雲のたまてばこ~ゆうすげびとに捧げる詩とひとりごと

窓の雨つぶのような、高原のヒグラシの声のような、青春の日々の大切な箱の中の詩を、ゆうすげびとに捧げます

トイレのフタ問題

2014年06月17日 | ポエム

 トイレのフタ問題


 洋式トイレの使用後、フタをしていますか?
 私は最近、このトイレのフタをするようにしています。
 理由は二つ。特に大の方をした後で、水を流す時、フタが空いていれば多少ではあるものの、勢い良く流れる水によってトイレの室内に排泄物の粒子が舞い上がってしまうと聞いたからです。健康な時はいいですが、下痢の時は特に注意が必要です。ウイルスなども巻き上がってしまうからです。だから用を済ませたら流す前にトイレのフタをしなければいけません。
 我が家は小さい家ですが、トイレが1階と2階に2つあります。長男が小さい頃からトイレが異常に長いので、トイレを2つにしました。そしていつのまにか、1階がお客さん及び女子便所、2階が長男と私が主に使用する男子便所となっております。この男子便所のお掃除問題が長年の我が家の争点となっております。つまり汚いのです。私は実家にある勤務先に単身赴任状態なので、週に実質2日程しか使用しません。だから汚い原因は主に長男のトイレの使用法にあると思うのです。毎回使用後に便器をブラシで洗うように何度も長男を指導し、ようやくこのところ「汚い」トイレは脱しつつあります。長男を指導した手前、私も使用後毎回ブラシで便器を洗っております。ただいかんせん、雑な男子のやることなので、便器の中の水の渕の汚れがワッカになってしまいます。見かねた家人が定期的にペーパーヤスリを使ってトイレのワッカを消してくれています。それでも長男とトイレがかちあった時などにたまに使用させていただく女子トイレが断然美しく、香りも良く快適です。便器のフタをする理由の第二がこのトイレのワッカに関係しています。トイレでは服や下着をまくったり戻したりする作業がつきものですが、そのことで狭いトイレの室内には目に見えないホコリが舞い上がってしまうのです。フタを空けたままにしておくと、この細かなホコリが舞い降りてきて、トイレのワッカを形成する一因となっているという話を家人から聞いたからです。フタをすることで少しでも汚れを防ぐことができるのであれば自ら行うトイレ掃除も楽になります。
 その二つの理由で、トイレのフタをするように努めています。ですからこのトイレのフタ習慣は家人の強制ではなく、自らすすんで決意し、実践をしているのです。トイレ関係で言えば、トイレの換気扇も必ず使用し、使用後はスイッチを忘れずに切ることにしております。
 ところが一人で暮らしている実家で、毎回認識して確実に行ったはずのトイレのフタがときどき空いているのでございます。換気扇もついてままであったりするのです。本人、とてもとても不思議なのでございます。換気扇も消してあり、フタもしまっていることがほとんどですが、どちらか一方の始末がおろそかになっておることも少なくありません。
 家人はこのような失敗をしたときに、「なぜその行動を選択したのか?」という質問をすることがあります。それらの質問はあきらかに愚問です。なぜなら失敗したその行動を行うとき、どう行動するかを認識していたら失敗する方を決して選択はしないと思うのです。家人などは、そこが理解できないらしく私が故意に嫌がらせで失敗の行動をとっていると言うのです。誓ってそんな何の利も無い嫌がらせはいたしません。
 だから無意識にならないように、自分では毎回毎回意識しているつもりなのです。いや絶対に間違いないと思っているのです。それでもときどきフタが空いており、換気扇が回ったまままのであります。
 で、原因を愚考したあげく、またまた「この家には私以外に何者かが住んでいるにちがいない」という結論が浮かんで来るのです。しまっておいた印鑑や爪切りを何処かへ隠すような悪戯と同様に、閉じたトイレのフタを空け、換気扇のスイッチを入れて、私を混乱させて喜んでいるこの家の妖精の存在です。
 不思議な妖精の存在も含めて、フタが空いている原因はフタだけに「不確か」なままなのでございます。
(2014.6.17)

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