伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む元市議会議員。1960年生まれ。最近は遠野和紙に関わる話題が多し。気ままに更新中。

囮(おとり) / 6月定例会一般質問

2016年06月07日 | 市議会
 静かだ。

 午前6時に愛犬の散歩に出かけました。さえずる小鳥は少ない。「ヂュルヂュルル」。わずかにヒヨドリの声が聞こえるばかりでした。

 それでも6時30分を過ぎた頃、そちこちから声が聞こえてきました。ホオジロが木のてっぺんでさえずっていました。



 シジュウカラもさえずりだしました。オオルリのようなさえずりも。

 ウグイスもさえずりだしました。いつも「ホーホキチョ」とさえずるので、「ホキチョ」と名づけましょう。

 ホキチョ君は少し離れたところでさえずっています。いつもさえずる、道路脇の山桜に来ないかなと期待しますが、しばらくは来そうにありません。

 「チョットコイ」。コジュケイも遠くで鳴いています。

 散歩の折り返し点が近づきました。コジュケイは、ここの山側で鳴いていました。ふと数日前のコジュケイとのニアミスが頭に浮かびました。ほんの2m、姿は丸見えだったはずなのに存在に気付かなかった。その記憶が自然と頭を振り、周囲に目配せさせました。でも、鳴いていた場所は、明らかにここから離れていました。当然目には何も入りません。

 そしていつもの折り返し点に到着。道路の左側に立ち止まりました。と、突然右側に突然大きな音が聴こえビックリ。バタバタ。飛び立ったのはキジのオスでした。

 遠ざかりつつある姿を面喰って数秒間見つめていると(この時カメラを構えられないところが素人だと感じます)、今度はすぐ近くの道路左わきからバタバタと羽ばたきの音。

 「えっメス」。頭をよぎりました。正解。3m程のところ、1mの高さで羽ばたくメスのキジが遠ざかりつつありました。

 注意しているつもりでも全然周りに注意がいっていない。見ようと思えば見ることができただろうに。コジュケイとのニアミスの経験は生きていない。残念なことでした。

 でも鳥ってすごいと思います。

 私たち(私と犬2匹)が歩いていたところはメスにより近いところ。メスにはより切迫した危険があります。そこに立ち止まった。危険度はマックスに。だからこそ離れたところにいたオスは飛び立った。飛び立つことで自分に注意をひきつけ、メスが逃げやすい環境を作ったに違いありません。実際にその狙いは的中しました。オスの勇敢な行動に敬意を払いたい。

 そして帰り際にまた「チョットコイ」と聞きました。でも音色はコジュケイと違います。細くてトーンが高い感じ。そうヒヨドリのような音色でした。実際にさえずっていたのはヒヨドリでした。鳴き声をまねているのかもしれませんが、そんな習性は聞いたことがありません。

 次にはホオジロ。これも「チョットコーイチャチャ」と聞こえました。あれあれ、聞く耳の方がおかしいのか・・。

 もうすぐ自宅。先だってウグイスがいた道路脇の木の方からさえずりが聞こえます。「ホーホキョ」といつもさえずる「ホキョ君」です。

 高さは3m程の低木。てっぺんの方に動く影。これがウグイスに違いありません。枝の隙間に姿が見えています。

 カメラを構えようか。そんなことを考えていると、飛び立って遠くに移動していきました。あ、残念。と思っていると、まだ元の木からさえずりが聞こえます。まだいるよう。さっきのは別の鳥だったのか・・。

 注意を払っていると、木の根元の方から飛び立った鳥。その姿は先ほどの鳥と同じ。どちらもウグイスです。先ほどと同じ方向に移っていきました。そしてその方角から「ホーホキョ」。2匹が無事に逃れたわけです。

 先ほどのキジと同じ。今度はオスが残ってさえずることで注意をひきつけメスを逃し、後から自分が逃げて行ったものと思われます。

 3日前にブログに書いたコジュケイが、ひな鳥を守るために囮になった姿と重なります。キジも、ウグイスも、そしてコジュケイも、みんなえらい鳥だと思います。

 道端にはトリアシショウマが花を開いていました。



 甘い香りを振りまくスイカズラ。花びらに紅がさしているのはめずらしい。



 この小さな花も良いですね。



 さて、今日は議会運営委員会が開かれ、6月定例会の正式な日程が決まりました。

 私の一般質問は13日の5番目。想定していたのは翌14日の1番目なので、質問準備の時間が12時間程単スクしたことになります。あせって質問を書かなければなりません。

 今日は質問内容を執行部に伝える質問聴取でした。

 質問内容は以下のとおりです。



一般質問通告内容


1 国民健康保険について

(1)2015(平成27)年度の決算について

 「平成27年度は、被保険者数の減少、復興需要による被保険者の所得増の鈍化、さらには、資産割の廃止および所得割額の税率引き下げなどの影響により、国民健康保険税収入は減少傾向に転じ、一方、保険給付費については、被保険者数は減少しているものの、被保険者の高齢化や医療の高度化などにより、一人当たり医療費が増加し、平成25年度以降は、ほぼ横ばいで推移している状況にあるため、単年度収支は赤字となる見込みであります」

