伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む市議会議員。市政や市議会、日常の活動などを紹介していきます。

小中学校の入学式に出席して思うことを原稿にしました

2015年04月08日 | 学校教育
 毎週発行を続ける「日本共産党議員だより」。12日付の原稿を書きました。
 一昨日の入学式のブログ記事を膨らませたような内容ですが、よろしければご覧ください。



入学おめでとう
教育環境充実にいっそう力を



 市内の小中学校で6日、いっせいに入学式が行われました。初々しく入学式に臨む子どもたちは、その成長を望む保護者、教職員、そして地域の方々など多くの大人たちに見守られ、式を立派に作り上げていました。同時に、この式を通じて、子どもたちの成長のため、さらに教育環境充実をはかることが望まれていると感じられました。

子どもたちの成長に期待

 上遠野小学校と上遠野中学校で行われた入学式。上遠野小の新入生は30人。1クラスで小学校生活をスタートすることになります。

 上遠野小の新入生は、元気なあいさつをしよう、交通事故にあわないようにしよう、自分のことは自分でしよう、先生のお話をしっかり聞こう――という4つお願いを含んだ校長先生の式辞を神妙な面持ちで聞いた後、これから勉強する教科書を贈呈されました。

 在校生代表が、「勉強だけでなく、大休憩に遊び、遠足、運動会、学習発表会など楽しい学校です。勉強もていねいに教えてくれます。困ったときには声をかけてください。いっしょに楽しい学校をつくっていきましょう」と歓迎していたことが印象的でした。

 新しい学校づくりをすすめようという子どもたちの、これからのがんばりが楽しみです。

より良い学級編制は

 同時に気にかかることもあります。
 上遠野小の1年生は30人1クラス、上遠野中の1年制は31人2クラスで新生活をスタートさせることになりました。

 福島県は全国に先駆けて少人数学級を導入し、小学1年生、2年生、中学1年生は30人を1クラスの上限とし、他の学年は33人を上限とするクラス編成を行うようになり教育条件整備がはかられました。

しかし、良くなったとは言え、入学式での子どもたちの様子を見ると、小学1年生と中学1年生を同じ目で見ていいのかは疑問がわきました。

 小学1年生の成長は目を見張るものがあります。学校生活が半年も過ぎた頃に行われる学習発表会では、セリフのある長い劇を立派にやり遂げます。その成長の早さにはいつも驚きを覚えます。

 それにしても入学時は、まだまだ幼い保育園児、幼稚園児の雰囲気を残します。座った椅子から足が届かず、つま先がやっと床に届いている子どもたちもおり、幼さがより印象付けられます。

 この子どもたちの良さをもっと活かす教育環境には、さらに少人数の方が良いように感じます。

 様々な議論があるとは思いますが、よく議論もしながら、より良い教育環境を作るために努力する必要があると思います。

図書館司書充実さらに

 本市はこの間、子育て・教育環境充実に取り組んできました。

 子育て支援金や新生児に本をプレゼントする事業を実施し、本年度からは全小学校に図書館司書を配置して、子どもたちが図書館を利用しながら勉強に役立てることができる環境づくりにも取り組むことにしています。

 図書館司書の配置は基幹校方式と呼ばれ、図書館司書が複数校を担当するため、図書館に司書が常時いるということではありません。

 全校に図書館司書を配置したことは前進ですが、さらに充実させることを検討する必要があると考えられます。

 また、中学校での全学校への司書配置は、小学校での実施による効果を検証して検討するとされています。早期の実施に向けた検証こそ求められています。

保護者負担軽減も

 保護者負担の軽減も必要です。

 昨年から運用が始まった体験型経済教育施設「エリム」の運用では、保護者ボランティアなどから「子ども達の変容を目の当たりにし、これからも続けてほしいと感じた」などの感想が寄せられているといいます。

 この施設の利用にあたってのバス代などの交通費は、保護者負担になっています。

 政策的に進められ、行政側から積極的な利用を推奨していること、また、バス移動でなければ利用できない学校所在地による地理的条件の違いにともなう負担の格差を考えれば、行政側が交通費負担をすることは当然のことと思います。

 こうした教育条件整備に向けて、さらに取り組みを強めることが求められていることを、強く意識させる入学式となりました。

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