伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む市議会議員。市政や市議会、日常の活動などを紹介していきます。

森の芸術・虹の糸

2018年07月30日 | 
 最初に見つけたのは今月の初め頃。そう7日のこと。朝に愛犬の散歩をしている時、林の中に一筋差し込む太陽の光の束に照られる一枝に浮かび上がる、葉っぱに目を引かれた。

 何とか、心に広がった感動を、写真という形にできないかと、いろいろな角度から眺めたりしている時、ふと気づいた。その光の束の中にクモの巣が明るく輝いていたのだ。見ていると、クモの巣は赤や緑など、虹色をまとって林の中に浮かび上がった。



 虹色に輝くクモの巣との出会いだ。

 うまく写せないか、何枚かシャッターを切っているわずか20秒程のうちに、クモの巣は、虹色の輝きを失っていった。太陽の高度が上がり、虹が見える角度ではなくなったのだ。わずか、30秒から40秒の出会い。その日は、幸運に浴すことができたようだ。

 その日から、林の中の光の束を注意して見るようになった。虹色のクモの巣への再会を果たしたい、その思いからだ。

 しかし、なかなか、その瞬間はやってこなかった。

 ほぼ3週間がたって、その瞬間にである幸運に恵まれた。しかも2度。

 一度は、前回と同じく、林に差し込む光の中に、最初は赤い帯として現れた。



 ややしてクモの巣の形で虹色に輝いた。



 これも数十秒の出会い。

 この日二度目は、そこから数十メートル歩いたところでの出会いとなった。

 ネムノキの葉っぱの間に、クモの巣が白く浮かび上がっていた。これももしかすると、虹色に見えるかもしれない。そう思って、頭を下げたり、上げたり、角度を変えて、クモの巣を見た。

 見えた。一部ではあるが、虹色に染まっている。



 こう考えると、意外とたやすく見ることができるかもしれない。観測者である自分と太陽の間にクモの巣があって、クモの巣に降り注ぐ太陽光の角度が適正であれば、巣は虹色に輝くのだ。

 太陽を直接見ると目には良くない。そのことだけには十分注意を払って、クモの巣を見かけたら試してみてほしい。空間に輝く虹の円盤(クモの巣)を見ることができるかも知れない。


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