伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む市議会議員。市政や市議会、日常の活動などを紹介していきます。

常磐道を仙台まで初めて利用しました

2015年06月04日 | 原発
 仙台に用事があり、東北道を行くつもりでしたが、知人が常磐道があるよとアドバイスをくれました。「ああ、そうだった」。太平洋岸をまっすぐいけるので近いことに間違いはない。さっそく利用してみました。

 内郷小島町の日本共産党の事務所で若干作業をしてから昼過ぎに出発。四倉ICから常磐道にのり、一路仙台に向かいました。

 広野、楢葉、富岡、そして帰還困難区域に入りました。二輪車は走行禁止です。

 沿道には線量表示があり、記憶では最低0.2μSvから最大5.6μSv。その区域の走行時間は30分程度(もっと短かったも・・)でしたから、全区間最大値としても2.8μSv。我が家の当たりで0.1μSvから0.2μSv。この区間の被曝量は自宅付近に留まった場合のほぼ1日分の被曝量。実際にはもっと少ないんだ。そんなことを考えながら運転していました。

 これまで仙台へは東北道を通っていました。距離がだいぶ縮まった、そんな感じを持ちながら仙台を往復しました。

 ただ帰還困難区域の沿線には、原発事故の傷跡の深刻さを思い知ります。

 大熊町の当たりと思うのですが、住宅も見えますが、周辺の農地は深い緑におおわれ、柳のような灌木がたくさん見えます。脳裏に蘇ったのが、「風の谷のナウシカ」に出てきた「腐海の森」。まぁ当然あそこまで深い森ではないのですが、人の手が入らなくなった里がどうなっていくのかがよく分かります。

 またあれはどの当たりなのか、高速道の脇のあちこちに除染で出たフレコンバックがずらっと並んでいる地域がありました。富岡当たりなのでしょうか。事故から4年が過ぎても、まだまだ大変な作業が続いていることを目の当たりにするのです。



 いろいろ考えさせる常磐道でした。


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