活動日誌の印刷仕上がりの計算ミスで、発行日とした日に折り込むことができず、やっと新聞販売店に届けることができた。明日か、明後日の新聞に折り込むことができる。
このところ遠野まんじゅうに縁があり、今日も芝崎菓子店を訪ね、まんじゅうを購入し、夕方には庭のサツキの剪定をした。サツキの花芽は7月頃には月始めるとかで、いつも12月頃に剪定するものだから、花芽もだいぶ落としてしまい、寂しい花付きになっていた。来年のサツキは、多くの花をつけてくれることだろう。
最近は、原田マハさんに凝ってしまい、次々と作品を読んでいる。きっかけは、日本人画商の芽を通してフィンセント・ファン・ゴッホを描いた「たゆたえど沈ます」が目に止まったこと。もともと、中学校の時には美術部だったように絵は好き。自分が描く絵は落書き程度の技量にすぎないが、そんなことから作家に興味もあり、これまでにピカソに関する評伝なども読んだ時期があった。
それまで原田マハを読んだことも、名前を意識したこともない。それなのに、なぜ本が目に留まったのか。それは間違いなく本をくるんだジャケットに印刷されたゴッホの作品。「星月夜」と題される作品だが、このジャケット絵がなければ、本を手に取ることはなかっただろう。
書棚から引き出し少し読んでみると、ゴッホの足跡をたどった作品となっている。これは、絶対に興味ある作品、ということで購入してみたのだ。
読んでみると、これが面白い。ゴッホ自身の作品に向けた情熱、そしてそのゴッホを見守り支えた周囲の人々が物語に息づき、ラストシーンでは涙を誘う。この作品で、原田ファンになってしまった。落とされたのだ。
そして最近読み終えたのが「太陽の棘」(文春文庫)。戦後、沖縄を占領し統治下に置いた米軍に配属された精神科医が、沖縄の芸術家と知り合い、その妻に淡い恋心を覚えながら芸術家との友情を深めていく物語。急に帰国が決まり、彼らと会うことができないまま輸送船に乗った精神科医を、鏡に反射する光「太陽の棘」で見送った芸術家達に、友情でつながれた心の交流を強く感じて、この作品でも思わずこみ上げてきてしまった。考えてみれば、良心的な若者たちの群像を描き感動を呼ぶ青春物語があるが、そういった物語と共通する物が底に流れた作品と言えそうだ。
そしてこの間、「暗幕のゲルニカ」(新潮社)、「楽園のカンヴァス」(新潮文庫)も読んだ。
「暗幕のゲルニカ」は、米国9.11テロに関する国連での会見で、背後にあった「ゲルニカ」のタペストリーが暗幕で隠されていたことに端を発し、平和を問いかける「ピカソ展」開催のために「ゲルニカ」の出品実現に力を尽くすキュレーターと、ドイツの空爆に怒り「ゲルニカ」を書きあげたピカソ、やはり芸術家で愛人だったドラ、そして作品である「ゲルニカ」の運命を書き込んだ作品。
最後の展開で、キュレーター自身がテロ組織の犯罪に巻き込まれてしまうという、少しサスペンスがかった展開になってしまって意表を突かれたが、生み出された芸術作品が人を動かす力を持っていると感じる作品となった。ホッとしたのは、テロの場面で、キュレーターを助けた女性が・・。これは読んでの楽しみにした方が良いか。
そして「楽園のカンヴァス」は、アンリ・ルソーの「ヤドヴィガ」という作品に酷似した門外不出の作品の真贋を巡って、研究者同士が対決するという作品。そこでも作品の出生にかかわる隠された事実(創作でしょうけど)が、二人の対決に厚みを加えている。
いずれも、興味深く読まさせてもらった。
「サロメ」(文芸春秋社)も購入してあるが、これは積読になっている。脇道にそれて「キラキラ共和国」(小川糸著、幻冬舎)を読み始めたからだ。鎌倉の文具店をめぐる日常がたんたんとつづられる。最初は少し退屈だった。しかし、読み進めるほどに共感を覚える作品となっている。半分ほど読み終えた。次の展開はどうなるのだろう・・。ワクワクしながらページをめくっている。
