伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む元市議会議員。1960年生まれ。最近は遠野和紙に関わる話題が多し。気ままに更新中。

地鳴りを書いていたら地震発生/彩雲も見た

2016年01月08日 | いわき市
 年明け最初のしんぶん赤旗の配達をした今日、スーパーJチャンネルで、5日の東京で、40秒にわたる地鳴りが聞こえたという報道を聞きながら帰りました。

 鳥の研究のため鳴き声を録音していた方が、偶然にその音を録音していたといい、放送で流されていました。録音場所の西方から聞こえたという「ゴー」と継続する音が確かに録音されています。専門家は、地震の予兆のような音だとしながら、ただその場合、地震の直前に聞こえてくるのが一般的で、その時間帯には全国のどこにも地震は発生していない、と首をかしげています。

 一方、気象条件によっては、遠くの音が反射によって聞こえてくることがあるといいます。コメンテーターの萩谷順さんは、自宅が横浜で気象条件によっては厚木基地の米軍機が発する音が聞こえることがあります、と紹介していました。

 いずれにせよ音の正体は不明のままです。

 ニュースを聞きながら思い出しました。

 地震の予兆となる音を過去に聞いています。

 一度は、長女が生まれてまもなくの頃。27年程前のことになる。夜に床につくと、ゴーッという短い断続的な音が耳に聞こえてきたのです。1週間程、続いたでしょうか。この音は床についた時だけ感じました。つまり、床に耳が近い時だけ聞こえたのです。

 そしてある夜、午前0時を過ぎて布団に入った頃、かなりきつい数秒の揺れがいきなり襲いました。震度4程度だったでしょうか。大きい地震だったので、布団から抜け出し、テレビをつけて地震情報を待ちました。けれども待てど暮らせど地震情報は放送されませんでした。

 後日、気象台に電話して確認しました。すると答えはこうです。

 「確かに揺れたのですが、遠野だけで、発表方法が難しかった。」

えぇー、ですよ。ありのままに発表すればいいでしょ。心の中で叫びました。

 もう一度は、あの東日本大震災の後の余震の時です。

 2011年3月11日、東日本大震災が発災しました。あの時は、いわき市文化センターの3階の会議室で、毎年行われる重税反対集会に参加しており、その終了間際でした。大きい音とともに揺れ始め、座っていたテーブルが、右に左に揺すぶられ、立ってる人も、足元がおぼつかない様子で、ただただ揺れで倒れないように踏ん張るのがやっとのような状況でした。途中でいったん収まり、次の瞬間にまた強く揺れだした。本当にいやな地震でした。

 それからちょうど1ヶ月後の4月11日夕方、井戸沢断層群を震源にする大規模な余震が発生しました。最大震度6弱だったでしょうか。その瞬間は、内郷小島町の教案等事務所にいたのですが、揺れが収まり、遠野に向かう途中、停電のために信号機が消えており、6号国道が大渋滞。内郷コミュニティーセンター付近に到達した頃、信号機が回復した記憶があるのですが、そこに至るまでに1時間もかかっていたことを思い出します。

 怖ろしいことに、翌12日は、ご近所の自宅で、法面が崩れて住宅が傾く被害が発生した状況の説明を受けている最中に、前日とほぼ同じ規模で、震源を同じくする地震を体験しました。もう地震はこりごりですね。

 これらの地震で新たに露出した断層を塩ノ平断層と名付けるべきという、確か東大の地震研のお話があったのですが、どうなったんでしょう。

 それはともかく、この地震が発災・・。

 あ、地震! 予兆もなくゴッと来て、地鳴りが10秒ほど続きました。9日午前0時です。この記事を書いている最中なので、驚きもひとしおでした。

 話をもどしましょう。

 それはともかく、この地震が発災する、そう1週間程前からだったでしょうか。原発事故による放射性物質も大気中にはなくなったことから、その頃は朝に犬の散歩をしていました。

 外に出ると、巨大な石が地面に真っ逆さまに落ちた時のような音というか、発破の音というか、ドーンという音が西方から頻繁に聞こえていたのです。毎朝、毎朝、この音を聞きながら、何だろう、と疑問を持ちながら散歩をしていました。

 塩ノ平断層を震源とする地震が発生してから思えば、あれは、断層が大きくずれる前に、歪みに耐えかねた岩盤の一部が割れる音だったんでしょうね。ただこの時だけでなく、これ以前にも聞いたことがあるような、ぼんやりした記憶があります。それは27年前だったのかもしれませんが・・。

 後日、塩ノ平断層に近い、石畑という地区で聞いた話では、このドーンという音が庭から聞こえたり、すぐ裏のやまから聞こえたり、生きた心地がしなかった、といいます。それはそうでしょうね。正体不明の音が地下から響いてくるのですもの。

 東京で聞こえたゴーという音が何なのかは分かりませんが、災害につながるものでないことを願うばかりです。

 そういえば、今日の夕日前に彩雲が発生していました。大きな比較的薄い高層の雲が、傾きかけた陽光に照らされ、赤や青などの色をまとって美しい。雲が流れるに従って、色を変えながら、やがて消えていきました。





 彩雲という言葉を頭に入れたのは、11年前に放送されていたNHKの連続テレビ小説「満天」でのこと。ヒロインは、確か気象予報士になり、テレビで様々な気象現象を伝えるのですが、その時、覚えたのが、空を覆う厚い雲の隙間から陽光が射して光の帯が見える現象を「天使の梯子」というとかで、その一つが彩雲でした。

 その彩雲を実際に始めてみたのが、2003(平成15)年のこと。「満天」の放送終了後、間もなくで、相馬市議選の支援から、しんぶん赤旗の配達のために一時いわきに戻り、常磐藤原町の法海寺付近を車で通りかかった時のことでした。白く浮かぶ雲の一部が虹色に光っていたのです。

 彩雲は、瑞雲(ずいうん)、慶雲(けいうん)、景雲(けいうん)、紫雲(しうん)(以上、ウィキペレィア)とも言い、良いことがおこる知らせ「吉兆」といいます。ただ前出のウィキペディアでは、「ありふれた気象現象」とにべもない解説を加えています。

 確かに、空を見上げると、結構、頻繁に彩雲を見ることができます。しかし、きょう見た彩雲は、これまでで一番美しかったと思います。

 この写真は、コンパクトカメラで撮影したものを、フォトショップで画質調整をして、目で見た雰囲気に仕上げたものですが、本当はPLフィルターを使って撮影したいですね。虹色がきれいに見えるんですよね・・。

 同じ彩雲を撮った数枚をフォトチャンネルにしたので、次に貼り付けておきます。 

彩雲・20160108


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