雲のたまてばこ~ゆうすげびとに捧げる詩とひとりごと

窓の雨つぶのような、高原のヒグラシの声のような、青春の日々の大切な箱の中の詩を、ゆうすげびとに捧げます

2013年10月02日 | ポエム


 拳

僕の拳よ
お前は 人に笑われる位 まあるいね
僕はお前を 愛してやる
だから 僕が勇気をなくしそうな時は
思い切り 力を入れて
握ることを許しておくれ
くやしくて泣く時は
こっそり石の壁を
お前でたたくことを許しておくれ

僕の拳よ
お前は 女の様にやさしいね
僕はお前を 抱いてやる
だから いつか
僕の人生を語っておくれ
(1978)
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