このところ遠野まんじゅうに縁があり、今日も芝崎菓子店を訪ね、まんじゅうを購入し、夕方には庭のサツキの剪定をした。サツキの花芽は7月頃には月始めるとかで、いつも12月頃に剪定するものだから、花芽もだいぶ落としてしまい、寂しい花付きになっていた。来年のサツキは、多くの花をつけてくれることだろう。
最近は、原田マハさんに凝ってしまい、次々と作品を読んでいる。きっかけは、日本人画商の芽を通してフィンセント・ファン・ゴッホを描いた「たゆたえど沈ます」が目に止まったこと。もともと、中学校の時には美術部だったように絵は好き。自分が描く絵は落書き程度の技量にすぎないが、そんなことから作家に興味もあり、これまでにピカソに関する評伝なども読んだ時期があった。
それまで原田マハを読んだことも、名前を意識したこともない。それなのに、なぜ本が目に留まったのか。それは間違いなく本をくるんだジャケットに印刷されたゴッホの作品。「星月夜」と題される作品だが、このジャケット絵がなければ、本を手に取ることはなかっただろう。
書棚から引き出し少し読んでみると、ゴッホの足跡をたどった作品となっている。これは、絶対に興味ある作品、ということで購入してみたのだ。
読んでみると、これが面白い。ゴッホ自身の作品に向けた情熱、そしてそのゴッホを見守り支えた周囲の人々が物語に息づき、ラストシーンでは涙を誘う。この作品で、原田ファンになってしまった。落とされたのだ。
そして最近読み終えたのが「太陽の棘」(文春文庫)。戦後、沖縄を占領し統治下に置いた米軍に配属された精神科医が、沖縄の芸術家と知り合い、その妻に淡い恋心を覚えながら芸術家との友情を深めていく物語。急に帰国が決まり、彼らと会うことができないまま輸送船に乗った精神科医を、鏡に反射する光「太陽の棘」で見送った芸術家達に、友情でつながれた心の交流を強く感じて、この作品でも思わずこみ上げてきてしまった。考えてみれば、良心的な若者たちの群像を描き感動を呼ぶ青春物語があるが、そういった物語と共通する物が底に流れた作品と言えそうだ。
そしてこの間、「暗幕のゲルニカ」(新潮社)、「楽園のカンヴァス」(新潮文庫)も読んだ。
「暗幕のゲルニカ」は、米国9.11テロに関する国連での会見で、背後にあった「ゲルニカ」のタペストリーが暗幕で隠されていたことに端を発し、平和を問いかける「ピカソ展」開催のために「ゲルニカ」の出品実現に力を尽くすキュレーターと、ドイツの空爆に怒り「ゲルニカ」を書きあげたピカソ、やはり芸術家で愛人だったドラ、そして作品である「ゲルニカ」の運命を書き込んだ作品。
最後の展開で、キュレーター自身がテロ組織の犯罪に巻き込まれてしまうという、少しサスペンスがかった展開になってしまって意表を突かれたが、生み出された芸術作品が人を動かす力を持っていると感じる作品となった。ホッとしたのは、テロの場面で、キュレーターを助けた女性が・・。これは読んでの楽しみにした方が良いか。
そして「楽園のカンヴァス」は、アンリ・ルソーの「ヤドヴィガ」という作品に酷似した門外不出の作品の真贋を巡って、研究者同士が対決するという作品。そこでも作品の出生にかかわる隠された事実(創作でしょうけど)が、二人の対決に厚みを加えている。
いずれも、興味深く読まさせてもらった。
「サロメ」(文芸春秋社)も購入してあるが、これは積読になっている。脇道にそれて「キラキラ共和国」(小川糸著、幻冬舎)を読み始めたからだ。鎌倉の文具店をめぐる日常がたんたんとつづられる。最初は少し退屈だった。しかし、読み進めるほどに共感を覚える作品となっている。半分ほど読み終えた。次の展開はどうなるのだろう・・。ワクワクしながらページをめくっている。
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