伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む元市議会議員。1960年生まれ。最近は遠野和紙に関わる話題が多し。気ままに更新中。

和紙材料コウゾの皮むきボランティア

2020年12月02日 | 遠野町・地域
 コウゾの収穫・皮むき作業のボランティア活動は毎週火・水曜日に行われている。12月1日、2日の活動にも参加し、遠野町滝にあるコウゾ畑からの枝の刈り取り作業と皮むき作業を行った。

 この畑の枝は奥育っており、刈り取り作業も力作業となる。枝打ちばさみを操るボランティアが次々と枝を刈り落とし、まとめて運ぶ。長さをそろえてカッとした後、直径30cm程にまとめて束ねて運び、遠野和紙工房「学び舎」で蒸し上げ、枝から剥きとった皮を束ね竿にかけて自然乾燥させるまでが作業だ。無視作業に2時間弱かかるため、だいたい午後2時頃までの作業となる。

 滝では鮫川の河川敷に繁茂した孟宗竹の伐採作業が行われていた。孟宗竹の生える河川敷と対岸の河原地区では、昨年台風19号により洪水が発生し20世帯弱だったかが浸水被害にあっている。堤防が切れた場所もある。伐採作業は、大水の際の水の流れをスムーズにして、洪水発生の抑止を目的に行われていたのだろう。

 作業の方に聴くと、今回、受注した作業は、川岸から10mの幅を135m上流まで伐採するとのこと。別の作業員は今年度いっぱいはかかるんじゃないのと作業の大変さをにじませた。この作業が終わっても、竹林は堤防岸に幅25m程が残りそう。これはどうするのだろう。来年度以降の伐採作業となるのだろうか。



 河川敷の草むらにはキノコが隠れていた。





 この時期にもキノコが発生しているのに驚いた。
 と見ると、草の上に赤い小さいな虫。ナナホシテントウだ。



 以前の初冬に、鮫川の下流の竜神峡で数千とも万といえる膨大かつ様々な種類のテントウムシが集まって飛び交っているのを見たことがある。あれは越冬の準備だったのだろうか。と考えるとこのテントウムシは、まだ越冬に入らないのだろうか。

 学び舎では地域興し協力隊員達が、白川だけになめしたコウゾの皮を水にさらし、ゴミ取り作業を進めていた。紙を漉くためにコウゾを繊維にするまでの観の作業も含めて遠野の和紙作りは全て手仕事。なかなか大変な作業なのだ。



 それはともかく、今日、剥きとったコウゾの皮も、干して黒川を剥いだ後は、このごみ取り作業に駆けられていくのだ。

 鮫川河川敷にも暖かさの名残を見てきたが、この学び舎にも名残があった。



 ヘビイチゴの実が今頃なっている。よく見たらまだ花も咲いていた。



 ピンぼけだが、黄色い花があることを確認していただけると思う。

 2日は、入遠野でもコウゾの木の刈り取りを行った。すると何とハハコグサが、今を盛りとばかりの風情を漂わせながら咲き誇っていたのにはびっくり。



 いくら何でも遅すぎるのではないかい。

 そういえば自宅近くの空き地にもオニノゲシがつぼみをつけていた。



 寒さが増しつつあるとはいえ、例年に比べれば温かい冬となっているのだろう。

 刈り取ろうと確認に行ったコウゾの近くには、マユミが赤い実をつけている。ピンクの殻が愛らしい。



 高層雲(雨雲あるいは雪雲)に全天が覆われて始まったこの日。午前中は薄曇りの肌寒さが続いた。



 ところが、入遠野では高層雲が消え、うろこ雲(巻積雲)が空に浮かび、青空も広がった。
 何か見えるか。というか、彩雲らしきものが見えていた。





 あまりはっきりしないが、太陽のすぐ周りを虹色が丸く囲む日光環が見えている。
 やがてうろこ雲も消え始めると、彩色が空を染める彩雲が見えた。







 今年は昨年に比べてコウゾの枝の量が少ないという。刈り取り作業も終わりに近づいてきた。来週の火・水曜日、再来週の火・水曜日の4日間で今年のボランティア活動は終了するという。


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1 コメント

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12月8日朝のラジオにて (Unknown)
2020-12-08 07:51:27
ラジオ福島の、朝の地域リポーターが登場するコーナーで、今朝12月8日は、郡山の小学生が登場、紙漉き体験をした話をしてくれました。
そこの小学校では、行事の一つに、毎年紙漉き体験があるそうで。
一番興味深かったのは、蒸したときに「焼き芋の香りがした」ときのことを話してくれたこと。
この体験は、ここの地区でしかできないことで、しかも、この時感じたことは、ずっと心に残っていきます。
子供たちに地域を体験してもらうことはすごくいいことだと思っています。
いわきの中山間地でももっともっと様々なことを体験し、地域のすばらしさを知ってもらう取り組んみをしてほしいと思った次第です。
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