活動日誌No.202 の後記に書いたように、何とか2週の1度の発行ペースを取り戻したい。そんなことでがんばっていますが、本日、No.203の作成が終わり発注することができました。
費用を安く上げるため中8日置いての発送となり、折り込みは2月17日の予定としております。ブログ上では一足早く公開します。
下の小さな画像をクリックすれば、大きな画像でご覧いただけます。
以下に記事内容を掲載します。政策常任委員会の視察報告は、議員だよりの原稿を要約してまとめた内容です。
■コラム
最近人気の番組に「チコちゃんに叱られる!」がある。意外な「ボーと生きてんじゃねぇよ!」のセリフや辛口ナレーション、知的好奇心もくすぐられ見ることがある▼先だって「タイムマシンはある?」が問題になった。映画「猿の惑星」は、宇宙飛行1年半で着いた猿人支配の惑星が、実は2000年後の地球と描いた。そんな未来には行けまい▼待てよ。特殊相対性理論は、光速に近づく程時間は遅くなるとする。ならば、移動する乗り物の時間は遅いはず。車を走らせた先はごくごく近い未来のはずなのだ▼そう考え、自信をもって「ある」とつぶやいた。当たり。チコちゃんに叱られずに済んだ。その後、飛行機と新幹線に乗った。今の私は、何十億分の1秒程度の未来に生きている。
■政策総務常任委員会で視察
J3でも厳しいスタジアム運営ーミクニワールドスタジアム北九州ー
私が所属する政策総務常任委員会は、1月23日から 25日までの日程で、長崎市の公共施設マネジメントの取り組み、北九州スタジアム「ミクニワールドスタジアム北九州」(以下、ミクスタ)の建設経緯や運営管理の状況を視察しました。
公共施設マネジメントは、人口減少がすすむ中で、過去に整備した公共施設の維持・更新費用が財政を圧迫するようになるという問題意識から、必要な施設と、統廃合する施設を選別し、施設ごとの将来のあり方を検討していこうというものです。本市でも「総合管理計画」が策定され、現在、個別管理計画案づくりが部局毎にすすめられています。
総合管理計画の策定は終わり、現在、地区別管理計画づくりに向けて取り組んでいる長崎市では、市内を17地区に分けて、住民対話をすすめていました。
この住民対話は、公共施設のあり方の総論や地区ごとの公共施設の現状とそのあり方についての市の考えを説明しながら、4回にわたって説明と意見交換を暈ね、吸い上げた住民の意見を地区別管理計画に反映することをめざしているといいます。
単に市の考え方を説明するだけでないこの取り組みは、本市が計画の策定をすすめる中で参考にしなければならないと思いました。
スタジアム・ミクスタ
一昨年2月から供用が開始された北九州市のスタジアム・ミクニワールドスタジアム北九州(以下、ミクスタ)は、現在J3で活動する「ギラヴァンツ北九州」のホームとして活用されている、収容人員15,000人のサッカー・ラグビー専用スタジアムです。民地ですが、新幹線利用が便利な小倉駅から徒歩7分という好条件の立地です。
同市のサッカー協会とラグビー協会からの要請を受け、市スポーツ振興審議会の「Jリーグ規格を満たした球技場は優先的に整備すべき」との提言をもとに建設が進められました。
PFI(※)で整備され、事業費は、設計・建設に約99億円(うち30億円はtotoくじ助成金)管理・運営に15年間で約15億円、合計約115億円です。
きびしい財政状況
立地的には好条件でも、実際の財政状況は厳しいようです。
天然芝のグランドは養生も必要なので、フル稼働は無理。グランドの利用は年間100日を目標とし、実績は106日・19万4,000人の利用者ですが、収入はネーミングライツ(3年間で1億円)を含め年間5,000万円にとどまっています。
一方支出は、指定管理料1億円と借地料5,000万円で合計約1億5,000万円。収支差で約1億円の赤字となり、その分は一般財源から補てんされています。
公共施設を収支だけで語ることはできません。しかし、ミクスタはそもそもJリーグ入りしたチームのホームとなることが前提でした。収支のありようはしっかり見ておく必要があります。
運命共同体
算段が狂った要因の一つは、ギラヴァンツのJ2からJ3への降格です。ミクスタの運用開始とJ3降格が重なり、観客動員数は1年目1試合約6,000人、2年目で約4,500人にとどまりました。
観客動員数は施設の収入に直結します。プロスポーツで入場料を徴収する場合の施設使用料は、規定料金の3倍に加え入場料を含む総収入の4%です。この4%分の収益がグンと下がってしまうのです。ギラヴァンツとミクスタはある意味運命共同体なのです。
もう一つは、少ない観客席が採算に難を生じさせることに加え、大規模な施設が多数ある福岡市と競合するため、大規模なコンサート等の会場として使われにくいという事情があります。
Jリーグは先の先
本市では、スタジアムを軸としたまちづくりの可能性調査が進んでいますが、これもいわきFCがJリーグ入りをめざして、社会人リーグで活躍していることが前提にあります。しかし、Jリーグ入りするにしても、まだ時間がかかります。
