伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む市議会議員。市政や市議会、日常の活動などを紹介していきます。

新成人へ会派からの祝辞・議員だよりの記事にしました

2019年01月16日 | 市議会
 20日付けの週間会報「議員だより」は、新成人に対する会派からの祝辞ということで記事を書きあげました。

 昨日のブログの活動日誌に書いた新成人向け祝辞をアレンジし、紙面の都合で加えられなかった事項も盛り込みながら書き上げた会派祝辞です。4度にわたり推敲を重ね、やっと脱稿しました。

 ご覧ください。




まずは関心を持ち、いっしょに考えていきましょう
現実を変えるために新成人に呼びかけます



 1月13日、市内13会場で成人式がありました。市議団は、新成人のみなさんの新たな門出に、心からの祝福を贈りたいと思います。

■未来の希望と展望奪う安倍政権

 新成人が新たなスタートをきった社会はどんな社会でしょう。

 2012年に発足した安倍政権は、7年間にわたって政権を担ってきました。その政治は、未来への希望と夢を壊してきました。

 首相が知人等に便宜を図ったと疑われる森友・加計学園問題は、疑惑解明に蓋がされたままです。

 また、ワイマール憲法をナチス憲法に変えたナチスの「あの手口を学んだらどうかね」と発言した麻生太郎大臣をはじめ、問題発言が続いた閣僚も居座りを決めこんできました。

 あるいは、「この問題は議論したらきりがない」などと、水道法や外国人労働者を拡大する出入国管理法をろくに審議もせずに強行採決しました。

 企業が残業代を支払わなくて済むようにする高度プロフェッショナル法も強行され、不安定雇用の労働者派遣法と合わせ、低賃金を労働者に押し付けると問題になっています。

 さらに、圧倒的多数の憲法学者の憲法違反の指摘を無視して安保法制の採決を強行し、海外で米軍の戦争の一翼を自衛隊が担う体制を作りました。今度は、平和を基調とする日本国憲法の改憲を狙い、戦争をできる日本への総仕上げをたくらんでいます。

 民主主義も、憲法もないがしろにし疑惑を温存する政権は、公約軽視など地方政治の道理を失わせる負の影響を与えかねません。

 この政治のありようは、未来社会への希望と展望・夢を、国でも、地方でも奪ってしまいます。このような政治を続けさせていいのでしょうか。

■声をあげることが大切

 国の政治も、地方の政治も、それを動かすのは住民の声です。大切なことは声をあげることです。

 アイドルグループ・欅坂46の「サイレントマジョリティー」はこう歌っています。

君は君らしくやりたいことをやるだけさ/One of them(中の1人)に成り下がるな/ここにいる人の数だけ道はある/自分の夢の方に歩けばいい

 さらに「不協和音」ではこう歌っています。

不協和音を僕は恐れたりしない/嫌われたって/僕には僕の正義があるんだ/殴ればいいさ/一度妥協したら死んだも同然/支配したいなら僕を倒してから行けよ!

 ちょっと過激なところもありますが、共感も覚えます。いずれも自分の意思や考えを積極的に主張しなさい、正しいと思った道をすすみなさいと呼びかけています。その励ましが心に響きます。

 安倍政権が進める、老若男女を「1億総活躍」と引っ張り出して低賃金でこき使い、民主主義と憲法を打ち壊して戦争をできる日本になる――そんな社会を誰が望んでいるでしょうか。

 決められる政治がいいという声も聞きます。でも、決めている内容にも、決める方法にも問題がある現実を追認できるでしょうか。

 未来を覆い隠す暗雲を取り除くために、それぞれがあるべきと思う日本社会や地域を思い描きながら、その実現に向け行動すること、選択することが大切なのでしょう。

 サイレントマジョリティーはこう歌います。

選べることが大事なんだ/人に任せるな/行動しなければ/NOと伝わらない

 まずは「NO」でなくてもいいのです。今の社会のありように関心を持ち、これからの社会はどうあるべきか、いっしょに考えることから始めましょう。

■新成人の決意に応え

 遠野町の丸三呉服店を会場にした成人式で新成人は、「震災で小学校の卒業式はなく、中学校入学式前に卒業証書を授与されましたが、家族や学校、地域のみなさんの見守りで、安心して学校生活をおくれました」と感謝をのべながら、「一人前の社会人となれるよう努力していきたい」と決意を語っていました。

 そのために私たちは、みなさんと一緒に考え始めたいと思っています。声をお寄せください。


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