伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む市議会議員。市政や市議会、日常の活動などを紹介していきます。

ピーヒョロロ・・の意味は

2022年02月16日 | 
ピーヒョロロロロ・・。
   ピーヒョロロロロ・・。

 遠野和紙のボランティア活動をしている遠野和紙工房「学舎」の近くで、活動中、トビの鳴き声が何度も響いた。
 この声を聴くと、小学校の音楽で習った歌を思い出す。

とんび
  作詞:葛原しげる
  作曲:梁田 貞

飛べ飛べとんび 空高く
鳴け鳴けとんび 青空に
ピンヨロー ピンヨロー
ピンヨロー ピンヨロー
楽しげに 輪をかいて

飛ぶ飛ぶとんび 空高く
鳴く鳴くとんび 青空に
ピンヨロー ピンヨロー
ピンヨロー ピンヨロー
楽しげに 輪をかいて

 なぜか忘れられない歌の1つだ。

 また、こんなフレーズも浮かんでくる。

♪~夕焼け空がマッカッカ
とんびがくるりと輪を描いた
ホーイのホイ

 三橋美智也さんの「夕焼けとんび」の歌い出しのフレーズだ。
 でも、この歌に鳴き声は出てこないのだが。

 それはともかく、学舎には、1年数ヶ月前から通い始めている。しかし、これまでに聴いた覚えがない。

 昨日、鳴き声が聞こえ始めた時、姿を探した。しかし、全く見えない。5回、6回、鳴き声が響くうちに、遠くの山の稜線の少し上を飛ぶ姿が見えた。この辺りにはオオタカも生息しているから、その可能性もある。でも、まあ、あそこに飛ぶ鳥はトビに違いないだろう。

 しばし時間をおき、学舎にほど近い電柱に止っている大型の鳥に気がついた。トビに違いない。その背後には円を描いて飛ぶトビの姿が見えた。近くに2羽のトビがいる。

 飛んでいたトビが電柱のトビに近づいてきた。すると、電柱から飛び立ったトビが左に、近づいたトビが右に飛び去った。



 そして今日も同じようにピーヒョロロロと鳴き声が響いた。
 朝、地域おこし協力隊員が学舎の入り口をでると、敷地内の電柱に止っていたトビが飛び立ち、去って行ったという。いつの頃からか・・1週間前には鳴き声を聞かなかった。この1週間のうちに、周辺に出没するようになったようだ。

 今日も2羽いた。はじめは距離を置いていたトビは、やがて環を描いて飛びながら近づき、ニアミスを繰り返す。まるで2羽で8の字を書くような動作を何度も繰り返した。その様子を写真に撮ろうとカメラを構えた。
 カメラはNikonのCOOL PIX P900。高倍率のコンパクトカメラだが、このカメラで最大限ズームしながら、動く被写体を追いかけることは非常に難しい。トビを画角に捉えたと思うと、次の瞬間にフレームアウトしてしまう。カメラを振って姿を追おうとするが、捉えることができない。

 ましてや2羽が交差する瞬間を捉えようとしても、とても無理・・。何とかシャッターを切ったのが次の写真。



 2羽が交差した後だが、1羽はフレームアウトするまで離れてしまい翼の先しか写っていなかった。残念・・。

 何度も交差しながら飛び交うトビ。その姿をみながら、ある考えが浮かんできた。
 このトビ達、もしかしたら繁殖期に入ろうとしているのかもしれない。

 そこで、実際どうなのかを調べてみた。

 すると、トビは2月の初め頃に巣作りを始め、その頃に繁殖期を迎えるという。そして巣は、平地から山地にいたる場所の大木の上部に、枯れた木の枝をお皿型に積み重ねて作るという。そして、ピーヒョロロロは縄張りの宣言で、侵入者には「ピーピピピピピ」と鳴いて警告することがあるという。

 学舎付近は、杉林が広がるなど、先の営巣地の条件に近い。またしきりに縄張りを宣言しているのは、自己アピールにも見える。こう考えると、学舎付近で飛び交った2羽のトビは、繁殖期に入るトビの求愛行動だったと考えて良いように思う。

 2羽のトビのペアリングが成功し、無事に営巣と繁殖がなることを願いたい。

 卵は4月から5月に2個から3個産み落とされ、30日前後で孵化し、約2ヶ月で飛翔に必要な羽が生えそろってくるという。
 とすると、早ければ7月頃、遅くても8月頃に、若鳥が飛び始めるということになる。

 もっとも産卵期を3月から7月とする記述も見られるので、若鳥の飛び立ちの時期は多少前後があるかもしれない。
 この時期のボランティア活動は、学舎を離れ、コウゾ畑の草刈りや芽かき作業となる。すると、若鳥を目撃するチャンスは少ないということになりそうだ。そこは残念だがやむを得ない。

 しかし、撮影がうまくできなかったのは残念で仕方がない。
 この2日間の彼らの行動は、午後に活発だったように思う。来週のボランティア活動の時にも、同じように彼らが空を飛び交うことを期待したい。
 一眼レフカメラの持参を忘れず、今度は決定的場面を撮影したいものだ。


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