伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む元市議会議員。1960年生まれ。最近は遠野和紙に関わる話題が多し。気ままに更新中。

小名浜港粉じん対策と安全確保を / いわき市議会2月定例会一般質問 Vol.3

2017年03月10日 | 市議会
 いわき市議会2月定例会で3月2日の本会議で行った一般質問がまとまりましたので、お知らせします。

 一般質問は、①小規模県立高校の存続、②公民館嘱託化の効果の検証と運営の充実、③小名浜港周辺の環境整備、④イオンモールのテナント募集、⑤投票率の向上に対する議員候補者の役割――の5点。

 3回目は小名浜港周辺の環境整備にかかわる質問です。

 なお質問ライブの録画中継が以下のアドレスで行われます。現時点では、まだ工事中ですが、まもなく掲載されると思いますので、こちらもお楽しみください。





3 小名浜港周辺の環境整備について     
(1)石炭粉じん対策について
          

伊 藤
 次の質問は小名浜港周辺の環境整備の問題であります。

 小名浜東港の埋め立てが完了すれば、マイナス18mのバースが使えるようになるなど、小名浜港に大型船の入港も可能になりますが、小名浜港は国際バルク港に認定されており、今後ばら積み石炭の取り扱いが集中するものと思います。東港の運用開始によってその取扱量はどの程度まで増加する見込みなのか、おうかがいします。



産業振興部長
 港湾管理者である福島県の試算によりますと、常磐共同火力勿来発電所及び広野火力発電所において、新たな石炭ガス化複合発電施設が平成32年から平成33年に稼働することにより、石炭取扱量が増加するものと見込まれております。

 将来的には、現在の年間約985万トンから約1,600万トンに増加すると試算されております。

伊 藤
 1.6~1.7倍というところですかね。そういう量まで増加する言うことであります。この石炭等の取り扱い増加にともなう周辺環境への影響というのが出てくると思うんですが、どのようなものが想定されるのか、おうかがいします。

産業振興部長
 県では、港湾計画の改定に合わせ、環境影響評価法にもとづく港湾環境影響評価を実施しておりますが、石炭の粉じんについての項目がなく、具体的・定量的な評価は行われていないところであります。

 一方、現状では石炭粉じんの飛散防止対策が講じられていることを踏まえると、東港地区における石炭の取扱量の増加にともない、周辺環境への影響としては粉じんの飛散する量が増加することが想定されると考えます。

伊 藤
 ま、現在でも粉じんによる苦情等が地域から寄せられるということを聞いております。現在の粉じん対策はどのようになっているのか、おうかがいしたいと思います。

産業振興部長
 現在行われている対策といたしましては、貯炭場を管理する事業者において、散水車により散水を行うとともに、タイヤの洗浄設備を設け、石炭運搬車両のタイヤの洗浄を行っております。

 また、県においては、小名浜港3号埠頭から7号埠頭のそれぞれの貯炭場に防塵フェンスを設置しております。

伊 藤
 えー、先程の答弁でですね、これまで以上の粉じんによる環境の影響ということが考えられるということが確認されております。しっかりした粉じん対策をとっていくことが、今後とも大きな課題になってくるんだろうと思うんであります。

 東港地区に大量の石炭が入ってくると、そういうことを考えるならば、散水機の設置を含め徹底した粉じん対策をとるよう、管理者である県に求めることが必要と思いますが、どのように考えていらっしゃるでしょうか。

市 長
 石炭粉じんの飛散防止対策につきましては、これまでも、私が会長を務めている小名浜港整備促進期成同盟会を中心に、官民一体となって、県に対する要望活動を行ってきたところですが、石炭取扱量の増加により想定される粉じんの発生についても十分な対策が講じられるよう、引き続き要望してまいりたいと考えております。

(2)安全対策について               

伊 藤
 ぜひ、強く、実現までがんばっていただきたいと思います。

東港周辺が、アクアマリン、それから小名浜さんかく倉庫いわゆるアクアマリンパーク、ららミュー、そして建設中のイオンモールなど、いわき市の交流人口拡大の一つの目玉となります。その地域にやってきたみなさんが、駐車場に車を停めておいたら、帰りの車が粉じんまみれになっちゃったということになれば、イメージダウンが免れないものと思います。

 こうした観点からも、より強固な粉じん対策を強く実現求めていただきたいと思っております。

 また、この観光資源としての位置づけは別の問題も生じさせることになります。

 小名浜マリンブリッジ及びその取り付け部となる3号ふ頭に加え、東港も一つの観光資源として生かすことを求める声があります。東港地区が運用された場合、石炭積み出しにより東港地区及びマリンブリッジではかなりの台数の運搬用トラックが運行されることになり、安全の面で懸念する声があります。観光資源としての活用と、作業用トラックとの関係で、安全活用の両立をどのように図っていく考えなのか、おうかがいします。

産業振興部長
 小名浜港東港地区は、外航船舶が利用することから、国際条約にもとづき、船舶と港湾施設の保安を強化するため、立ち入り制限区域が設立されることとなっております。

 県によりますと、関係者以外の立入りが可能なエリアや期間等については、港湾利用者や本市をはじめとする関係機関の意見を聞きながら検討することとしております。

 市といたしましては、東港地区本来の機能に支障が生じないことを前提として、小名浜マリンブリッジを通行できるようにすることで、観光資源としても活用することが望ましいと考えております。

 そのことから、多くのトラックが往来することを踏まえ、例えば、トラックと一般車が通行できる時間帯を分けるなど、観光客等も安全に通行できるよう県に要望してまいりたいと考えております。

伊 藤
 えー、命にかかわることですので、安全が脅かされることがないように取り組みを進めていただきたい、このように思います。

次の質問に移りたいと思います。


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