雲のたまてばこ~ゆうすげびとに捧げる詩とひとりごと

窓の雨つぶのような、高原のヒグラシの声のような、青春の日々の大切な箱の中の詩を、ゆうすげびとに捧げます

2013年10月21日 | ポエム


 今


美しいことに出会うと
すぐあなたのことを考える
どうしても
あなたのことを考える

窓の外をぼんやり見ていると
いつかあなたを待っている
じっと
あなたを待っている

「もうわたしのことを考えないでください」
と、あなたは言ったけれども
それはさみしいのです
あまりにさみしい

(1973)
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