ア 被保険者数の減少による国保税収の影響額はどの程度になるのでしょうか。

イ 被保険者の所得増の鈍化としていますが、推移はどのようになっていますか。

ウ 所得増の鈍化による国保税収への影響額はどの程度になるのでしょうか。

エ 資産割額の廃止による影響額はどの程度になるのでしょうか。

オ 所得割額の税率引き下げによる影響額はどの程度になるのでしょうか。

カ 歳入のうち国民健康保険税の予算現額に対する決算見込みは、約1億6,200万円の増となっていますが、増となった要因は何と見ているでしょうか。

キ 単年度収支で赤字となる理由は、どのようなところにあるのでしょうか。

(2)2016(平成28)年度の国保税等について

 平成27年度の決算状況、平成28年度の被保険者数の推移及び保険給付費等の支出を見込み、国民健康保険税について試算したところ、現行税率では、約6億円の収支不足が見込まれるものの、平成27年度からの繰越金により事業運営は可能との見通しに立って、税率を据え置くことにしています。

ア 国は国民健康保険の財政基盤強化策として約1700億円がありますが、今年度、本市への影響額はどの程度が見込まれるのでしょうか。

イ 新聞報道では、県独自の18歳以下の医療費の無料化に伴い、国が県内市町村への国保財政への補助金を減額していることから、県は、今年度、減額分の一部を独自に補てんすることにしたとされています。「県は補てんによって市町村の国保税の引き上げを緩和できる」などとしていますが、この本市国保会計への影響額はどの程度が想定されるでしょうか。

ウ 現行税率では約6億円の収支不足が想定されるとしています。単年度収支の推移はどのようになっていますか。

(3)国保税引き下げの可能性について

ア 繰越金の推移はどのようになっていますか。

イ 繰越額の適正規模をどのようにとらえていますか。

ウ 繰越金の状況から判断すれば、今年度の国保税は引き下げも可能と考えますがいかがですか。


2 公民館の嘱託職員化等について

(1)公民館の東日本大震災時の対応について

ア 公民館は震災後の被災者対応にどういう役割を担ったのでしょうか。

イ 避難所等に対応した公民館数は何施設となっているでしょうか。

ウ 公民館職員の対応状況はどのようなものだったのでしょうか

(2)嘱託職員の勤務条件について

ア 嘱託職員の雇用条件はどのようなものとなっているでしょうか。

イ 嘱託職員は災害時にはどのような役割を果たすことになるでしょうか。

(3)嘱託化によるメリットについて

ア 公民館では地域の振興等にかかわって様々な業務を担っている実態がある。その中で公民館運営指針に盛られた地域の学びを「ささえる」「はぐくむ」「いかす」「むすぶ」場としての具体的な取り組みを進めることに対して、職員の嘱託化はどのような効果を発揮すると判断しているのでしょうか。


3 市立保育所保育士の正規化の拡大等について

(1)保育士の配置について

ア 市立保育所の保育士数はどのような基準で決まるのでしょうか。

イ 管理職にあたる所長が、クラスの担当を担う場合があると聞くが、どのような場合に担うことになるのでしょうか。

ウ 保育所長が担う業務とはどのようなものがあるのでしょうか。

エ クラス担任を持つ所長の管理職にかかわる業務遂行にあてる時間は、勤務時間内において、どのような形で保障されることになるのでしょうか。

(2)正規保育士の雇用拡大について

ア 保育士の雇用形態別の人数の推移はどのようになっているのでしょうか。

イ 本年4月1日現在の本市待機児童は21名おり、そのうち障害児統合保育にかかる入所希望者数の増等によるものが18名となっている。その原因に、これまでの答弁では、保育士を確保できなかったことなどが挙げられていた。確保できない原因をどうとらえているのでしょうか。

ウ これまでの答弁では、保育士の確保策として、臨時職員の賃金など待遇面での改善の他、広報いわきでの求人募集、ハローワークなどでの求人登録、臨時保育士の復職支援研修などを実施しているとしてきた。その効果はどのようなものでしょうか。

エ 正規雇用の保育士の募集数と応募の状況はどのような状況となっているでしょうか。


4 常磐共同火力発電所のデータ改ざんに関する再発防止策の実施状況等について

(1)再発防止策策定以降の同社の取り組み状況について

ア 常磐共同火力株式会社は、データ改ざんに関する再発防止策を策定後、これまでどのような取り組みをすすめてきたのか。(再発防止策との関連で)

イ 7号機から9号機の運用に向けて、同社はどのような対応を図っているのでしょうか。

ウ この対応の結果、データ改ざんがされた8号機から9号機の運用は、現在、どのようになっているのでしょうか。

(2)7号機への対応について

ア 7号機に関しては排出ガスデータに問題があると聞く。現在、どのような状況になっているのでしょうか。

イ 7号機には、今後、どのように対応していくことになるのでしょうか。




 控室の外の草むらに草刈りが入りました。虫を狙ってカラスがやってきました。あれ・・、これこの近所で巣立った子ども鳥だろうか・・。

 


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