは自由に歩き回り、餌をたくさんついばむことができるより良い場所を求める。たぶんその場所は子育てにも有効な地。そのより良い場所をテリトリーとするオスと交配し子どもをもうけ育てる。

 おどろくことに、テリトリーに入ってくるメスは何羽でもウェルカム。1夫多妻制、それがキジの世界なのだという。
 実際、1羽のオスの周辺で3羽のメスが餌をついばむ現場に遭遇したことが何度かある。「寄り添う姿」といっても単純な世界ではないようなのだ。

 それでも寄り添う姿は、ある意味感動を呼ぶ場面になる。だからその場面を抑えたいと思っていたのだ。

 この写真を撮影できた日、埋め立て地に作られた溝からオスとメスが法面を昇り、広がる草原辺で餌をついばみ始めた。私と愛犬のいるところからわずか20m程しかない。それなのに、キジは私ら一行に全く気付いていない。

 近づいたり離れたり動き回りながら餌をついばむ雌雄のキジ。




 そのキジが餌をついばみながら顔を近付けた瞬間が、最初の写真だ。
 「オッ」という表情が面白い。

 2羽が寄り添い歩く間、メスはほぼ餌をついばんでいる。



 写真は顔を上げた場面だが、メスの目の周りの赤っぽいくまどりは、なかなかきれいだと思う。

 一方オスは、時折餌をついばむものの、多くの時間を周辺の気配りに使う。その時に見せたこの表情・・



 なんか強そう・・。

 そういえば、我が家の隣に和紙漉きに使うトロロアオイを植えるための畑で土を起こしていたら、キジバトが1羽飛んできた。




 私からわずか数m、私は私で畑を起こしたり動き回っているのに、直近では1.5m程まで近づいてきた。
 なんでこんなに人を恐れない・・。
 おそらく今年生まれて、まだ人を怖いものと認識していない幼鳥だったのではないだろうか。
 そのまま、私だけには慣れてくれればいいのに。そんなことを思いながらキジバトの行動を見ていた。


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