また、Jリーグ入りしたとしても、一筋縄でいかないことは、人口約94万人の北九州市で活動するギラヴァンツとミクスタの例が示しています。
前提は市民合意
Jリーグ入りという夢を実現するためには、スタジアムの維持も含め並々ならぬ努力が必要だということでしょう。
こうしたことから、本市がスタジアム事業を検討する際に、最も必要となるのは、サッカー競技とスタジアム整備への市民の理解という前提だと今回の視察で改めて示されたと思います。
情報公開の姿勢に難―アカシア風力―
遠野地区に計画される三大明神風力発電事業(ユーラスエナジー)と遠野風力発電事業(アカシアリニューアブルズ)、そして田人には新たに田人中央ウィンドファーム(ガイア)が計画され、建設に向けた手続きが進んでいます。
ガイアが開いた配慮書の説明会を聞いてきましたが、計画区域から1㎞以内に住宅145戸があるなど、風力発電に適さない地域に、むりむり事業をねじ込もうとしていると印象を受ける計画になっています。
ユーラスエナジーは、環境影響評価準備書策定後に、風車の位置を2kmまで離し、風車の数も17基から9基まで減らすなど住民等の意見を入れながら計画を変更しています。この変更した内容から考えても、ガイアの計画は無理があります。
一方、遠野町の区長会は、事業内容等について数々の質問をアカシアに提出していました。このほど回答があったそうです。
関係者によると、総事業費の質問に答えず、繰り返し質してやっと300億円から350億円の規模になると明かし、ホームページで公開している親会社のマッコーリーキャピタル(本社、オーストラリア)からの派遣役員もなかなか答えなかったとか。
住民の疑問に率直に答えない情報公開に消極的姿勢のアカシアは、事業に最後まで責任を持つと言っているようですが、本当に責任持てるのか、350億円もの事業が本当にできるのか、はなはだ疑問です。
後記
2月21日には市議会2月定例会が開会する予定。あっという間に、議会がはじまるという感があります。本紙を作成しているのは2月のはじめ。2月定例会も一般質問に立つ予定なので、質問準備をしなければならないが、そちらが全然手についていない。どうしよう・・。いつものことですが、がんばらなくちゃ。
費用を安く上げるため中8日置いての発送となり、折り込みは2月17日の予定としております。ブログ上では一足早く公開します。
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以下に記事内容を掲載します。政策常任委員会の視察報告は、議員だよりの原稿を要約してまとめた内容です。
■コラム
最近人気の番組に「チコちゃんに叱られる!」がある。意外な「ボーと生きてんじゃねぇよ!」のセリフや辛口ナレーション、知的好奇心もくすぐられ見ることがある▼先だって「タイムマシンはある?」が問題になった。映画「猿の惑星」は、宇宙飛行1年半で着いた猿人支配の惑星が、実は2000年後の地球と描いた。そんな未来には行けまい▼待てよ。特殊相対性理論は、光速に近づく程時間は遅くなるとする。ならば、移動する乗り物の時間は遅いはず。車を走らせた先はごくごく近い未来のはずなのだ▼そう考え、自信をもって「ある」とつぶやいた。当たり。チコちゃんに叱られずに済んだ。その後、飛行機と新幹線に乗った。今の私は、何十億分の1秒程度の未来に生きている。
■政策総務常任委員会で視察
J3でも厳しいスタジアム運営ーミクニワールドスタジアム北九州ー
私が所属する政策総務常任委員会は、1月23日から 25日までの日程で、長崎市の公共施設マネジメントの取り組み、北九州スタジアム「ミクニワールドスタジアム北九州」(以下、ミクスタ)の建設経緯や運営管理の状況を視察しました。
公共施設マネジメントは、人口減少がすすむ中で、過去に整備した公共施設の維持・更新費用が財政を圧迫するようになるという問題意識から、必要な施設と、統廃合する施設を選別し、施設ごとの将来のあり方を検討していこうというものです。本市でも「総合管理計画」が策定され、現在、個別管理計画案づくりが部局毎にすすめられています。
総合管理計画の策定は終わり、現在、地区別管理計画づくりに向けて取り組んでいる長崎市では、市内を17地区に分けて、住民対話をすすめていました。
この住民対話は、公共施設のあり方の総論や地区ごとの公共施設の現状とそのあり方についての市の考えを説明しながら、4回にわたって説明と意見交換を暈ね、吸い上げた住民の意見を地区別管理計画に反映することをめざしているといいます。
単に市の考え方を説明するだけでないこの取り組みは、本市が計画の策定をすすめる中で参考にしなければならないと思いました。
スタジアム・ミクスタ
一昨年2月から供用が開始された北九州市のスタジアム・ミクニワールドスタジアム北九州(以下、ミクスタ)は、現在J3で活動する「ギラヴァンツ北九州」のホームとして活用されている、収容人員15,000人のサッカー・ラグビー専用スタジアムです。民地ですが、新幹線利用が便利な小倉駅から徒歩7分という好条件の立地です。
