雲のたまてばこ~ゆうすげびとに捧げる詩とひとりごと

窓の雨つぶのような、高原のヒグラシの声のような、青春の日々の大切な箱の中の詩を、ゆうすげびとに捧げます

サッカーW杯2014

2014年07月04日 | ポエム

サッカーW杯2014


 サッカーW杯ブラジル大会のザックジャパンは、何が起こるかわからないサッカーの悪い方の結果が出て、1分け2敗と1勝も出来ずに1次リーグ敗退に終わった。とても残念だ。がっかりした。そんな思いを半分引きずりながらも決勝トーナメントの熱戦をおおいに楽しんでいる。
 日本代表の1戦目のコートジボワール戦の負けは仕方ないにしても、2戦目のギリシャ戦は試合開始早々の退場で一人少ない相手に、充分過ぎる位の勝機があったはずだ。3戦目のコロンビア戦が始まって、ギリシャが先制したことが伝わると、ますますチャンスのあったギリシャ戦に勝てなかったことが悔しい。
 それにしても日本代表の1次リーグ敗退が決まった後のマスコミの敗因の追求報道。まあそれはある程度は仕方ないかもしれないが、日曜日に放送されたある番組では出演者に「ザックジャパンを許せるか?許せないか?」と問うていた。それを見ていた私と家人は「はあ?」と、疑問に思った。日本代表が怠けていた、やる気が無かったと言うのならわかるが、誰より選手自身が勝って決勝トーナメントに進みたかったのは間違いない。なのに「許せる、許せない」という問いかけはおかしいのではないか。
 大会前にこのブログでも、私の予想やサッカーに関する話しを書き、そこでも話しをしたと思うが、そもそもある程度のレベル同士であれば、サッカーの試合の結果はやり始めて終わるまでわからない。日本代表もほんのちょっとした偶然で1戦、2戦と連勝していたかもしれないのだ。
 同じ球技でもバレーボールやテニスのようにある点数にどちらかが先に到達するかを争うゲームではない。同じ得点の多さを競うゲームでもバスケットボールやハンドボールは桁違いに得点が多いし、野球のように、9回裏に満塁ホームランで一挙4点を取って逆転などはまずあり得ない。野球でもお互いに得点できずに1点差を争うこともあるが、サッカーには90分という試合時間の限定がある。だからサッカーは1点の重みが他の競技に比べてとても大きいゲームと言えるだろう。1点を取った、取られたことによるそれぞれのチームや選手の精神的な影響がとても大きく、その後の試合の流れや結果を左右する。断然に優位のチームが下位のチームにふとしたミスで先制されてしまったりした時に、「ジャイアントキリング」と呼ばれる番狂わせが起きたりするのだ。
 歳をとるとどういう理由かは知らないが、睡眠中に何度も目が覚める。朝まで一度も目が覚めずぐっすりと熟睡する日の方がはるかに少ない。そんな夜中や朝方ふと目を覚めた時、すぐに時計を見るとその時間にやっているであろう対戦カードが頭に浮かぶ。すると、どうしても試合経過が気になるのである。枕元にあるテレビのスイッチを入れる。
 今回のW杯は熱戦が多い。FIFAもそのことを認識しているようで、決勝トーナメントの1回戦が終わった時点で好試合が多いことを評価していた。確かに面白いと私も思う。夜中や未明に目を覚まして、たいてい戦前の大方の予想と違って、弱いチームが勝っていたり、後半まで同点であったりという意外な経過を目にする。と、もういけない。途端に目が覚めてしまい、経過のチェックなどでは済まず、そのまま終了まで起きて観戦してしまうのだ。
 どの国が優勝するだろう。開催国のブラジルには優勝しないと大変なことが起きそうだし、日本と同じ組で戦ったコロンビアに優勝してほしい気もする。日韓W杯のキャンプ地の縁でベルギーも応援している。寝不足になる日も残りわずか。考えたら私が日本戦以外の試合をこれほど熱心に観戦するのは初めてだ。初出場のフランス大会から前回の南アフリカ大会までは、私自身がW杯に対してよその国の試合を楽しむ余裕が無かったのかもしれない。「本田、香川、長友はじめ日本代表の皆さん。日本中が1点の重さ、1勝の難しさを再認識した大会でしたね。だからこそサッカーは1点が入った時、勝った時の喜びが大きいのでしょうね。このままでは終われない。さらに力をつけてもらい4年後を楽しみにこれからも応援を続けます」
(2014.7.4)

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