伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む市議会議員。市政や市議会、日常の活動などを紹介していきます。

光洋高校20周年式典 高校超えていわきへの応援歌

2012年07月14日 | 学校教育
 13日に、息子が卒業した福島県立いわき光洋高等学校で、20周年記念式典が行われた。前年度、PTA会長を務めており、そのあて職で20周年記念事業実行委員を務めているため、きょうの式典も出席し、閉式のことばを務めた。

 20周年記念事業は「生徒が主体」が基本理念。式典もこの理念が貫かれ、進行も音楽伴奏も生徒が行うなど、生徒の手による運営を心掛けられた。中には、明後日に迫った公開文化祭「蒼玉祭」の準備に追われているためか、疲れが見えている生徒もいたが、式辞や祝辞には、今だからこそ語られる言葉も散見され、少し感動も覚える言葉あり、生徒代表から「30周年に、後輩から良い高校だと言われるよう、日々チャレンジしていこう」と、未来が語られたことが印象的でした。

 同校の箱崎校長は、式辞で校史にふれながら東日本大震災と原発事故の復興という時代に求められるものとして、「夢」を持って実現のために努力をすることや、同校の校訓である「自主・自学・自律」という「三自の精神」を身につけるよう、おおむね次のようにのべた。

 「不易流行」という言葉があります。いつの時代も世の中の変化に応じて、人間は普遍の真理を追究し学問や文化を発展させてきた。最近は「不易」より「流行」が重視される風潮があり、即戦力となる人材や、すぐに役立つ知識がもてはやされる傾向が続いてきた。
 しかし現実は、即戦力になる人材は基礎がないために、実際には活躍する寿命が短く、あるいはすぐに役立つ知識は、あっという間に通用しなくなっている。まして激変する今の時代はなおさらだ。

 すぐに役立つ人材作りの産業界からの要請、産学連携のもとに産業にすぐ役立つ研究が重宝され、基礎的研究は軽視される時代認識の中で、人間として、社会人として必要な基本的な力をしっかり役立つ力を身につけることを呼びかけたことに耳目が引きつけられた。

 また、若い同校のこと、OBでもまだ最高齢は35歳から36歳の学校。「三自の精神のもとに、慣習や記録にしばられることなく、常に挑戦者としていどみつづけることが大切だ」と呼びかけたのは同窓会会長。PTA会長は、同校に関心をもったきっかけが、同校出身のデザイナーの展示会に関わりを持ったことで、そのデザイナーは「単位制高校だから自分の勉強に打ち込めた」と話していたエピソードを紹介しました。

 20周年事業の中で、同校の新しい応援歌を同校OBに作詞・作曲をしてもらい、式典の中で披露された。「いわき光洋高校応援歌」という歌だが、作詞を担当した横山千秋さんが、作詞・作曲に込められた思いを語った。

 作曲した鈴木さんから「親しみやすく、覚えやすく、卒業して覚えていてもらえるものにしたい」とメッセージが託されたことを紹介しながら横山さんは、かつて野球同好会ができたばかりの大会で、たった一人の応援団として対戦校の応援団とエールを交換したことがあったという。その時、相手校から大きな拍手で激励された体験から「応援は一方向ではなく、励まし、そして相手からも励まされて力をもらうものだと思う。その気持ちを詩に織り込んだ」のだという。また、「震災もあり、いわき市に暮らす人を励まし、いわきに暮らすことの意味を再確認できると良いと思って詩をつけた。高校の枠を超えて発信するパワーが光洋生にはあると思う」と光洋生を激励した。光洋生を応援するばかりではなく、いわき市民も励ますものにしたいという大きな応援歌。後輩を信頼する先輩の言葉は、生徒たちの心にどう響いたのだろうか。

 心に残る言葉に出会い、少しの感動も覚えた20周年式典。無事に終了できたことで、実行委員としては肩から力を抜くことができるようになってホッとしている。

 最後に生徒だけでなく、いわき市民への応援の気持ちを込めた応援歌の歌詞を紹介したい。

いわき光洋高校応援歌

                          作詞 横山千秋
                          作曲 鈴木啓太

いわきの海は ぼくらの
こころのなか 寄せては返す
どんなよろこびも かなしい出来事も
波のように

いまこそこの潮騒に あわせて歌うよ
うつむいた瞳 こぼれ落ちる涙
それを すべて すべて ぼくらのちからに

おお いわきの海
おお いわきの風
おお いわきに芽吹くたましいよ
不安なときは 耳をすませて
ぼくらの歌う声で 背中を押すから


いわきの山は ぼくらの
こころのなか いつもそこにある
どんなくるしみも つたないあやまちも
ゆるすように

いまこそ梢のさざめきに あわせて歌うよ
かなしみに暮れた あの日の記憶も
きっと超えてゆける仲間がいるから

おお いわきの山
おお いわきの空
おお いわきに芽吹くたましいよ
不安なときは 耳をすませて
ぼくらの歌う声で 背中を押すから


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