伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む市議会議員。市政や市議会、日常の活動などを紹介していきます。

活動日誌№218、日本共産党を離れた事情を記事に作成しました。

2019年04月23日 | 活動日誌
 4月22日、私が日本共産党を離れたことに伴い、会派内で検討の結果、これまで通り、私を含む4人の会派で会派名称を変え、活動していくことになった。

 私が党を離れるに至った経過と考えを住民のみな様にお知らせするために、地域等に折り込みをする活動日誌を作成し、印刷に発注している。

 4月28日の遠野地区朝刊に折り込むつもりでいるが、その紙面を紹介する。詳細は昨日(4月21日)のブログに掲載しているので、参照いただきたい。

 作成した活動日誌は以下の通り。









 主な記事は次の通り。



■コラム

新元号が「令和」に決まった。安倍首相は「人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つという意味が込められている」と説明した。しかし、どこか胡散臭い
▼どうしてだろう。考えた。安倍首相の下、森友・加計学園の疑惑隠しや安保法制等重要法案の採決強行があった。首相に暴挙を恥じる様子もない。この下で決まったためと気づいた
▼上西充子・法政大教授もいう。「(首相が)わざわざ出てきて長々としゃべっていた事に違和感を覚えた。時の政権が元号に自分たちの思いを込めたかのよう」(河北、4/9)
▼「令」は「命ずること」の意味で多く使われる。胡散臭さはこのため。「よいこと」等の別の意は、おかしい事はおかしいと政権に突きつける事で生きてくるのではないか。




■今後は無所属議員として活動します
名を変えこれまでのメンバーで会派を維持します



 私は、日本共産党員であり、政党公認の市議会議員として当選させていただき、日本共産党いわき市議団の団長として活動してきました。しかし、今般、共産党を離れ、無所属の議員として活動することにしました。これまでのご支援に感謝申し上げますととともに、任期の残り1年半年、今後とも変わらぬご支援をいただきますよう、心からお願いをしたいと思います。会派はこれまで通り、共産党公認の渡辺博之、溝口民子、坂本康一の3氏と共にし、名称を「日本共産党・市民共同」とすることになりました。


 離党に至った理由は、共産党の地区及び県の一部幹部役員との間に生じた、大きくは2つの問題です。

 一つは、前回の市議選前後に発生した、選挙運動にかかわる法解釈の相違等に関する問題です。

 私は、選挙期間以外のタスキ着用等を合法とする地区幹部に、公式の場での合法性確認を求めました。ところがその確認は放置され、主張の正当性を繰り返して受け入れさせようとされました。

 二つには、遠野地区のペレット工場設置計画に関わり、同工場に「廃棄物処理場の機能ももつ工場」とレッテルを貼る記載をし、誤りを私が指摘しても、謝罪も訂正もしない状況を続けてきた問題です。

 問題の文章は、遠野地区等に配布された、日本共産党いわき・双葉地区委員発行の「かけはし」に県議名で記載されていたものでした。これを読んだ私は、直後に発行した「活動日誌」にごみ処分場と言えない旨記載し配布しましたが、彼らは、この配布を止めるよう求めてきたのです。

 彼らの主張が正当ならその通りにしたでしょう。しかし、正当ではありませんでした。

 彼らは、燃料に使うバーク(木の皮)はごみだから、工場は廃棄物処理場にあたると主張していました。根拠は環境省の文書でした。

 ところが、この文書は、自治体がある物をごみか資源か判断する際には、多角的かつ慎重に検討するよう求めたもので、バークをごみとする根拠にならないものでした。明らかな誤読です。

 私は、誤読を指摘し善処を求めてきました。しかし、「バークが廃棄物では困るのか」と私に悪罵を投げつけたまま、自らの主張の正当性の立証も含めて未だ何の行動もおこしていません。一部に、ごみとは言えないと認識した者がいたようですが、口をつぐんだままです。

 公党に限らず、発言には責任を持つことが求められます。誤りがあれば是正し謝罪することが当然です。にもかかわらず、未だに他人事のように振舞っている当事者もいます。責任を明確にできないこの幹部役員の姿勢には、公党としての存在意義の喪失を見る思いです。

 以上中心的には二つの問題で、私と幹部役員間の信頼関係は崩れてしまいました。市議選前後には崩れ始め、彼らの無責任が加速させたといえるでしょう。政策と世界観の一致を前提に信頼で結ばれた団体が政党です。信頼関係がなくなった以上、行動を共にすることはできない。私はそう判断し党を離れることにしました。


●会派の構成は維持

 会派の所属議員もこの間の経緯に問題意識を持っており、会派の今後を検討しましたが、①私の政治姿勢がこれまでと基本的に変わらない、②前回市議選時、4人の会派で活動するとした訴えを考慮し、引き続き4人の枠組みで活動を進める――の点で一致し、これまで同様のメンバーで会派を構成することになりました。

 体制も同様、代表に伊藤浩之、幹事長に渡辺博之、副幹事長に溝口民子、坂本康一の各議員としました。

 会派名は変更されますが、これまで同様、住民の声を政治に届ける役割を果たすよう努力します。みな様の引き続くご指導・ご鞭撻をお願いします。
 なお、ブログに詳細を掲載します。ご覧ください。





■入学おめでとうございます


 上遠野中学校、上遠野小学校の入学式に出席しました。中学校での祝辞の大要です。


 入学おめでとうございます。数々の記録を塗り替えて、みなさんといっしょに、新たな人生の1年生を歩み始めたイチロー元選手は、もともとの才能に頼った人ではなかったようです。