同市のサッカー協会とラグビー協会からの要請を受け、市スポーツ振興審議会の「Jリーグ規格を満たした球技場は優先的に整備すべき」との提言をもとに建設が進められました。
PFI(※)で整備され、事業費は、設計・建設に約99億円(うち30億円はtotoくじ助成金)管理・運営に15年間で約15億円、合計約115億円です。
きびしい財政状況
立地的には好条件でも、実際の財政状況は厳しいようです。
天然芝のグランドは養生も必要なので、フル稼働は無理。グランドの利用は年間100日を目標とし、実績は106日・19万4,000人の利用者ですが、収入はネーミングライツ(3年間で1億円)を含め年間5,000万円にとどまっています。
一方支出は、指定管理料1億円と借地料5,000万円で合計約1億5,000万円。収支差で約1億円の赤字となり、その分は一般財源から補てんされています。
公共施設を収支だけで語ることはできません。しかし、ミクスタはそもそもJリーグ入りしたチームのホームとなることが前提でした。収支のありようはしっかり見ておく必要があります。
運命共同体
算段が狂った要因の一つは、ギラヴァンツのJ2からJ3への降格です。ミクスタの運用開始とJ3降格が重なり、観客動員数は1年目1試合約6,000人、2年目で約4,500人にとどまりました。
観客動員数は施設の収入に直結します。プロスポーツで入場料を徴収する場合の施設使用料は、規定料金の3倍に加え入場料を含む総収入の4%です。この4%分の収益がグンと下がってしまうのです。ギラヴァンツとミクスタはある意味運命共同体なのです。
もう一つは、少ない観客席が採算に難を生じさせることに加え、大規模な施設が多数ある福岡市と競合するため、大規模なコンサート等の会場として使われにくいという事情があります。
Jリーグは先の先
本市では、スタジアムを軸としたまちづくりの可能性調査が進んでいますが、これもいわきFCがJリーグ入りをめざして、社会人リーグで活躍していることが前提にあります。しかし、Jリーグ入りするにしても、まだ時間がかかります。
また、Jリーグ入りしたとしても、一筋縄でいかないことは、人口約94万人の北九州市で活動するギラヴァンツとミクスタの例が示しています。
前提は市民合意
Jリーグ入りという夢を実現するためには、スタジアムの維持も含め並々ならぬ努力が必要だということでしょう。
こうしたことから、本市がスタジアム事業を検討する際に、最も必要となるのは、サッカー競技とスタジアム整備への市民の理解という前提だと今回の視察で改めて示されたと思います。
情報公開の姿勢に難―アカシア風力―
遠野地区に計画される三大明神風力発電事業(ユーラスエナジー)と遠野風力発電事業(アカシアリニューアブルズ)、そして田人には新たに田人中央ウィンドファーム(ガイア)が計画され、建設に向けた手続きが進んでいます。
ガイアが開いた配慮書の説明会を聞いてきましたが、計画区域から1㎞以内に住宅145戸があるなど、風力発電に適さない地域に、むりむり事業をねじ込もうとしていると印象を受ける計画になっています。
ユーラスエナジーは、環境影響評価準備書策定後に、風車の位置を2kmまで離し、風車の数も17基から9基まで減らすなど住民等の意見を入れながら計画を変更しています。この変更した内容から考えても、ガイアの計画は無理があります。
一方、遠野町の区長会は、事業内容等について数々の質問をアカシアに提出していました。このほど回答があったそうです。
関係者によると、総事業費の質問に答えず、繰り返し質してやっと300億円から350億円の規模になると明かし、ホームページで公開している親会社のマッコーリーキャピタル(本社、オーストラリア)からの派遣役員もなかなか答えなかったとか。
住民の疑問に率直に答えない情報公開に消極的姿勢のアカシアは、事業に最後まで責任を持つと言っているようですが、本当に責任持てるのか、350億円もの事業が本当にできるのか、はなはだ疑問です。
後記
2月21日には市議会2月定例会が開会する予定。あっという間に、議会がはじまるという感があります。本紙を作成しているのは2月のはじめ。2月定例会も一般質問に立つ予定なので、質問準備をしなければならないが、そちらが全然手についていない。どうしよう・・。いつものことですが、がんばらなくちゃ。
私自身は、「考える友の会」の要望事項は、報道で読んで知りましたが、区長会の取り組みもあわせて、自分の住んでいる地域について考え、自分の地域に計画について意見をいうことで、何で「よそのことはどうでもいいと思っておられる」となるのか、分かりません。
私は、地域に関わる事、あるいは地域住民の懸念の声があったことから、その地域の問題としてとらえ、一定調べ、考えをのべ居るのですが、これだって「よそはどうでもいい」ということではないと思うのですが。