 彼を「努力する天才」と紹介した報道がありましたが、イチロー選手自身、かつて、「努力せずに何かできるようになる人のことを『天才』というのなら、僕はそうじゃない。努力した結果、何かができるようになる人のことを『天才』というのなら、僕はそうだと思う」と語っていました。努力の人だったわけです。

 新しい元号の「令和」にも先人の努力を感じます。令和は万葉集に記載された漢字がもとですが、万葉集は漢文を含み、音に漢字をあてはめて日本語を表記する万葉仮名で書かれています。ここには、中国文化に学び、取入れ、創造的に日本文化を発展させようとした先人の姿が見えてきますが、この姿勢に学ぶことが大切です。

 努力。いざ取り組もうと思えば大変なことですが、「努力する天才」には誰でも挑戦できるし、誰でもなることができます。自分の意思が問われているのです。

 新たに始まる教科も含め学びを深める努力に挑戦し、クラブ活動等、小学校ではできなかった体験に挑戦し、これらからの3年間、豊かな心をもって有意義に過ごしていただきたい。おめでとうございます。

 保護者のみな様には、喜びもひとしおのことと思います。今後とも、子ども達の成長を暖かく見守っていただきたいと思います。

 私ども議員もみな様の教育に寄せる思いの実現に努力しますので、声を聞かせいただきたいと思います。

 結びに、教職員のみな様には手厚い指導と援助をお願いし、祝辞といたします。





■後記

入学式の祝辞で何を話そうか。いつも悩み迷う。特に小学1年生のみんなに聞いてもらうためには何がいいのか。悩んできたが正解は今のところ分からない。そんなこんなで桜もほぼ終わり、もはやゴールデンウィークとなった。10連休をどう過ごすのかという大問題が発生する。普段やっていないことをと考えると、自宅の片付けしかないのだろうが、これがなかなか。さて、どうしたらものか。本紙次号の構想を練ることにしようか・・。


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2 コメント

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あーあ (只今放浪中)
2019-04-30 14:45:13
ひわだとか特別なものを除いて、バークは通例利用価値がないものとされ、かつてはおおよそ廃棄物だと考えられたのは事実だと思います。けれども、燃料や加工品の原料として有効利用する場合、廃掃法上バークが廃棄物に該当するか否かは、その結果によりますから、資源として有効に利用されれば廃棄物に該当しないと言えますよね。ただ、政党の政治活動の目標として、いったんペレット工場計画を断念させることを決めてしまうと、それを利する解釈だけを採用することとし、それに反する解釈は抗弁を利するので一切認められないというやり方なのでしょう。とても古典的で今の時代に合わない柔軟性のない考え方ですね。これまで、共産党県議団の活動を観察して来ましたけど、自分の選挙区とは無関係の問題には全く関心を持たないだとか、県執行部が広い県域全体の施策の統一性を優先していることとあまりにも不整合なところがとても気になって来ました(これじゃ、県側はまともに取り合えない訳です。)。よく言えば、そうして目標を達成するために最善を尽くしているってことかもしれませんが、わたくしのようなよそ者から見ると、どうしようもない違和感を感じます(まっ、再生可能エネルギー電源開発の集中立地なんか、県内あちこちで同様の問題が沢山起きているのに、問題視されるのはいつも遠野と精々吾妻山麓だけですよね。)。特に女性の県議の方々の考え方がそうで、あと、女性というだけで県庁の課長とかを妄信したりとか。会派の中でなんか意思疎通が議論ができていないですね。どんな組織や団体だって、人が複数いれば考え方は様々だから、異論も含めて対等に議論が話合いができないと駄目ですね。
共産党は他所でもこんなことばっかしだから、どうしても好きになれないって人は多いですね。その点、自民党は違法行為を除いてなんでもありで、異論がまあまあ尊重されています。異論が尊重されない点は、公明党がそっくりってところですか。
もっとも、政党は選挙が勝ててこそで、人気が大事ですから、一般に現実には難しいとしても、あこがれがあって和気藹々が好まれるってことをみなさんでもう一度考え直した方がいい気がしますけど。
何某会が主張されているほど遠野地区の方々が一丸となって風力電源開発計画に反対しているということでもないらしいし、地域の懸案は関係者が自由闊達に議論して、より良い解決策を見付けて行くものなのではないでしょうか。
それにしても、地域で現在進んでいる開発情報が、区長には事業者等から説明されても、他の住民等の方にはなかなか伝えられないようになっているというのが、良く分かりませんね。それが福島県の地方の習慣だからそれで良いということのようですけど、本当にそんなんでいいのでしょうか。余計なお世話ですけど、そこは違うような気がして、見直した方が良いのではないでしょうか。
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関係者に伝えます (伊藤浩之)
2019-04-30 15:39:54
コメントありがとうございます。
議会活動をすすめる上で共産党県議団の弱点をご指摘いただいているようにです。
私はすでに日本共産党籍をなくしていますので、彼らに意見をする立場にはありませんでの、県議団の活動に対するご意見を直接活かすことができません。この内容については、党関係者に伝えておきたいと思います。
問題の取り上げ方についても、住民に問題視される場所だけの問題ではなく、広い視野で議論が必要ということはおっしゃる通りで、また、事業の住民への説明についても、これまでは、計画する事業者→行政相談→行政が住民を代表する区長等を紹介→区長等への説明ーーおおよそこういう手順で進んでいるものと思います。
環境影響評価等の手続きにすすめば、住民説明が必要となることから説明会の開催という手順になるわけですが、早い段階で住民に知らせることができるようにするということも考えは考えていきたいと思います。
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